じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

10月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る


[今日の写真] アパート近くの空き地で、セイタカアワダチソウの群落の中で頑張っている鶏頭の花を見つけた。この空き地は数年前まで木造住宅が建てられていたところであり、この鶏頭も家の住人が育てていたものであろう。排他性の強いセイタカアワダチソウの中で来年も同じように花を咲かせることができるだろうか。もっともいずれ人間の手によって、どちらの植物もこの土地から根絶やしにされてしまう運命にあるのだが。



10月31日(火)

【思ったこと】
_01031(火)[一般]生協食堂の残飯を減らす方法

 夕刻、環境問題関連の委員として、汚泥・生ゴミの処理の研究者からアドバイスを受けた。その中で生協食堂から出てくる残飯をどう処理すればよいかということが話題になった。

 私の記憶が正しければ、現在のところ、毎日食堂から出される残飯の総量は40kgほど。それらはいったんゴミ専用の冷蔵庫で保管され、有料ゴミとして回収され焼却処分されている。これを何とかリサイクルできないかという話だ。

 資料によれば、この種の生ゴミは、「料」(飼料)もしくは「料」(肥料)として再生可能であるという。

 前者はブタのエサとして活用するものであり、エネルギーの効率活用という点ではこれが最も望ましい。もっともブタに与える前にはいったん再加熱するらしく、その際にエネルギーを消費する。また、ブタの排泄物をどうするかという二次的な問題がつきまとう。これが面倒なために、廃業・転業を強いられた養豚業者も多いとか。

 後者の肥料化では、巨大なコンポスト装置に入れ、加熱して発酵させる。処理工程の決まった作業を反復するバッチ型の装置と、常時投入型(新しいゴミをそのつど投入していく型)がある。一例として紹介された常時投入型の装置の場合、300〜400万円の購入費のほか月に10万円以上の電気代がかかる。生ゴミ自体は有効に再利用されるものの、そこに投入される電力、その発電による環境負荷は無視できないように思われた。

 この専門家のお話によれば、一般にはゴミを燃やすのは環境に悪いと言われるが、燃やさなくても処理工程では一定量の二酸化炭素を発生させる。これは森林資源でも同様。植林は地球に優しいように思えるが、その材木で家を建て、何十年か後に解体された家の廃材を焼却すれば結局は地球温暖化の一因となってしまう。二酸化炭素の発生を本当に抑えるためには、材木を炭として長期保管するか、もしくは珊瑚の力で石灰化するしか無いという。環境問題はなかなか難しい。

 もとの生協食堂に話を戻すが、一日に残飯量40kgというのは、10年ほど前(生協設立以前に営業していた)共済会食堂時代に比べればかなりの減量になっているとか。共済会食堂時代はもっぱら定食中心のメニューであったのだが、これでは小食の人も好き嫌いの多い人も同じ分量の料理を受け取るので食べ残しが出てくる。生協食堂は、ディッシュや小鉢物などの単品料理が主体となっているので、利用者は食べたいものを食べたい量だけ選ぶことができる。最近ではさらにサラダバー形式で、サラダのほかに焼きそば、チキンライス、各種総菜物も選べるようになった。よほどのことが無ければ食べ残しは生じない仕組みになっているわけだ。

 ではさらに食べ残しを無くすにはどうすればよいか。そこで私が考えたのは、
















完食をした人には割引券を発行すればよい。
というものだ。もっとも時には、固すぎて食べられないハンバーグ、味の濃すぎるラーメン、芯の入ったライスなどもあるかもしれない。そこでボランティアが常駐し、残した原因が利用者側にあるのか、提供者側のミスにあるのかを判定する。利用者の申し立てが通ったときは払い戻しということにすれば文句も出てこないように思う。

 余談だが、私が小学生の頃、給食後の残飯運びで苦労した記憶がある。ただでさえまずそうな脱脂粉乳とフライやソースがまざったバケツは見ただけでも吐き気がしたものだ(私がフライ物をあまり好まない原因は給食時代の、この体験にあるようだ)。

 だいぶ前の話になるが、今年の4月17日の朝日新聞で、中学校で「給食嫌い」による食べ残しや昼食抜きの中学生が増えているという記事が載っていた。これを改善するために、リクエスト給食や、セレクト方式、バイキング方式を取り入れる時自治体も増えているとか。

 同じ記事によれば、公立中学の給食実施率は約75%。弁当持参の中学では昼食抜き、あるいは菓子パンとジュースで済ませる生徒が出ており、最近では給食を始める動きが出ているという。その一方、一律同じメニューとせず、自分で選ばせる方式が増えつつあるという。栄養指導などいろいろな問題はあるものの、残飯対策という点ではセレクト方式、バイキング方式に踏み切らざるを得ないところがあるように思う。
【スクラップブック】

「300mlと500mlで400mlを計るクイズ」追記

 昨日の日記
300mlと500mlの空のグラス2個だけを使って、400mlのジュースを計りとるにはどうすればよいか。但し、ジュースは別の容器にたくさんあり、計量の途中では捨ててもよい。
というクイズに関連していろいろ書いてみたが、これに関連して 2000年3月5日の日記で、
ある国では3円玉と5円玉の2種類の硬貨しか使えません。お釣りを貰えないとして、これらの硬貨の組み合わせで買えないのは幾らの時ですか。すべて挙げなさい。
というクイズを取り上げたことを思い出した。合わせてご参照いただければ幸いです。


エコノミークラス・シンドローム

 10/31の民放ニュースの中で「エコノミークラス・シンドローム」という話を聞いた。航空機内の狭い座席に長時間搭乗することで体調を悪化させ、最悪の場合は死に至る。英国で死者が出たことで話題になっているとか。

 座っている時でも脚の運動をするとか、飲み物をたくさん摂るとある程度予防ができるとか。国際線では機内の飲み物サービスを積極的に利用したほうがよいかも。

※[11/1追記]gooで検索したところ、関連する説明がこちらにあった。gooでは他に、掲示板の書き込みが1件ヒットしたが、それによれば一週間ほど前のワイドショーでもこの問題が取り上げられた模様。
【スクラップブック】
  • 日本時間の11月1日の午前零時18分、台北発ロサンゼルス行きのシンガポール航空のジャンボ機が離陸に失敗して炎上。死傷者多数。台風の影響か。
  • 東京地裁は31日、殺人未遂罪に問われた無職小出芳子被告(54)に懲役10年を言い渡した。同被告が実刑判決を受けたのは4度目。刑務所志願のための犯行。