じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] JR新快速の運転席。新大阪〜京都間はわずか24分。最高速度は時速130kmに達していた。岡山から京都に行くときには、しばしば、新幹線で新大阪まで、そこから京都までは新快速に乗り換えることがある。理由は、レイルスターなど新大阪止まりのひかり号が多いことと、運賃・料金が割安になるため。新大阪〜京都間はわずか24分なので、時間待ちによっては新快速利用のほうが早く着く場合もある(「のぞみ」利用の場合は話が別)。



3月24日(土)

【ちょっと思ったこと】

地震でくたびれる

 24日の15時28分頃、広島県南部を震源とするマグニチュード6.4の地震があり、広島県南部で震度6弱、広島や愛媛を中心に各地で被害があったという。

 地震の際、私は京都で行われた大学教育関連のフォーラムに参加しており、帰りの新幹線に乗る直前までそのことを知らなかった。幸い、新幹線は岡山までは運転しており、すし詰めでくたびれたものの、予定よりあまり遅れずに戻ることができた。

 駅の階段や連絡通路には岡山以遠の運転再開を待つ人々が座り込んでいたが、結局、その日の運転はうち切られた。特急料金などの払い戻しを求める列も長蛇になっていた。

 新聞によれば、この地域では同種の地震が、1857年、1905年、1949年と、ほぼ50年周期で起こっているとか。そんなに規則性があるのだったら、事前に警戒をよびかけてもよかろうものを。

 それと、この程度の揺れでは、新幹線や在来の高速列車が脱線する危険は無いのだろうか。たまたま、この日の朝、新大阪から京都までは新快速を利用したが(上の写真参照)、時速130kmの猛スピードで走行中に線路が折れ曲がって脱線したらエライことになったのではとゾッとした。

 なお、私のアパートでは、棚から多少の物が落ちた程度で特段の被害は無かった。研究室のほうはまだ見に行っていない。何もなければよいのだが...。




事件報道と精神障害

 3/25朝6時台の西日本テレビで、犯罪事件を報道に際して、精神病院への通院歴を合わせて報道することの問題点を取り上げていた。例えば
  1. ○○さんの家に刃物を持った男が侵入した。
  2. 男は精神病院に通院していた。
というような報道があったとする。この場合、1.の事件の原因と2.の通院歴との間には何の因果性も無いかもしれないが、受け手としては、2つの情報を結びつけてしまいがちであり、このことが精神障害者全体への偏見を助長することに繋がるのではないかという問題である。

 ちなみに、過去に精神障害で通院・入院した人の数は全国で202万人(60人に1人)であり、ガン患者の127万人(95人に1人)を遙かに上回るという。障害の内容や程度はさまざまであり、ステレオタイプな偏見はうち破っていかなければならない。

 番組によれば、いま特に問題となっているのは次の3点だという。
  1. 自殺が多い。
  2. 救急医療体制が不十分。夜間22時以降に受け入れてくれる施設の無い都道府県がある。
  3. 治療可能のケースも多く、社会復帰ができるにもかかわらず、偏見が多い。
 事件報道の話に戻るが、現行犯逮捕もしくは起訴段階で、容疑者(あるいは被告)の実名は年少者を除いてすべて公表するべきであると私は思っている。現行犯逮捕されたにもかかわらず通院歴があるという理由で仮名扱いするのは逆に偏見を助長することになる。また、通院歴などは、容疑者が精神障害を理由に不起訴になった場合だけ報じればよい。その際には、単に「通院歴があった」などとせず、障害の程度や内容を細かく伝え、不起訴の必然性を分かりやすく説明する必要がある。犯罪事件とは別に、精神障害に対する正しい理解を求めていくための啓蒙活動が必要であることは言うまでもないが。