じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] 時計台前の並木の中に一本だけ落葉の遅い木がある。そう言えば今日は、推薦入試があった。





12月7日(金)

【ちょっと思ったこと】

抽選で年末ジャンボ宝くじが当たると言うが...

 本日受け取った無料配布紙の中に面白い記事があった。
読者のみなさんへステキな“夢”を贈ります。「年末ジャンボ宝くじ」の2枚セットを抽選で25人にプレゼント。.....応募はハガキに住所、氏名、年齢、電話番号のほか、最近の○○で関心のあった記事や、紙面に関する意見を書いて.....
 いっぱんにクジを買う人がいるのは

●クジを買う→当選する→たくさんのお金がもらえる→そのお金で好きなものが手に入る

という可能性がわずかながらあるからに他ならない。ところがハガキで応募するというのは

●ハガキに紙面に関する意見などを書いて投函する→抽選に当たる→クジがタダで手に入る→当選する→たくさんのお金がもらえる→そのお金で好きなものが手に入る

という二段階の当選を期待していることになる。「宝くじとかけて犬の腹と解く、その心は滅多にあたらない」と言われるほど当選確率の低い宝くじを手に入れるために、またまた当選確率に低そうな抽選に応募するというのはどういう心理なのだろうか。宝くじ2枚セットの金額よりハガキ代のほうがコストが少ないというメリットはあるが、わざわざ、意見などを書く手間を考えると、最初から宝くじを買ったほうが夢が大きいように思えるのだが.....。




内親王様のお名前

 皇太子ご夫妻の初めてのお子さまのお名前が「敬宮愛子」さまに決まったという。宮内庁によれば、御名、御称号の候補は3人の学者が協議して選び、その過程で皇太子ご夫妻の意見が反映、最終的にはご夫妻と両陛下が相談しながら決めたが、形式上は「天皇陛下からいただく」という形をとったという。

 12/7のお互い更新日記(旧称:日記読み日記)(12/7)の中で
受験の時は漢文を捨てていたので、「仁者愛人、有礼者敬人。愛人者、人恒愛之、敬人者、人恒敬之」と言われてもサッパリ理解できない。「愛人」は「アイジン」ではなく「ヒトヲアイス」と読むのかなあ。
と書いたが、12/8の朝日新聞に読み下し文が掲載されていた。これによれば、
(孟子曰く、君子の人に異なる所以の者は、其の心を存するを以てなり。君子は仁を以て心を存し、礼を以て心を存す。)仁者は人を愛し、礼有る者は人を敬す。人を愛する者は人恒に之を愛し、人を敬する者は、人恒に之を敬す。
ということのようだ。父親が高校の国語教師だった反動で、私自身は古文も漢文も大の苦手であった。特に漢文は、文法もロクに教えないで解けるわけがあるもんかと反発して殆ど勉強せず、大学入試でも殆ど点がとれなかった。しかし、いま思うと、英語の慣用句やアメリカ人そっくりの発音を真似ることに時間を費やすよりは、古文や漢文をもっと重視し、「愛人」を「ヒトヲアイス」と読めるように教育すべきではないかと思う。

 とはいえ、君子でない私はどうも俗っぽいことばかり考えてしまう。同じく日記読みのところにも書いたように、JRの駅の中には愛子という駅もあるようだ(但し、「アヤシ」と読むらしい)。私がその駅前に住んでいたら真っ先に便乗商法を始めるだろう。

 もう1つ、アナグラムの好きな私はどうしても漢字を並び替えてしまう。今回のお名前は、「敬愛」、「愛敬」のほかもう一語、日本語を創ることができる。不敬にあたるかもしれないのでここには書かないが、「御名 愛子」、「御称号 敬宮」、と縦に書かれた写真を見て、私はすぐに文字を右から左に読んでしまった。ご出産の尊さを「wombを敬愛する」で表したのかなあなどと考えるのは深読みだろうか。



ジョン・レノン命日

 12月8日は太平洋戦争勃発の日であるとともに、ジョン・レノンの命日として知られている。12/8朝のNHKニュースの中で、さいたまにできたというジョン・レノンの記念館のことを紹介し「イマジン」の曲を流していた。9/19の日記でも取り上げたが、米国では同時多発テロ以後、この曲の放送を自粛する動きが広がったという。しかし今日のニュースでも言っていたように、一般市民のあいだではそれに反して「イマジン」を唄いながら追悼する人々が多く見られたという。NHKにその意図があったかどうかは不明だが、太平洋戦争勃発の日にジョン・レノン自身が唄う「イマジン」を流した英断に拍手を送りたい。