じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] セージ。各種セージの中でも紫の花穂が見事な種類。近くに「クラリーセージ」というラベルがさしてあったが、ラベルの写真とは違うようにも見える。
その後いろいろと調べた結果、ウッドセージである可能性が高くなった。



5月28日(月)

【ちょっと思ったこと】

厚生大臣ってまだ居ったのか?/新省庁の略称とurl [今日の写真]

 夕食時、息子が牛乳パックを手にとって「厚生大臣って、まだ居ったのか」と言う。よく見ると確かに、「厚生大臣承認 HACCP この商品の衛生管理は、厚生大臣により承認されたHACCPシステムにより行われています。」という表示があった。

 念のためリサイクル用に保管してある他メーカーのパッケージを調べてみたところ、4社分に同じ表示のあることが分かった。

 省庁再編により厚生大臣は「厚生労働大臣」もしくは「厚労大臣」に変わったはずなのだが、表示が改められていないのは印刷業者の都合だろうか、あるいは、HACCPシステムを承認したのは再編前であったため歴史的事実を残したためなのだろうか。

 余談だが、長年、旧省庁名に慣れ親しんできた私にとって、1/6以降の新省庁名を覚えるのは至難の業である。特に複数が統合された省庁の名前は長たらしく、二文字への省略にも抵抗を感じる。上記の厚生労働省はすでに新聞では「厚労省」と略しているようだが、経済産業省や国土交通省はそれぞれ「経産省」、「国交省」でよかったのだろうか。「国交省」では国交問題を扱う官庁のように見えてしまう。

 新省庁の名前を確認するためにこちらの新体制一覧表にアクセスしてみたのだが、そういえば、新省庁のurlもなかなか興味深い。「環境省=env」のように分かりやすいものもあるが、「moj」、「mof」、「mofa」などと言われても何のことやら分からない。大概は英語表記の頭文字のようだが、「内閣官房=kantei」と「総務省=soumu」だけがローマ字表記になっているという所も興味深い。これって誰が決めたやろか。もしかして、あの森・前総理大臣だったりして?




山形大工学部の合否判定ミスの謎やっと分かる

 5/24の日記で、
「センター試験「国語」のうちの現代文2問の点数を2倍して合計点に加える」というルールが「2倍されずに加えられた」ことによって生じたミスであるという。現代文の素点をそのまま加えるか、それとも2倍して加えるかというだけの違いで過去5年間で400名のも達する入れ替わりが生じるとは驚異的なことだ。ボーダーライン上で総合得点の近い受験生がよほどひしめき合っていない限りは起こりえないことだろう。
と書いたが、5/29の朝日新聞社説によれば、

センター試験国語4問のうち現代文2問の得点を2倍して加えるべきところ、それを行わず、実際には、古文と漢文を含む4問の得点で判定していた。

というのがミスの実態であったという。なるほどこれならば5年間で428人もの不合格者が出てきた理由が分かる。

 つまり、受験生の中で山形大工学部だけを目ざしてきた者にとっては、古文と漢文は受験勉強に必要無い科目ということになる。もちろん高校を卒業するためには古文や漢文の教育も必要であるのだが、受験科目から外れれば高校側も生徒側も相当に手抜きをする可能性がある。実際、これだけの「入れ替わり(=本来合格になるべき受験生が本来不合格者と判定されるべき者と入れ替わった)」があったということは、これらの受験生の古文と漢文の得点は限りなく0点に近かったことを意味するのだろう。

 いっぽう、今回の判定ミスで「誤って」合格になった学生はどういうタイプなのだろうか。おそらく、他大学との併願、もしくは個人的な関心から、古文や漢文をちゃんと勉強していた受験生であったと推察できる。合わせて現代文はあまり得意ではなかった可能性もある。

 余談だが、鈴木孝夫氏の著作を読むことで、私の英語教育観は大きく変わった。日本人は、英語教育にあまりにも時間を使いすぎている。日本語を一言も喋れない英米人のために何でそんなにサービスをする必要があるのか。それよりも日本語の古典からもっと多くを学ぶべきである。また、国際理解という名のもとで英米文化ばかりを学ぶ暇があったら、中国ほかアジア各国の文化や古典にももっと目を向ける必要があると思う。




気象情報、誰も見ていない?

 5/29朝のNHKニュースによれば、日本気象協会が毎日新聞に提供していたローカルな気象情報のうち、三重県の一部地域の情報が石川県輪島地方の情報として1年間にわたって誤って配信されていたことが判明した。この気象情報は毎日新聞の石川県版に掲載されていたものと思われるが、興味深いことに、このことについての読者からの問い合わせは一件も無かったという。いくらなんでも、三重県と石川県輪島では気候は違いすぎる。特に冬などは、輪島では悪天候の毎日が続くはずだ。石川県各地方のなかで輪島だけが別の予報になっていればもっと早く誰かが気づいてもよさそうなものなんだが.....。

 となると、どういう原因で気づかれなかったのだろうか。
  • 気づいた読者も居たが、わざわざ連絡するまでもないと考えて放っておいた。
  • どの読者もTVの気象情報だけを頼りにしており、新聞ローカル版の予報は誰も見ていなかった。特に、漁業関係者や農業関係者は別ルートで正確な情報を得ていた。
  • どうせ天気予報など当たらないと決めつけ、気象情報そのものを頼りにしていなかった。
といった可能性が考えられるが、どんなもんだろうか。

[※5/30追記]5/30の朝日新聞記事によれば、配信ミスがあったのは昨年2月1日から今年5月1日まで。内容は、輪島地方の「きょうの降水確率」、「あすの天気」、「あすの降水確率」。