じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] 大学構内のザクロと秋の空。9/29の朝は、岡山でも14度まで下がった。ところでこの写真を見て気づいたのだが、ザクロの実が少しずつ減っているようだ。どなたか「収穫」している方がおられるのだろうか。



9月29日(土)

【思ったこと】
_10929(土)[一般]牛肉を食べなければ安全なのか?

 9/29の朝日新聞によれば、39都府県の1038市町区村の公立小中学校で牛肉の使用を控えていることが28日、文部科学省の調査でわかった。この数は、27日までに報告のあった43都道府県2971市町区村の35%にのぼるという。

 また9/30の朝日新聞岡山版によれば、岡山市教育委員会は28日、10月から当分の間、給食で牛肉を使わないことを決めた。

 このような現象は、安全最優先というよりも、保護者の要望反映、あるいは万が一の時の個人責任を回避というような事なかれ主義的な対応であるように見える。「安全だとわかっているが、このような時期にあえて使わなくてもいい」という県内の自治体の担当者の話にその本音が表れている。

 今回の狂牛病騒ぎでは、農水省の対応の甘さが不信感を広げ、いま述べた給食における自粛のほか、牛肉価格の低落、焼き肉レストランの株価急落など各所に波紋を広げているようだ。実は我が家でも、報道以来、豚肉と魚ばかりが食卓に出るようになった。

 しかし、牛肉以外はホンマに安全なのだろうか。畜産専攻だった友人や、いくつかのサイトからの情報を総合してみると、
  • 牛:(狂牛病が安全であったとしても)飼料にホルモン剤を混ぜている→発ガン性
  • ラム肉:羊のスクレイピーが狂牛病の元々の感染源なので危険
  • 鶏肉、豚肉、養殖ハマチ:エサに抗生物質を混ぜている→発ガン性
  • 天然ものの魚→水銀汚染、日本海にはロシア原潜の放射能廃液
となると、どれ一つとっても安全とは言い難いようだ。だいぶ昔、チャールトン・ヘストン主演の映画「ソイレントグリーン」を観たが、そのうち、唯一の安全な肉は人肉であるなどということになったら恐ろしいことだ(←現実には、いろんな病原菌や有害物を保有して亡くなった人の肉ほど危険なものはないと思うけれど)。
【ちょっと思ったこと】

「人質救出作戦」と「容疑者逮捕作戦」

 同時多発テロ事件に関連して米国は、主要容疑者と断定したオサマ・ビンラディン氏を逮捕するためにすでに特殊部隊を派遣。その活動を支援するための限定攻撃の準備をすでに整えたという。

 特殊部隊の活動で思い出すのが、イランにおける米国大使館員人質の救出作戦の失敗である。テヘラン北部のデマバント山麓に秘密拠点を作り、奇襲を避ける作戦であったが、ヘリコプター墜落により失敗したと記憶している。

 「人質救出」の場合は、誰が人質であるのか本人確認が容易、人質を拘束するための要員が必要なので居場所は目立ちやすいという点で、特殊部隊の活動には適しているように見える。唯一の問題点は、無事に救出できるかどうかだけだろう。

 一方、容疑者逮捕作戦となると、相手方の対応次第では非常に難しい。仮に、一般市民にまぎれこんでごく普通の生活を送り始めたとすると、どうやって本人だと確認できるのか、影武者を立てたらどうするのか、あるいは別人が自分がビンラディンだと名乗り出た時にどうやって否定できるのか、このあたりが難しいように思う。

 ビンラディン氏本人が逮捕された場合、大量殺人の事実について証拠に基づいて裁くことができるだろうが、その背景となる思想を、アラブ人を納得させるような形で否定することは難しいかもしれない。となると、ビンラディン氏がどのように処罰されようとも、第二、第三のカリスマ的指導者が現れる恐れが残るのではないか。