じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] 湯布院の観光辻馬車から眺める由布岳。湯布院は、これまで10数回訪れているが、一度ぐらいは乗りたいと思っていた馬車に初めて乗ることができた。馬のシッポの眺めよりも、馬車が走る風景を撮ったほうが雰囲気が出たかもしれない。

※写真の馬は5歳。馬車の総重量(乗客込み)は1.8トンに達するという。他にも2〜3台が営業していた。



3月30日(金)

【ちょっと思ったこと】

2001年版の観光ガイドブックはあてにならない

 くじゅう高原の宿舎に1泊したあと、湯布院で終日ブラブラと過ごし、次の宿泊地である別府に移動した。

 この種の散策では、大手の地図会社や旅行会社が発行するガイドブックを頼りにすることが多いが、「2001年版」などと銘打っているわりには必ずしも情報が更新されていない場合がある。上記の写真の観光辻馬車なども、某「2001年版」ガイドブックでは、「由布院駅〜金麟湖〜民芸村」と「民芸村〜宇奈岐日女神社〜由布院駅」の2コースが設定されているように案内されていたが、実際にはだいぶ昔から、「由布院駅〜仏山寺〜宇奈岐日女神社〜由布院駅」という往復コースに変更されていたという。

 数年前にも、富士山麓で同じようなことがあった。その時は最新のガイドブックを頼りに露天風呂のある温泉を探した。ところが巻末の地図に記されている地点に達したところ、温泉ではなく料理屋があるだけ。そのお店で尋ねたところ、建物自体はガイドブックに記載されたものと同一であるが、すでに3年近く前から料理屋に改装されており、露天風呂は廃止。屋内の風呂も食事とセットでないと利用できなくなっているということだった。

 不況が続くご時世、いつどこの施設が閉鎖されるか分からないということは承知しているが、「2001年版」とか「最新取材・現地情報満載」などと銘打って出版している以上は、少なくとも1年以上前に変更されたデータをそのままにしておくような欠陥は無くしてもらいたいものだと思う。まさか表紙だけ張り替えているわけでもあるまいな。

 情報があまりにも古すぎて旅行計画の変更を余儀なくさせられたような場合は、出版社に損害賠償や慰謝料の請求をするぐらいの強硬姿勢をとってもよいのではないかと思う。



奇跡の清流

 別府の宿舎でNHK「ふるさと発ドキュメント:清流がよみがえった・名古屋発堀川物語」を見た。

 名古屋のほぼ中央を南北に流れる堀川は、昭和30年頃までは川で泳いだり魚を捕ったりすることのできるきれいな水が流れていたが、その後排水やゴミによりメタンガスが発生するほどまでに汚染した。ところが、地下鉄工事に伴ってくみ上げられた地下水が流し込まれることによって、上流1.6kmがカワセミまで出現するほどの清流となった。自然の回復力の素晴らしさが映像を通して十分に伝えられた。

 地下水の流し込みが工事の終わる半年後には止められるという。地盤沈下の恐れを考えるとやむを得ないところかもしれないが、戻ってきた魚やスジエビたちが再度の汚染で死滅してしまうのはまことに残念。

 清流の保持は、何十もの休養施設にすぐる癒しの効果をもたらし、何十もの教育施設にすぐる体験学習の場となる。川沿いに遊歩道などを整備して散歩やジョギングを楽しめるようにすることは何十ものスポーツ施設にすぐる健康増進の効果をもたらす。ストレスが解消され、健康的な生活環境が整えば、病気にかかる人も減り、結果的に医療費の削減にもつながる。これだけの価値が期待される清流をぜひとも残し、全国にも広げてもらいたいものだと思う。