じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] 9/16夕食時に「スクープ21」という番組を見ていたら、パレスチナ自治区の子どもたちが「ここでもいっぱい人が死んでいる」、「自分たちも命を捨ててもいい」などと言っていた。
あのあたりは19年半前に訪れたことがあった。あの頃は少なくとも表向きは平和な時代だった。
写真左はヨルダン川(但し、ティベリアス湖に近い所)。写真右は、イスラエル兵士に、本物の銃を持たせてもらったところ(イェリコ付近)。あの時は深く考えずに記念写真を撮らせてもらったが、あの銃がその後どういう使われ方をしたのか、あの兵士達は今頃どうしているか、気になるところだ。
[今日の写真]



9月16日(日)

【ちょっと思ったこと】

電話料金格安のサービス

 新聞の全面広告で「全国どこにかけても3分間20円」という電話回線接続サービスがあることを知った。今年の春に、某大手回線サービス会社のマイラインに申し込んだばかりであったが、この料金が本当だと半額以下になりそう。さっそくネット経由で申し込みの手続をしてみた。

 その夜、「122(マイライン解除)+00××(その会社の番号)+市外局番+市内局番」で妻の実家に電話してみたところちゃんと繋がる。電話番号の桁数は膨大になるが、電話機に登録しておけばボタン1つで済むので気にならない。

 ネットで当該のHPを見たところ、この回線会社は、3分10円でネットに接続できるという。これなら妻が繋ぎっぱなしにしても1時間200円で済む。こちらも申し込んでみた。

 さて、以上、メリットばかりが目立つように思えるが、デメリットは無いのだろうか。HPをざっとチェックしたところでは
  • ネット接続サービスは、自宅以外は利用できない。契約した回線のみの利用となるという。となると、出張先のホテルなどで利用するためには、別のプロバイダに加入しておく必要がある。
  • ホームページを持つこともできるが、基本容量は2MB。私のようにWeb日記を書いていると毎年10〜20MBは必要なので、これでは到底足りない。容量追加は月額50円/1MBというが、50MBで毎月2500円というのはちょっと高い。
  • 我が家では全く関係無いが、「フレッツISDN」や「ADSL」には対応していないという。これによって不便な方もおられるかも。
  • このほか、将来的に同じ料金が保証されるのかどうか、他社がもっと安い料金に変更してきた時に容易に契約変更ができるか、経営基盤は大丈夫なのか、などが少々気になるところだ。
他に何か情報がありましたら、お互いを更新する掲示板でお知らせいただければ幸いです。
【思ったこと】
_10916(日)[自然]アオマツムシのルーツ

 夕食後の散歩時にアオマツムシの大合唱を聞くことが多くなった。先日の教員合宿研修の際に、生物系の教授にその話をしたところ、後日、いろいろと関連資料を送っていただいた。

 アオマツムシ発見の経緯について詳しく書かれていたのは『鳴く虫の博物誌』(松浦一郎著、文一総合出版、1993年)という本の一節であった。それによれば、アオマツムシは戦前は東京都内だけに繁殖していたが、戦禍で殆ど絶滅。それがまた、1970年頃から復活したのだという。

 その本からの孫引きにはるが、
  • 1897年頃に聞きとめられるが、あまり高い木の上で鳴いているので正体を見届けられず。
  • 1912年、木村鉄氏と従兄の日比野氏とが、赤坂見附あたりで明治天皇の御葬列をおがんでいた時に、頭上の街路樹で確認。その後何度か探索の後、木村氏によって捕まえられた(当人談話)が、北海道帝大に標本を送った日比野氏の名前をとって、1915年に、学名を「ヒビノニス」、和名を「アオマツムシ」と命名される。
  • 戦後、街路樹への殺虫剤散布によりいったん姿を消す。
  • 1965年頃、湘南方面の街路樹で鳴き声さかんに。
  • アオマツムシ自身は遠くまで飛べないが、街路樹や樹木の移植により全国に広がる。
  • 原産地は中国らしい(南方渡来は誤り)。
というところが事実のようだ。聞きとめられてから正体が確認されるまで15年、明治天皇の葬列がきっかけだったこと、発見者の従兄の苗字が学名になってしまったらしいなど、いろいろと興味深いエピソードがあるようだ。

 ところで、以前、マツムシとスズムシの名前はどこかで取り違えられたという話を聞いたことがある。じっさい、「チンチロリン」は鈴の音のようだし、「リーリー」は松の枝を風が吹き抜けるような音にも聞こえる。ならば、「チンチロリン=スズムシ」、「リーリー=マツムシ」となるべきはずだ。しかし、いずれにせよ、アオマツムシの形は緑色(=アオい)である点を除けばマツムシそっくりであるし、鳴き声は松が風を切るような音にも聞こえる。形、声ともにマツムシに近づいたとも言えよう。