じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] ビヨウヤナギ。後ろは半田山。



6月8日(金)

【ちょっと思ったこと】

「スズメ、トンボ、ツバメ」の共通点と言えば.....

 金曜20時からの「クイズ!!赤恥青恥」で、文部省唱歌第一号の「蝶々」の2番に登場する動物は何か?という問題が出た。正解は「スズメ」。そう言われれば「起きよ起きよねぐらのスズメ.....」という歌は何となく聞き覚えがある。もっとも3番目以下の「トンボ」や「ツバメ」を歌った歌の記憶は定かではない。

 ちなみに、手元にあった『こどものうた200』(チャイルド社)によれば、この「ちょうちょう」は「作詞者不詳、スペイン民謡」となっていた。いっぽう『バイエル併用こどもの童謡ピアノ曲集』によれば、「野村秋足作詞、ドイツ民謡」とある。いったいどちらが正しいのだろうか? どなたか情報をいただければ幸いです。

 童謡の中には、「どんぐりころころ」のように歌詞がストーリーになっていて2番以下を歌って初めて話が完結するというタイプがある反面、2番以下にタイトルとは全く別の歌詞が続いているものもある。上記の「蝶々」のほかに思いつくものとしては
  • 「夕焼け小焼け」→2番は、夜になって月や星が出てくる場面。昨年9月15日の日記に、その時の月齢はいくつかという推察がある。
  • 「背比べ」→2番は、「富士山が一番高い」という歌。これにより舞台が静岡県であったことが推察できる。


 童謡に限らず、2番以下の歌詞というのはなかなか記憶に残らない。何かの行事で歌う場合なども、時間の関係で省略される場合が多いからだろう。小学校の校歌などは、なぜか1番と3番だけを練習した。2番目を習わなかったのは政治的な理由があったためなのか、単に「中途略」のためだったのか、未だに謎である。

※6/9追記
  • こちらには、「ちょうちょう」はスペイン民謡で、「1番の作詞者は、明治時代に野村秋足(あきたり)という方が名古屋近辺の童謡を収集する仕事をおこない、作詞したようです。そして2番の方は稲垣千頴(ちかい)氏という方が作詞したようです。」と記されていた。
  • こちらには「ちょうちょうはドイツの歌となっていますが、現在の曲は原型とはかなりちがっているらしいです。また文部省唱歌となっているのは文部省の方では作曲者は分かっているのではないでしょうか。」と記されていた。
  • こちらには「作詞者 野村秋足・稲垣千頴 スペイン民謡」であり、かつ「始めは「ボートの歌」として日本に入ったという。世界各国で喜ばれいろいろな詞を配して歌われており、ドイツでは「5月はすべて新しく」が有名。 」という記述あり。ということは、スペイン民謡→ドイツ替え歌説が有力か。




「開かれた学校」を閉ざしてはならない

 大阪池田市で8日午前、37歳の男が小学校に乱入し、8人の子供を死亡させ15人を負傷させるという痛ましい事件が起こった。文部科学省では事件後さっそく、岸田・副大臣を本部長とする緊急対策本部を設置し、全国の学校や教育委員会に安全管理の再点検を求めたという。

 緊急事態の通報体制、自警体制に万全をつくすことは当然であろうが、こういう事件があったために、せっかく進められてきた「開かれた学校」策が後退することがあってはならないと思う。

 そもそもこの種の事件は、非常に特殊な人間によって引き起こされたものである。仮に小学校を要塞のように固め入口に歩哨を立てたところで、通学路や公園の遊び場で襲われる危険はいっこうに減らない。むしろ、町全体の安全管理に目を向けるべきではないだろうか。

 今回の場合、2年前に傷害事件を起こして措置入院になった精神障害者に対してきっちりとフォローができなかったことが一番の原因となっている。こういう事件が起こると、加害者の家族に対して負の感情をいだく人がいるが、現実には、加害者と最も接触機会の多い家族こそが最大の被害者となっており疲労困憊しきっている場合が多い。今回の場合も、加害者は中学のころから喧嘩を繰り返し、母親を殴るなど家庭内でも暴力をふるったと報じられている。精神障害者にしても、自分がなりたくてそういう状態になったわけではない。高齢者の場合には曲がりなりにもヘルパーによる介護が受けられるようになっているのに対し、こういう障害者に対して国家レベルでの十分なケアやフォローが行われていないことがいちばんの問題かと思う。それと、「精神障害者イコール危険人物」という偏見は絶対に無くさなければならない。精神障害者による殺傷事件は悲惨なものが多く注目を集めやすいが、実際には、その犠牲者の何百倍もの数の障害者が自殺しているのである。

 もうひとつ、5/1の日記にも書いたように、刃物の形状や販売方法はぜひとも改める必要がある。スーパーから肉や魚の切り身を買ってきて調理する範囲では、先のとがった刃物はまず必要ないはずだ。どうしても必要な家庭は、指定された専門店で免許証提示の上、必要理由を手書き、署名した書類を提出して購入すればよい。許可までに一週間程度の期間を設けてもよい。その場合、店側の販売責任と購入者の保管責任も問われることになる。すでに銃刀法による規制はあるが、その範囲をさらに拡大し、たとえ日常生活に必要なものでも容易には手に入らないように法改正をすれば、ここ数年間に起こった殺傷事件の大半は防止、あるいは少なくとも被害規模の軽減ができたはずだ。

※6/10追記]報道によれば、今回の事件で使われた凶器は刃渡り15cmの出刃包丁であったという。
【スクラップブック】

日本への好感度

 外務省が米国人に行った調査によれば、アジアのパートナーとして日本を選んだ人は、一般人で49%、有識者で72%。二位の中国の22%、20%を大きく上回っているものの、初めて50%を割った。日本に好意的な人は、一般で40%、有識者で75%でいずれも前年を下回る。[NHKニュースからの聞き取り]