じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] 楷の木の紅葉さらに鮮やかに。もっとも東西方向から眺めると、南側半分だけが赤く染まっていることが分かる(写真右)。 [今日の写真]



10月30日(火)

【ちょっと思ったこと】
水星と金星/謎のレーザー光線
[写真]  昨日の日記で、水星と金星の接近の話題を取り上げたが、10/31朝、デジカメで撮影に成功した。写真中央より上に並んでいる星のうち右の明るいほうが金星、左が水星である。乙女座のスピカは、この空の明るさでは確認できなかった。撮影時刻は5時48分。

 これより前の5時半頃、天頂よりやや東よりの薄雲の中に緑色の線状の明かりが輝いているのを見た。最初は流れ星かと思ったが、色や光り方からみて、地上からレーザー光が発射されているのではないかと考えられる。こんな早朝に誰がそんなことをしているのだろうか。どなたか情報をいただければ幸いです。



「テロ対策特別措置法」を読んだ人ってどのくらい居るのだろうか?

 29日の参院本会議で、「テロ対策特別措置法」など関係3法が与党3党などの賛成多数で可決、成立したという。テレビ局のインタビューや新聞の投書などで多くの人が意見を表明しておられるが、そもそもこの法案を全文読んだ人はどのくらいおられるのだろうか。

 少なくとも私が読んでいる限りでは、新聞やテレビのニュースでは、法案の骨子の紹介や解説はあるものの、全文が紹介されることはなかった。確かに法律の文章などは難しく、あまり面白いものではないのだが、国民全体が影響を受ける以上、とにかくどういう法律であるのかを生の文章のまま広く知らしめる必要があったのではないかと思う。

 その後いろいろ検索したところ、アサヒコムで、全文が紹介されていることを知った。私の関心事は、この法律が
  • 9/11のテロに特定された対策法なのか、世界中のあらゆるテロを防止するための法律なのか
  • 米国のお手伝いをする法律なのか、日本が独自の判断でテロ防止に取り組む法律なのか
  • 米国がテロ防止に関係ない戦闘行為を行った場合、誰がその見極めをするのか
といった点にあった。とりあえず法律全文を入手した段階なのでよく読めていないのだが、ざっと眺めたところ、この法律は、
(第一条)....国際的なテロリズムの防止及び根絶のための国際社会の取り組みに積極的かつ主体的に寄与するため.....
という目的のもとに定められたとはいえ、実質的には9/11の事件以外の一般的なテロ対策を行うものではなさそうであるように見える。

 第二条のところで、
テロ攻撃によってもたらされている脅威の除去に努めることにより国際連合憲章の目的の達成に寄与するアメリカ合衆国その他の外国の軍隊その他これに類する組織(以下「諸外国の軍隊等」という)の活動に対して我が国が実施する措置....
という部分は、句読点がなく、修飾関係が曖昧であるように思う。

●「アメリカ合衆国その他の外国」が行う活動がすべて「国際連合憲章の目的の達成に寄与する」と考えているのか

それとも

●「アメリカ合衆国その他の外国」が行う活動の中で「国際連合憲章の目的の達成に寄与する」部分を支援するのか

が、文だけからは読みとれない。




 ところで、今後、自衛隊が実際に海外に派遣されることになると、偶発的な事故はもとより、テロ組織から攻撃対象となることも十分に予想される。そのような危険が増した場合、自衛隊の志願者が大幅に減るということは無いのだろうか。9/11の同時多発テロ後の海外旅行客減少、狂牛病風評被害による牛肉消費減などにみられるように、日本人の多くは「危うきには近づかず」と考えているようにも見える。これまでは、「精神を鍛える」、「規律を守らせる」、「退官後の就職が有利」などの理由で師弟が自衛隊に入隊することに同意する親も多かったと思うが、このような状況変化のなかで入隊を引き留めようとする人も出てくるのではないかと考えざるを得ない。

 もし人員確保が困難になった時はどうするか。これはもう、徴兵以外には道はあるまい。憲法9条改正論議などもそうだが、いくら制度や組織を新設したところで、人が集まらなければ実現はできない。人員確保をどうするのかとセットで議論を進めてもらいたいものだ。