じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] ハーブの花。昨年の6月頃に植えた株が異常に大きく育ち、見事な花を咲かせた。どなたか名前を教えていただけませんか?
Eメイルで、クラリー・セージ(オニサルビア)ではないかとの情報をいただきました。ネットで確認しましたが、これに間違いありません。ありがとうございました。
[今日の写真]



6月5日(火)

【ちょっと思ったこと】

心をいやす赤ちゃん人形

 ウェル・プラネットの芹澤さんから、NHKの衛星放送で「心をいやす赤ちゃん人形」を取り上げた「関西クローズアップ」の再放送があるとの情報をいただいた(6/5の17時〜)。

 私の家には衛星放送の受信設備は無く、大学の設備で予約録画するほかはないのだが、設定を間違えたため録画はできず、その場で後半の部分しか拝見することができなかった。

 この赤ちゃん人形は、ヒーリングベイビー《たあたん》という商品名で普及しており、ルーツはオーストラリアにある。

 番組では、上田紀行・東工大助教授が「癒しというと、愛されるというように、何かをしてもらうことを想像してしまいがちであるが、何かを抱きしめて大切にしてあげたいという癒しもある」(←長谷川の聞き取りのため不確か)、というようにコメントしておられた。これは結局のところ、受身的(=レスポンデント的)な「癒し」とは別に能動的(=オペラント)な癒しが大切だというのと同じことを意味する。いつも言うように、「癒し」であれ「療法」であれ、当人の能動的な働きかけをどれだけ多様に強化できるかが大切ではないかと思っている。




ホトトギス

 6/5の夕刻に車の中で聞いたNHKラジオ番組で、ホトトギスの声を紹介していた。夕食後の散歩の時、半田山のほうから「キッキョ、キキョキキョ」という声が聞こえることがあり何の鳥かと思っていたが、あれがホトトギスだったのだ。

 ラジオで聞いた限りでは、ホトトギスはツバメと同じように夏鳥として日本に渡ってくる。托卵する頃には林の中に入ってしまうが、その前、一時的に人里に現れることがあるとか。

 ホトトギスと言えば、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康の性格をつづった「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」、「鳴かぬなら鳴かしてみせよう(みしょう)ホトトギス」、「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」という川柳?が知られているが、あんなにけたたましい声だったらわざわざ鳴かすほどのこともないように思う。イメージ的にはウグイスかメジロを前にして詠んだ(と仮想される)歌のように思えるのだが、文字数を5文字に合わせるために敢えて「ホトトギス」としたのだろうか。それにしても、この川柳?の本当の作者は誰なんだろうか。




「雛は拾わないで」という発想

 同じ番組の中では、日本野鳥の会の方が「雛を拾わないで」という話もしておられた。巣から落ちて飛べない雛を見つけるとすぐ拾って役場や動物園に届けたり、自分で飼おうとする人がいるが、これは野鳥に対する正しい接し方とは言えない。一部不確かだが、聞き取った内容を挙げれば、
  • 巣から落ちたように見えても、実際は巣立ち直後の雛もいる。こういう雛は親鳥に見守られながら飛び立てるようになるのだが、人間がそばにいると親鳥は近づけず、結果的に飢え死にさせてしまうことになる。弱っている雛を見たら、むしろ、すぐその場から立ち去ることが必要。
  • 例えばスズメは、孵化からわずか2週間で飛べ立てるように雛を育てるが、そのあいだに4200回もの虫を巣に運んでいるという。これに限らず、この時期の雛は虫をたくさん食べて育つ。一般の人間に里親のマネなどできない。
  • 自然界は、雛の1/10が生き延びることでバランスが保たれている。全体としては優しさに包まれた自然も、個体にとっては厳しい生存競争の場であり、その事実を受け入れた上で野鳥の保護を考えなければならない。




猿害から畑を守る方法

 数日前に見たNHKの朝の番組によれば、東京都奥多摩町では、メスザルに発信器をつけて群れに戻し群れ全体が人里に近づいたところを追い払うという対策が効果をあげ、被害額は実施後の4年間で1/3に減少したという。

 この方法のメリットは、猿に対して、「森の中は安全だが、人里に近づくといじめられる」という弁別学習をさせることだろう。場所を選ばすに見つけ次第撃ち殺すというのでは野生動物との共生ははかれない。最近問題になっているツキノワグマ出現にも応用できるのではないかと思った。