じぶん更新日記1997年5月6日開設Y.Hasegawa |
【思ったこと】 _01123(木)[教育]最近の大学教育論議でおもふこと(35)総合科目、カルチャーセンター、実学 大学祭の一日目、岡山大学教育開発センター主催の第8回全学シンポジウム「総合科目に何を望むか ──学ぶ側と教える側、双方からの提案──」が行われた。私は全学FD専門委員として司会役を仰せつかった。参加者は教員が100名、学生は20名程度。学祭の会場入口に立て看板を立てた割に学生の参加が少なかったのが残念。 今回のシンポジウムの特徴は、企画段階から学生に加わってもらったこと。こうした試みは千葉大学で先進的に行われており、千葉大の場合は、1999年2月から「普遍教育学生会議」を発足させ、開設授業、講師選定、カリキュラム、シラバス、時間割、FD 授業評価、成績評価などすべての面について疑問や注文が学生から出されていると聞いている。岡大がこの方向を目ざすかどうかは定かではないが、今回とにかく、企画に加わり、シンポジウムの席上でも率直かつ積極的に発言したという点で1つの実績を作ったことは確かであると言えよう。 シンポではまず基盤教育部門長の教授から教養教育について、テオリア(theoria)とフマニタス(humanitas)それぞれの観点から理念的な問題が語られた。続いて学生のパネリストから、総合教育の受講生654人から回収されたアンケート結果について発表があった。学生の要望の中で比率が高かった項目としては
次に、総合科目専門委員会委員長から総合科目の実施状況について具体的なデータが報告された。それらを集約すれば
最後に、文系と理系の学生パネリストから率直な提案が出された。授業内容としては
その後の討論の中では、教員側から、
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【ちょっと思ったこと】
タクシーで東京からロンドンまで 23日夜、TV東京の「“史上空前の大冒険”日本のタクシーが行く東京〜ロンドン2万キロ大陸横断86日間の旅」を見た。親子2代のタクシー運転手がタレントの男性客を乗せて、東京〜神戸〜天津〜敦煌〜ウルムチ〜イーニン〜カザフスタン〜ウズベキスタン〜ロシア〜ウクライナ〜スロバキア〜チェコ〜ドイツ〜スイス〜フランス〜イギリス」というコースを走破。日数は6/21〜9/14までの86日間、走行距離は19184km、タクシー運賃は568万4820円というたいへんな数字となった。 個人的に興味があったのは、中国からカザフスタンに出る前に通ったサリム湖周辺の景色。期待通りの美しさではあったが、今年の夏に訪れたカラコルムハイウェーからカシュガルに至る景色と大差ないようにも見えた。 このコース、その大部分は観光客が自由に訪れることができる。単純に2万キロ横断というだけでは視聴率が確保できない。そこで考え出されたのが、東京の都心でタクシーを拾い、「ロンドンまで」と行き先を告げるという何気ない日常からの出発というアイデアだったのだろう。もっとも、都心のタクシーはLPG車のため、中途で燃料の補給ができない。取材兼用のサポート車も一緒に走っているので、大冒険と言えるほどのこともなく、むしろ、父子のあいだの感情の葛藤模様、タクシー運転手としてのプロ意識を描いたあたりにこの番組の感動があったのではないかと思う。 |
【スクラップブック】
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