じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] センダンの花。今年の1/18の日記に、センダンの実の写真を掲載した。それからわずか4カ月、早くも次の実になるための花が咲き始めた。



5月18日(金)

【思ったこと】
_10518(金)[心理]京都心理学セミナー(5) 「経験の回避」から脱出する方法

 昨日の日記に引き続き、5/12に行われた「京都心理学セミナー:ことばと体験をつなぐもの〜心理療法からエコマネーまで〜」の感想を述べることにしたい。

 武藤氏は、Acceptance and Commitment Therapy (ACT) の援助手続のポイント:
  1. 「救いがない」ことが「救い」なんだというところから始めよう
  2. 「コントロール」というやり方こそが「問題」なんだ
  3. ことばの「毒抜き」をしよう
  4. 自分を「一歩下がって」見てみよう
  5. 求める「価値」とは何なのか
  6. アクションに移す前に準備を始めよう
に関していくつか具体例を紹介された。面白いと思ったものを2つほど挙げてみると、
  • blameからresponsibility(response-ability)、hoplessnessからworkability.
  • 「評価」と「記述」の違い。「私はダメな人間だ」→「私は人間だ。そして自分に対して『ダメだ』という評価をしている」
 これらは、表面的な特徴としては、論理療法(2001年1月の日記indexの1/8、1/10、1/18等を参照)にも似ているようにも思えたし、メタファを多用している点で「生きがい本」や「励まし本」のキャッチフレーズと同じようにも見えたが、どうやらその根本は、既存の

内的事象が行動の問題を引き起こす。だから内的事象を変えよう!

という「内容(content)」指向のアプローチ自体の発想の転換を求めるもの、つまり、

内的事象が行動の問題を引き起こす。だから内的事象を変えよう!という「問題設定」自体を変えよう!

という「文脈(context)」指向のアプローチ」を実現させるところにあるようだ。また、その転換の実行原理には、行動随伴性のパラダイムが活かされている。これらの点では、行動分析の延長上で発展したものと言えないこともない。
【ちょっと思ったこと】

サーロインの語源

 夕食時に見た「クイズ!!赤恥青恥」(←金曜日の日記ネタの定番になってしまった)で、「牛の最上肉:サーロインSir-loinの語源は何か?」というクイズが出題された。番組では、イギリスの国王があまりのおいしさに「腰:loin」に「Sir」をつけたというのが正解として紹介されていた。もっとも、ランダムハウス英語辞典では、
古期フランス語 *surloigne〔surlonge(フランス語 surlonge)の異形〕、SUR-LOIN; 国王がこの最上の腰肉(loin)にナイト爵を授け,Sir-Loin と称したというような一連のジョークが現在の綴(つづ)りの定着にあずかったものと思われる
となっている。フランス語のほうの意味は分からないが、語源はイギリス国王ではなくフランス語、スペルの定着のほうに上記のジョークが貢献したと見るべきかもしれない。



みんな年をとる

 上記の「クイズ!!赤恥青恥」に十朱幸代さんが茶髪姿で出演していた。十朱さんと言えば、私が子どものころの「バス通り裏」をはじめ数々のドラマで活躍され、私個人としては「やさしいお姉さん」という印象が強いが、さすがに年をとられたという印象だ。そう言えば、数日前のNHK「クローズアップ現代」に出演されていた高倉建さんもすでに70歳になっておられるとか。知らないうち?にみんな年をとるもんだなあ。

 俳優というのは、本人ご自身よりも、いろいろな役柄でどういう年齢を演じていたかということのほうが強く焼き付いてしまう。上記の十朱さんの場合は今でも40代、高倉さんや倍賞さんや亡くなった渥美清さんは永遠に40〜50代という印象がある。

 しかし、考えてみれば、私より10〜20歳以上年上の俳優がいつまでも40〜50代でいるわけがない、「みんな年をとる」と感じることは、結局は自分も年をとっていると気づくことに行き着く。



遠山顕氏と桑田佳祐氏

 5/19朝のNHKラジオ「英会話入門」で、桑田佳祐氏の「Ellie, My Love」をRay Charlesが英語で歌った歌というのが披露された。歌い方もそっくりで一瞬、桑田氏自身が歌っているのではないかと思ったほどだが、番組が終わってもう1つ重要なことに気づいた。遠山顕氏と桑田佳祐氏って、そっくりではないか!