じぶん更新日記1997年5月6日開設Y.Hasegawa |
中パ国境のクンジェラブ峠手前(パキスタン側)で見た黄色い花。ラナンキュラスなどと同様のキンポウゲ科の花ではないかと思う。ここで昼食をとった。遠くに見えるのは放牧中のロバ。棘が無いのにこの花がロバに食べられないのは何か毒をもっているせいだろうか。 |
【思ったこと】 _00909(土)[一般]ローマ字の名前表記 9/9の朝日新聞によれば、国語審議会は8日、日本語の人名をローマ字表記する場合、姓・名の順で書くことが望ましいとし、学校でも指導するように求める方針を決めたという。これらは12月の答申に盛り込まれるという。 文化庁が昨年に行った世論調査では、姓・名の順の表記を支持する声が35%、名・姓の順を支持する声が31%となっているという。わずかながら姓・名の意見が多いとは言え、審議会の方針に影響を及ぼすほどの圧倒的差とは言えない。明治時代から続いてきた表記法をなぜ今更変えようとするのか、疑問が無いわけでもない。 もっとも、中国や韓国の姓名は英字新聞でも姓・名の順になっていたと思う。日本人だけ西欧の習慣に合わせるというのはクリティカルな目で見ればおかしなこととは言える。 学術論文ではどうだろうか。英語の場合でも、論文の引用文献表の著者名は姓・名の順になっている。たとえば、HollandとSkinnerの共著書をアメリカ心理学会のマニュアルに従って記せば、 Holland, J. G., & Skinner, B. F. (1961). The analysis of behavior: A program for self-instruction. というようになる。まず姓を挙げ、それ以外の部分はコンマのあとにイニシアルだけ並べるということになる。巻末などにある人名インデックスでも同様だ。この表記法を日本人の場合にあてはめると、長谷川が2000年に出版した本があれば、 Hasegawa, Y. (2000). Updating myself. となるので、むしろ引用文献表では日本語表記どおりになると言ってもよいかと思う。もっとも、Hasegawaのあとに「,」が入るのがちょっと気になる。外国雑誌でも姓・名の順で表記する必要がある場合は、「Hasegawa Y. (2000). 」というように「,」を外した表記が受け入れられるようになれば本物と言えよう。 米国では少しでも顔見知りになると、姓ではなく名で呼び合う習慣が定着しているようだ。国際会議の懇親会で「姓ではなく名はなんというのか」と聞かれたとき「Yoshinori」ではあまりにも発音しにくいので、「ヨッシーと呼んでくれ」と答える。しかし、いくら外国人との会話であると言え、ふだん一度も呼ばれたことのないヨッシーでは違和感がありすぎる。日本との文化的違いを尊重してもらった上で、せめて「ハッセィ」とでも呼んでもらったほうがありがたい。次の機会にはそれで通してみようかと思っている。 姓を前に持ってくるのは、個人よりも「家」を重視する思想に繋がるとの見方もあるかもしれないが、夫婦別姓すら受け入れられつつある現在、これ自体を問題視する必要はなかろうと思う。それよりも、国語審議会がどういう審議を経てこういう結論に至ったのか、その答申内容がどの程度国民の表現活動を拘束するものであるのか、という点に注目したいと思う。このほか、姓と名の順序を一通りに決めてしまうのではなく、
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【旅行中にちょっと思ったこと(4)】
ビデオとデジカメの使い分け/バッテリー確保 今回の旅行には、数年前から愛用しているデジタルカメラと、この旅行の直前に購入したデジタルビデオを持参した。デジタルビデオのほうはテープへの通常録画のほか、テープへの静止画像キャプチャ機能、およびメモリースティックへの静止画記録ができるようになっている。結果的にこの選択は成功したと思っている。 今回は何と言ってもカラコルムハイウェイからの景色を眺めることが第一。しかしハイウェイとは名ばかりの簡易舗装道路では揺れが激しく、ビデオでもデジカメでも綺麗に撮影することは非常に困難であった。そんななか、ビデオの「手ぶれ防止機能」はたいへん役にたった。帰宅後にテープを起こしてみたが、車の窓から撮影した動画はまるで氷の上をすべるようになめらかに撮れていた。この時同時に撮影した静止画も、まあまあの出来だった。 しかし、車から降りて取る静止画に限っては、従来から使っていたデジカメのほうが数段画質がまさっていた。こちらは、ビデオカメラのビデオキャプチャとデジカメ機能の画質を比較したもの、こちらは、ビデオカメラのデジカメ機能とデジカメ専用機の画像を比較したもの。オプションの設定などもあるのでこれだけで比較するのは不公平かもしれぬが、とりあえず、ビデオキャプチャ<デジカメ機能<デジカメ専用機というように画質がアップすると言ってよいかと思う。なお事後の整理で困ったのは、ビデオキャプチャ機能ではファイルに撮影時の日付時刻がスタンプされていないこと。写真がたまると、どこで撮ったのか分からなくなる恐れがある。 これら電子機器を使う際に心配だったのはバッテリーの充電が確実にできるかということ。しかし実際にはパキスタン、中国とも丸型の2ピンタイプのアダプターを持参していたので、問題なく充電できた。但し、ホテルによっては宿泊者が利用できるコンセントは1箇所だけしか無い所もあった。バッテリー1回のフル充電には2〜3時間かかるので、できれば2電源が同時にとれるような二股を持参すればよかった。もちろん、充電器を含めてすべて240Vまでの電圧に対応していることが絶対必要。 中国のホテルでは、写真右のように、丸ピンと日本の平板型のプラグ両方に対応しているコンセントも多く見られた。最新式のホテルでは110V専用のものもあり行き届いていた。 |
【ちょっと思ったこと】
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【スクラップブック】
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