じぶん更新日記1997年5月6日開設Y.Hasegawa |
農学部農場のキャベツ畑の中に、なぜか葉の色の違う株があった。突然変異なのか? それとも何かの実験のためなのだろうか。 |
【思ったこと】 _10218(日)[心理]象牙の塔とアクション・リサーチ(1) 卒論研究のコメントを連載していたために取り上げるタイミングを逸してしまったが、2/14の朝日新聞文化欄に“「世間」とズレた大学改革〜制度より学問の論議を”という主張が掲載されていた。執筆されたのは阿部謹也・共立女子大学長。阿部氏は一橋大学学長や国立大学協会会長を歴任された方でもあり、最近では各地で独立行政法人化に関する講演で全国各地を巡回されていると聞く。 この記事の中で阿部氏は、
もう1つ。象牙の塔が「言葉と動作、義理人情と宴会などによって表現されるは歴史的・伝統的システムをわが国の遅れとして位置づけ、無視しようとしてきた。」ことによってもたらされたと言えるかどうかは大いに疑問が残る。阿部氏が言及された2つのシステムは、意思決定や合意のシステムとしては明らかに異質ではあるものの、それらを対象とした研究の方法そのものを固定するものとは言い難い。少なくとも行動科学では、「言葉と動作、義理人情と宴会などによって表現する」こと自体を、「文字と数字によって表現され論理を重んじるシステム」によって分析、記述する試みが行われているからだ。 「象牙の塔」の原因は、「近代化のシステムvs歴史的・伝統的システム」という対立の中に見出されるのだろうか。私はむしろ、人文社会科学系の研究者たちにとって、現実や実践場面と切り離された世界に籠もったほうが出世しやすい環境があったためと考えるべきではないかと考える。ここでは心理学の中の一定の範囲についてしか議論できないが、「象牙の塔」の原因は、研究の方法の選択の仕方、及び研究成果の評価の方法にあるのではないかと私は思う。 この「象牙の塔」に関連して、広島大の柳瀬陽介氏がネット上で興味深い議論を展開しておられることを最近になって知った。次回(ただし不定期連載)は、その部分を引用させていただきながら、
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【ちょっと思ったこと】
森内閣の支持率9% 朝日新聞が2月17日と18日に実施した電話による世論調査によれば、森内閣の支持率はとうとう9%に落ち込み、1989年4月の竹下内閣支持率7%に次ぐ戦後2番目の低さになったという。不支持率は79%、与党支持層でも6割が不支持を表明しているという。 それにしても10人に1人も支持しない内閣が存続しているというのは奇妙なことだ。反対者をすべて弾圧する軍事独裁政権ならば「本音支持率9%」ということもありうるとは思うが、国民の多数が公然と首相の悪口を言いながら、それでいて内政の大混乱が起こっていないというのは、まことに日本的であると言わざるを得ない。 ではなぜ森内閣は存続し続けているのだろうか。
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