じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] 農学部前の楷の木うち、オスの木のほうの紅葉が見頃になった。楷の木は、日の当たる南側から紅葉してくる。写真では木全体の色が変わっているように見えるが、裏側(北側)はまだ緑色。



11月4日(土)

【ちょっと思ったこと】

バスジャックと参加者のプライバシー

 ギリシャで日本の旅行者主催ツアー客を乗せたバスが猟銃を持った男に乗っ取られたが、犯人はその後説得に応じて投降し、乗客・乗員全員が無事解放されたという。

 このニュースは11/4夜、「たけし&所の遙かなる人類への旅」という番組を見ている時に、臨時ニュースの字幕で知ったが、その内容は、事件に巻き込まれたツアー参加者の氏名と年齢を紹介するものだった。翌朝11/5の朝日新聞でも、乗客と添乗員の氏名、年齢、住所(区または市まで)が公表されていた。

 いずれも事件が未解決で安否が確認できない時点での公開ということだが、中には、周囲には内緒で参加している人たちも居るかもしれないし、名前はともかく年齢まではお断りという人だって居るに違いない。

 9/30の日記で、最近の団体ツアーでは各参加者プライバシーを保護するため、それぞれの年齢、職業、住所などはいっさい公表されない。こういう保護があるからこそ団体旅行に参加するという人も多いのではないかと思う。この場合でも、申し込みの際に旅行中の連絡先は届けてあるので、万が一この種の事件に巻き込まれても、関係者にはきっちりと情報が伝わるはず。それを受けた家族等が、必要な範囲で親戚縁者や会社関係者に連絡をとれば済むことで、わざわざ字幕や新聞記事にまで掲載すべきものでは無かろうと思うのだが、いかがだろうか。

有明海のムツゴロウ

 11/5朝の「目がテン」は有明海のムツゴロウの話。ムツゴロウが有明海の干潟にしか生息できないのは、阿蘇山噴火に由来する泥のきめの細かさに秘密があるとか。皮膚呼吸ができる魚の中でもウナギに比べるとムツゴロウの皮膚は非常に薄く、荒い砂が混じっていると傷ついてしまう。またウナギやドジョウに比べると地上に居られる時間はそれほど長くないというのは意外だった。

 このほか、有明海は干満の差が非常に大きく、その分、海水の入れ替えによって酸素が充分に補給されること、ムツゴロウの行動半径は巣穴から1m以内程度であって、鏡を置くと自分の写った姿に向けて威嚇行動をとることなどが面白かった。


小惑星状の物体の衝突?

 11/5の朝日新聞によれば、国際天文学連合は3日、全長30mから70mほどと推定される小惑星物体が2030年9月21日に1/500の確率で地球に衝突するかもしれない、と発表したという。もし小惑星だとすると、衝突の破壊力は広島型原爆100個分以上にあたるという。

 同記事では、この物体がアポロ時代のロケットの部品である可能性もあること、今後の観測で精度が上がると衝突の可能性は下がる可能性が高いということも記されていたが、「観測精度が上がると激突の確率は下がるかもしれない」というのは、どういう意味なのだろうか。あらかじめどんぶり勘定で確率を高めに設定しておいて、観測により否定された要素を除外していくという意味なのだろうか。
【スクラップブック】