じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

11月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る

[今日の写真] 時計台前アメリカ楓(フウ)の紅葉が見頃に。横から見ても、下から見ても美しい。 [今日の写真]



11月11日(日)

【ちょっと思ったこと】

寅さんが英語ペラペラの映画

 食心理学の授業用パワーポイントファイルを作りながら、「男はつらいよ 寅次郎恋やつれ」(マドンナ役は、吉永小百合)のビデオを観た。だいぶ昔に金曜ロードショーを録画したが、そのうち観ようと思っているうちにすっかり忘れていた。

 この映画の面白いのは、二カ国語版で英語の吹き替えがあることだ。どうせなら英語の練習にということで副音声で通して観た。もともと早口でしゃべり立てる寅さんが、流暢な英語でペラペラ喋るのはそれだけで滑稽に見える。口の開き具合に合わせて喋るところなど、かなり熟練した声優が担当しているものと思われる。

 古めかしい民家で交わされる「ただいま」「おかえり」が、「I'm home now.」「Welcome back!」に化けているところなども興味深い。

 外国映画の日本語吹き替え版では全く感じない違和感を日本映画の英語吹き替え版に感じるというのはどういうことなのだろうか。外国語教育を考える上で何かヒントが得られそうだ。

 なお鈴木孝夫氏は『日本人はなぜ英語ができないか』(岩波新書)の中で、高校英語の教材として外国の新聞雑誌は不適当であり、むしろ日本事情の発信準備を重視すべきだと主張しておられる。外国映画は英語の学習にはあまり役立たないなどと聞くが、日本映画の英語吹き替え版ならば、「こういう文脈ではこう喋る」というポイントがよく分かって役立つのではないかと思う。
【思ったこと】
_11111(日)[一般]マイレージやっと貯まる

 ANAのマイレージポイントの通知が来た。8月にカナダを旅行した際の航空会社がたまたま提携会社だったため一挙に1万マイル余りが追加され、合計で1万5千を突破。同封のパンフレットによれば、1万5千マイルあると国内無料航空券が2区間1名様分もらえるという。ありがたい話だ。

 このマイレージというのは、これまで何のために貯めるのか、どのくらい利用したら使えるようになるのか、今ひとつ分からないところがあった。それもそのはず、羽田と岡山間を利用しても、ボーナスマイル込みで400ポイント余りしかたまらない。1万5千を貯めるには15000÷400=37.5回となるが、学会などで上京するのはせいぜい年に5〜6回どまりだから、達成する前に期限切れで失効してしまう。となると、私のような者が通常の利用を続けている限りは、手間ばかりがかかる無意味なポイントということになる。

 もっとも聞くところによると、マイレージサービス利用者は結構多い。おそらく、海外旅行好きの方には人気があるのだろう。今度の場合も、たまたまカナダ航空を利用したことで一気にポイントが増えた。個人旅行で国際学会に出かける時にも、マイレージのしがらみで航空会社を選ぶ人が居る。一回貯まりだすとかなり強固なトークンになるようだ。

 マイレージのもう1つの特徴は、公費であれ私費であれ、自分の搭乗券がある限りはポイントになるということだろう。公費による海外出張の場合など、航空機の運賃は実費払いなので、いくらディスカウントをしてもらっても個人が得をすることはありえない。マイレージとしてポイントを与えておけば、同じ航空会社を選ぶようになるという目論見なのだろう。でも、これって倫理規定には触れないのだろうか。

 余談だが、6月にオーストラリアに行った時は往復ともJALマーク付きのジャンボ機であったが、カンタス航空とのコードシェア便であったためにポイントは全くつかなかった。こうなってくると、同じ飛行機に乗る場合でも航空会社の選択が気になってくる。