じぶん更新日記1997年5月6日開設Y.Hasegawa |
時計台前のアメリカ楓の紅葉。理学部側から眺めたところ。ちなみに「アメリカ楓」は「アメリカカエデ」と読むものだとずっと思いこんでいたが「アメリカフウ」というのが正しいそうだ。 |
【思ったこと】 _01114(火)[因得]出会いサイト の自己責任/やはりWeb日記に限るかも 夕食時にNHKクローズアップ現代「過熱・顔が見えない恋人探し」で、ネット上の出会いサイトに登録した男女について、いくつかの実例を紹介していた。 最初に取り上げられたメデタイ事例では、
番組に登場された文化人類学者のU助教授は、これらの事例に関して
番組の終わりのほうで「出会いサイト」は実は「出会わないサイト」であって、直接出会うことなしに交際を続けることが弊害になっているという話も出た。 以上を拝見してまず思ったのは、もうちっと自己責任とか自己管理についてしっかりと考えてもらえないもんだろうかということ。例えば最初の女性の場合など、ストーカー行為がイヤならば電話を変えれば済むことではないか。あるいは警察に連絡することだってできるはずだ。3番目の女性の電話代の件だって、定額制のサービスを受けるとか、時間をきめてネットにアクセスすれば済むこと。 もちろん、ネット上では、知らないうちに国際電話に繋げられてしまうというような詐欺行為もあるが、善良な市民が常識的に対応すれば防げるような事件についてまで、何でもかんでもまわりのせいにされてしまったのでは困る。 ま、世の中にはマインドコントロールのように、何も強制されなくてもいつの間にかトンでもない泥沼にはめられてしまうことがある。あるいは、アル中になってしまった人に「もっと自己管理を徹底しろ」と言ってみたところで始まらない。そういうことは重々承知なんだが、上記の事例では、やはりどこか甘えすぎているような気がしてならない。 バーチャルな交流も適度に自制できるならば決して悪いことではないと思う。嘘や虚飾が含まれていることを承知の上でお互いを癒すというのも、周囲に迷惑を及ぼさない範囲であるなら問題視する必要はない。仕事の疲れを癒すためにパチンコに熱中すること、レンタルビデオばかり見ること、あるいは小説を読みふけることなどと本質的に差はない。むしろ、各自の能動的な働きかけ(=メイルを送る、発言を書き込む等)の機会が保障されているという点では肯定できる側面もある。 それから、ネットでうまく交際できない人が他の手段ならうまくできるかという点にも目をむける必要がある。相手の欠点に気づかず、自分の勝手な理想像を相手に覆い被せてしまうということは、(郵便による)文通でも、あるいは直接交際しても同じように起こりうることだ。だいたい、世界に唯一人の理想的な結婚相手なんて居るわけない。人間は誰でも欠点があって当然(←結婚生活18年の経験がにじみ出た発言)。 では、どうしてもバーチャルな人間関係にはまりこんでしまう人はどうすればよいのか。その1つの手段としては、お互いにWeb日記を書いて不特定多数に公表するという方法が考えられる。一対一のメイルならそこそこ自分を飾ることもできるし、嘘もつける。これに対して、Web日記では、嘘ばかり書くとどこかでほころびが出てしまう。それに自分ばかりを飾るような内容の日記は誰も読みに来ない。そういうやりとりで知り合ってオフミで顔を合わせれば、お見合いや合コンなんぞで知り合う以上に相手を分かり合えるのではないかと思う。実際、日記猿人のサイトの中でも、私が知る限りで少なくとも3組のカップルが誕生しているが、いずれもその後は(日記の記述を拝見する限りでは)まことに円満な家庭生活を送っておられるようだ。 |
【スクラップブック】
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