じぶん更新日記1997年5月6日開設Y.Hasegawa |
ツワブキ。黄色い花と、背景の紫色の花との補色対比が美しかったので思わずシャッターを押した。 |
【思ったこと】 _01107(火)[日記]「日記猿人」で卒論が書けるか?(前編) 某大学の4年生が卒論研究の一環として、「日記猿人」の9月月間ランキングリストに掲載されているメイルアドレス宛てにフォーム形式のアンケート依頼を行ったという。おやそんなものは私の所には届いていないぞと思ったが、よく調べてみたら、すでに機械的に自動的にゴミ箱に廃棄していたことが分かった。さっそく「発掘」して興味半分に指定されたページにアクセスしてみたが、はてこのような方法、質問内容でどの程度の分析ができるのか怪しいものだというのが第一印象。 そもそも、「日記猿人」には、(私なんぞもその一人かもしれないが)口やかましい一言居士もいれば、各界の論客、(自称)変人、1つのことにずっとこだわる人、目立ちたがり屋、相手にしてもらいたがり屋のような人もいる。日記の内容も読まないで無差別に依頼状を出すというのは、ぼったくり規制報道の記事を読んで関心を持った学生が、実名と所属を書いた身分証明書をひっさげて、新宿歌舞伎町でぼったくりのアンケートを取るような向こう見ずな行為であるようにも思える。ま、アンケート依頼をしたからといってぼったくりに遭うことはあるまいが、実名とか所属を不特定多数に公開することは、それなりの危険を伴うということをもっと知っておいてもらいたいものだ.....。 そもそも、「日記猿人」参加者、その中でもランキング参加者というのは、Web日記を書いている人の中でもある種の特徴をもった人たち。Web日記執筆者のサンプリングには決してならない。さらに、こういう面倒な依頼に回答を寄せるという人たちは、被調査者の中でもまたまた特殊な人たち。それをもってWeb日記作者全体の人間関係形成などを論じても一般性のある結論は出てこないのではないかと思われる。回答を寄せるのは、ボランティア精神に富んだ理解者、Web日記論に関心のある人、時間をもてあましていて他にすることの無い人、アンケート回答マニア、あるいは非常に寂しい人に限られるという恐れもある。 ここから先は、今回の依頼とは関係の無い一般論になるが、この種のアンケートでは、楽をしてデータを集めようという傾向が強すぎるように思う。98年7月8日)から11日にかけて(インデックスをご参照ください)、某新聞社からの取材に答える形で考えを述べたことがあるけれども、例えば
記者さんに意地悪をするつもりはないのだが、「Web日記なんて」という軽い気持ちから省エネ取材などせず、まずは時間をかけてじっくりといろんな日記を読んでほしいものである。足で稼ぐ必要はない。アクセスで稼げ!では、もっと別の方法で卒論研究はできないものだろうか。時間が無くなったので次回に続く。 |
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