じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] [今日の写真] カナディアンロッキーの美しい湖。各種ガイドブックにも写真が掲載されているが、やはり肉眼で眺める時の感動は大きい。もっとも、今回は一日に何カ所も巡るパッケージツアーに参加したため、それぞれのポイントでの休憩時間は20分。ヒドイ時には15分という場所もあった。湖の畔でゆっくりとくつろぐ余裕は無い。まさに「トイレ休憩+記念写真撮影」旅行であった。
写真は、左から、ルイーズ湖、モレーン湖、エメラルド湖。箱庭的な美しさはあるが、神秘性という点では、昨年訪れたカラクリ湖に比べると少々物足りなさを感じた。
[今日の写真]



9月7日(金)

【ちょっと思ったこと】

不登校の中学生の5年後

 9/8の朝日新聞によれば、文部科学省は7日、不登校だった中学3年生のその後の進路を追跡調査した結果を発表した。調査は、93年度に「学校嫌い」を理由に30日以上を欠席した約2万6千人(男子61%、女子39%)の中で、99年時点で個別調査に応じた約1400人を対象に中学時代の様子や進路を聞き取ったものであるという。それによれば、5年後の進学者は28%、就労者は62%。ただしこれらの数値は、就学、就労ともにしている人が両方にカウントされており、どちらもしていない者は22.8%となっていた。

 新聞見出しでは「7割以上が就労・就学」となっていたが、該当者約2万6千人のうち個別調査に応じたのが5%程度にすぎないことを考慮すると、「7割以上」がそのまま全体の傾向を表すかどうかははなはだ疑わしいと思う。残りの2万4600人が調査に応じなかったのが
  • 引っ越しなどのため単に連絡がとれなくなっただけ。
  • 遠方在住のため、旅費不足で面談ができなかった。
  • 個別調査を拒否した。
のうちのどの理由によるのか併せて伝えてほしかった。



最大の小惑星と冥王星降格論

 少し前の話題になるが、国立天文台の天文ニュースによれば、この5月に太陽系内で発見された天体2001 KX76は、少なくとも1200キロメートルの直径をもつことがわかったという。この天体は、地球から43天文単位のところにあり、カイパーベルト天体の1つであるとという。

 小学校の時から、太陽系最大の小惑星はケレス(直径950km)であると習ってきたが、今回の測定が確定すれば、ケレスはトップの座を譲り渡すことになる。

 もっとも、今回の天体2001 KX76が「最大の小惑星」の栄誉を獲得するかどうかは2つの点で確証できない。1つは、もっと大きなカイバーベルト天体が今後次々と発見される可能性が残っているからだ。もう1つは、すでに専門家の間では常識化しつつあるらしいが、太陽系の一番外側を回る惑星として知られてきた冥王星(直径2300km)は本質的にカイパーベルト天体のひとつであり小惑星に降格されるかもしれないという理由による。冥王星より大きなカイバーベルト天体が発見された時には、第9番惑星としての地位を失うことは確実であろう。
【思ったこと】
_10906(金)[一般]農業を見直す

 9/5から9/6に行われた教員合宿研修では、分科会や全体会での討論とは別に、行き帰りのバスの中や食事中に他学部の教員とお話しさせていただくことができた。その中からいくつか記憶に残ったことをまとめておきたい。

 行きのバスの中で隣に座られた農学部の先生からは、農業の大切さについていろいろと教えてもらった。

 日本の国土は世界でも珍しい「温帯・多雨」の気候に属するという。この国土はほうっておけば森林地帯になってしまう。棚田や里山などの美しい田園風景は、人が手を加えて作った風景である。そしてその土地はきわめて生産性が高い。それをつぶして、食糧を外国に依存しようなどというのはケシカランというようなお話しだった。

 面積は狭いが、日本ほど自然に恵まれた土地をもつ国は珍しいと思う。ITやらハイテクも結構だた、日本の強みは何と言っても豊かな土地にある。農業を大事にしたいものである。

 ところで日本の農業人口というともっぱら下降線を辿っているように思っていたが、最近ではUターン現象が起こっているそうだ。これは、高度成長期に農村から都会に出た若者たちが定年やリストラにより再び生まれ故郷の農村に戻ってきたために生じた現象であるという。

 完全失業率5%とかGDP年率マイナス3.2%とか日米株価の大幅下落など、暗い話が続いているが、もういちど日本の国土を見直し、少なくとも希望者には農地や家屋をレンタルし、失業保険ではなく、自給自足で暮らせるような労働環境づくりを考えてもよいのではないかと思った。