じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] クロッカス。球根を掘り上げるのを忘れていて10cmほどの工事残土に埋まっていたが、ちゃんと芽を出した。固い土を突き破って上に伸びる生命力には驚かされる。



3月22日(木)

【ちょっと思ったこと】

「長」に向く人、「脇役」に向く人

 年度末の会議がすべて終了。新入生オリエンテーションを実施する一部の委員を除いて、大学は4月の入学式まで実質的な春休みに入った。

 この時期の重要な議題として、来年度の委員及び委員長の選出がある。私も、全学で1つ、学部内で2つの委員を引き受けることになった。一部からは「委員長になれ」との声もかかったが、「今年はなるべく海外に出たい」とか「前任者が残務にメドをつけてからでないと委員長は引き受けられない」などと理由を並べ立てて何とか「ヒラ委員」だけで勘弁してもらうことができた。

 自分で言うのも変だが、私には妙な特技?がある。何かの委員に就くと、一年後ぐらいたってから必ず「長」に推されるようになるのだ。小学校から高校までのホームルームやサークル活動を皮切りに就職後もいくつかの「長」を引き受けている。しかし、じっさいに「長」になっても目立った仕事はしていない。そういう器ではないのに「長」に適任であると誤解されやすい、というのが本当のところかと思う。

 では、どうして誤解されやすいのだろうか。一部、妻の意見を参考にしながら原因を推し量ってみると
  • 大勢の人の前では口数が多い。講演会やシンポジウムなどで「フロアの方から何かご意見はありませんか」などと言われると、真っ先に手を挙げるタイプ。これは小学校の頃からの特技?でもあり、授業のたびに最低1回は手を挙げて質問をするほどであった。
  • 発言を好むと言っても、議論の流れを妨げるような場違いな発言や、時間を無視した「演説」は慎んでいる。どちらかというと、「こういう方法もあります」という建設的な提案が多い。
 そこで、「他の人が思いつかないような斬新なアイデアを出せるということは、それだけこの問題を深く考えているはずなので、委員長に適任であろう」という誤解が生まれてくる。また「あれだけ意見を言うんだったら、一度やらせてみたらどうだ。どうせ、できっこない」という批判的立場からの同調もあるようだ。

 率直なところ、私は「長」にはゼッタイに向いていないと思う。「じゃあ、口先だけの無責任人間なのか」と言われると多少は反論してみたくもなるが、とにかく「長」の器ではない。キメの細かい実務には全く向いていないというのが、その一番の理由ではないかと思う。じっさい、これまでいくつかの「長」を引き受けた時に感じたことでもあるが、「長」の仕事は9割がた、すでに決められているルーチンを粛々とこなすことにある。それらに落ち度がないかを気にするとそれだけで頭がいっぱいになってしまって、「こういう方法もあります」などというアイデアを思いつく余裕がなくなる。そういうアイデアは、実務上の責任から身軽になった時に初めて生み出されるものなのだ。

 自慢とか謙遜とかいうレベルではなく、とにかく私は緻密な実務を統括するポジションにはゼッタイに向いていない。そのいっぽう、議論がどうどう巡りになり、なかなか打開策が見つからない状況が発生した時には、何かしら他の人が思いつけないようなアイデアを出す自信がある。どうか、そういう役柄のほうで私の活用を検討していただきたいものだ(←意味不明)。




5カ国語を学ぶ?娘

 16日に小学校を卒業した娘が、この春からNHKラジオの「基礎英語1」を聞くという。この番組は朝の6時からの放送となっているが、こんな早くからは起きられない。そこで早起きの私がラジオのスイッチを入れ聞かせてやるのだが、ボリュームを大きめにしているにもかかわらずそのままグースカ眠り続けている。放送のほうは、そのまま「基礎英語2」、「基礎英語3」、「英会話入門」、さらに「ドイツ語講座」、「ハングル講座」、「フランス語」と続き、やっと8時頃になって目が覚め、ラジオのスイッチを切ることになる。

 反省した娘が、それなら夕刻に聞こうと、満を持して18時にスイッチを入れたところ、全く聞き慣れないポルトガル語の国際放送が流れてきた。わははは、再放送は18時25分からだったのだ。

 けっきょく、全部で5カ国語の放送を聞き続けることになった。仮に睡眠学習の効果があるとすればこれはスゴイことになるのだが、果たして成果はあるだろうか。