じぶん更新日記1997年5月6日開設Y.Hasegawa |
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文学部中庭にあるソメイヨシノの紅葉。桜と言えば花見のことばかり考えてしまうが、この時期の紅葉(黄葉?)もなかなかの見応えがある。 |
【思ったこと】 _01122(水)[一般]40年前の主題歌を懐かしむ 経営破綻に陥ったK生命から今後の更正計画を記した通知書が届いた。戸棚の中をひっくり返して念のため保険証書を点検していたら、私が小学生から中学生の頃のTV番組の主題歌を録音したカセットが見つかった。当時はまだカセットは無かったので大学入学以降に元のテープからダビングしたものであったが、保存状態はきわめて良い。これを機会にMDへの再ダビングを試みた。くろひょうさんのクイズみたいになるが、歌詞のあるものを録音順に書きとめてみた。
これらのうち14番の歌は「さあ太陽を呼んでこい」というものだが、「夜明け」、「あかつきの空」、「素晴らしい朝をつくろう」、「みんなで扉を開くんだ」といった歌詞が勇ましいメロディーに乗って流れ、何かの革命歌か、右翼の街宣車の軍歌のように聞こえてしまう。 その1つ前の13番は何の主題歌だったかすっかり忘れてしまったが、最後は「スクラム組んで空を見よ.....明日がある」と、ひたすら努力と明るい未来を強調した歌詞になっている。バブル崩壊前の高度成長時代、何はともあれ、みんな目標に向かってひたすら頑張っていたんだなあという感じ。そして今、あの時叫ばれていた素晴らしい未来はどうなってしまったのか、やはりどこかに間違いがあったのではないかと思わざるを得ないところがある。 そういえば先日、ある番組で「ああ、よかったわ、あなたと居て」というような歌(歌詞はうる覚え)が聞こえていたが、あれなんぞは、まさに現代の世相の象徴とも言えるかもしれない。つまり、「目標に向かって頑張る」のではなく、たまたま選んだ結果がよかったよかったと喜んでいるような感じ。もっとも行動分析的に言えば、「ああよかったわ」こそがオペラント強化の基本ではあるんだけれど.....。 |
【ちょっと思ったこと】
ペルーから来た「ただの人」/身の引き方 ペルー国会は21日夜、フジモリ大統領の罷免を決定したという。フジモリ氏はAPEC出席のあと日本に立ち寄り、そのまま辞表を提出して長期滞在を希望しているというが、髪型を少し変え、スペイン語をしゃべらなければ、ふつうの日本人と何一つ変わるところが無い。すでにペルー大使館でも、フジモリ氏の行き先については「もはや大統領ではないから、知らない」と語っているそうだ。かつて国賓として天皇や総理大臣と対等に会見していた人物が、一夜にして「ただの人」として都内を歩き回るというのは、権力や権威というものが個人に内在する価値になり得ないことを如実に示しているとも言えよう。 それと、人間、何事も潮時を見極め、泥沼でもがく前に潔く身を引くということも大切かなあなどと思ってみたりする。フジモリ氏の場合なども、大使館人質事件を強行解決した時に辞表を出しておけばもっと栄誉ある余生が確保されたはずだ。 日本の歴代の首相を見ても、在任中の功罪は大差ないはずなのに、うまく身を引いてノーベル平和賞をとった人物も居れば、逮捕され汚名を背負ったまま亡くなられた人物も居る。さて森首相はどういう身の引き方をするのだろうか。 |
【スクラップブック】
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