【思ったこと】 _20102(水)[一般]「ためしてガッテン」に関する今年最初の疑問あれこれ
新年最初のNHK「ためしてガッテン」を視た。クイズの中から思ったことを4題。
- みかんを揉んで1日置くと、酸を分解する働きが活発になり甘く感じるようになる。
私自身、学生の頃まではミカンを揉んでから皮をむいていたが、これは内皮を取りやすくするためであり、甘くする目的だとは知らなかった。もっとも、甘くする(正確には酸味を減らす)ために一日置かなければならず、これをすると傷みやすくなるということを考えると、そこまで手間をかける必要があるかどうかは疑問。
- 唐辛子が辛いのは、種まで砕く哺乳類に食べられないため。
辛味を感じない鳥に食べてもらうためという説明だった。確かに、一部の樹木は、鳥に実を食べてもらい、糞とともに未消化の種がばらまかれることで繁殖する。とはいえ、鳥が種粒を全く消化できないとしたらそもそも栄養源にならないはずである。唐辛子の種はそれほど固いようには見えないのだが.....。
- 速読の達人は文字を音声に置き換えずに読む。
回答者の一人が言っていたように、文字を音声に置き換えている限りは、喋る言葉以上に速く読むことはできない。このことから見ても、これは重要なコツになることはガッテンできるのだが、だからと言って、どんな難解な本でも速読できるわけではなかろう。速読可能は文章は、出来事を記した新聞や週刊誌、あるいは暗記だけで済むような雑学本、平易な小説などに限られるのではなかろうか。
訓練を重ねることで、音を介さない速読ができるようになるとするならば、例えば発音を一切教えずに外国語を教えたら、ネイティブスピーカー以上にその言語の本を速読することが可能になるのではないだろうか。あるいは、先天性の聴覚障害者に対する文字教育の場合はどうなのだろうか。
- 校庭の100人の女子高校生が朝礼台に後ろ向きになっている男性タレントに背後から視線を送る(または横を向く)という実験を行ったところ、100試行中59試行で視線の有無を弁別できた。
あれだけ多数の生徒が一方向を向けば、息づかい、風向き、香水の香りなども微妙な手がかりになる可能性がある。せっかくの実験なのだからそのあたりもちゃんと統制してほしかった。真横よりやや後ろからの視線であれば、ちょっと首を動かした時に周辺視野に目玉が写ることによって視線を感じることはありうるかと思う。
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