じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa


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8月1日(火)

【思ったこと】
_00801(火)[生活]向こう側に何があるか分からない山の魅力
[Image]
「パミール高原縦断ツアー」に参加するため、2日より岡山を離れることになった。

 6月30日の日記に記したように、今年の夏は、もともと、青蔵高原縦断ツアーを楽しみにしていたのであったが、参加者が催行可能人員に達せず、行き先を変更したものであった。

 変更の検討にあたって最後まで迷ったのは、ラサからチョモランマ・ベースキャンプに立ち寄ってカドマンズに抜けるツアーとどちらを選ぶかということ。パミールのほうを選んだ理由は、
  • チョモランマ付近は雨期の影響が大きく、頂上付近を眺められるかどうかは分からない。
  • 高山病にかかる可能性が非常に大きい。
  • カトマンズは以前に訪れたことがあり、あまり新鮮味がない
といったものであったが、仮にチョモランマの頂上が見える乾期に同様の選択を検討した場合でも、私はパミールのほうを選んだのではないかと思う。それは、チョモランマを眺めても「山の向こうに何があるかが分かってしまっている」からだ。

 今から20年以上も前のことになるが、私は、カトマンズからルクラ、ナムチェ、タンボジェ方面へのトレッキングに参加したことがあった。その時に見たエベレストがこちら。つまり、チョモランマベースキャンプからチョモランマを眺めても、その向こうにはすでに訪れたことのある景色が広がっているだけなのだ。世界一高い山とはいえ、これでは今ひとつ新鮮味に欠ける。

 今回訪れるはずのコースの近くには、ナンガパルバット、ムスターグ・アタ、コングールといった7000〜8000m級の山が連なっている。標高はチョモランマに及ばないが、いずれも、山の向こうには人跡未踏に近い山岳地帯や砂漠が広がっている。それだけに、あの向こうには何があるのだろう? ひょっとして異次元の世界に通じているのでは?といった神秘性と崇高さが出てくるのだ。

 海外旅行には特有の心配事がつきまとうものである。キリマンジャロ登頂ツアーに参加する前は、果たして頂上まで登れるのだろうかという不安があった。前回のイラン皆既日食見物の場合は、とにかく日食時に晴れるかどうかが最大の関心事だった。今回の場合は
  • 雪解け水や大雨のため道路が不通になる恐れがある。
  • 山岳地帯を車で走るため、崖から転落の恐れがある。
  • インドとの停戦ラインやアフガン、キルギスタンなどとの国境付近を通るため、戦闘に巻き込まれたり、ゲリラに誘拐される恐れがある。
  • 古い飛行機ばかりに乗るため、墜落の危険がある。
といった点が大いに心配される。すでに、7/29頃に道路が流されて復旧作業中であるとの連絡も入っているので、場合によっては、カシュガルまで到達できずにパキスタン側に引き返す可能性も残っている。JR主催のミステリー列車というわけには行かないだろう。

 そんななか、あえて参加を決めたのは、体力や健康上の理由が一番大きかったように思う。都市観光ならともかく、5000mクラスの高地を訪れることができるのは、あと数年ぐらいではないだろうか。多少無理をしてでも行ける時に行っておかないと、あとで一生後悔するかもという気持ち(=好子消失阻止の随伴性)が強くはたらいたためであった。こういう随伴性で無理をすることが山登りで一番危険であることは十分承知しているのだけれど。

 ツアーの日程そのものは正味10日間であるが、移動の際に重い荷物を背負うこと、帰国後に家族で山の家に行く計画があることなどから、ノートパソコンの携行は不可能。ということで、今回は、完全に岡山に戻るまではネットから離れることにした。無事に戻れれば、8月18日頃に日記を再開したいと思っておりますので、皆様お元気で。
【思ったこと】
_00801(火)[日記]2000年8月の日記猿人


月初め恒例の日記猿人の話題。はじめに日記数の推移の報告から。表は2000年8月1日の午前8:30現在における登録累積数(これまでに一度でも登録されたことのある日記数。最新登録番号から管理用の1本を差し引いた数)と、実質登録数(現在登録されている数で、登録数から離脱した番号を差し引いた数)、ランキング不参加数の推移を示す。97年分についてはフリーティケットにアップしてある1998年6月1日の日記、1998年分全体については1999年1月2日の日記、1999年分全体については、2000年1月2日の日記をご参照いただきたい。

 管理者用2本を除く登録累積数(登録番号-1)は8670、実質数は7532となった。昨年は、3月以降7月に至るまで、+205、+224、+233、+264、+281というように加速度的な増加が見られたが、今年の3月から7月の増分は+435、+330、+360、+382、+347となっており、直線的な増加に転じている。「安定成長」に入った可能性がある。とはいえ、登録数は、昨年8月1日の4407から8670というように、丸1年のあいだにほぼ倍増しており、このままでいくと11月上旬に登録番号が1万を突破するのは確実と思われる。


調査年月日登録累積数前月比実質登録数前月比存続率ランキング
不参加数
不参加率
2000年1月(_00201)6394+5155602+4460.8768650.154
2000年2月(_00301)6815+4215968+3660.8769060.154
2000年3月(_00401)7250+4356340+3720.8749520.150
2000年4月(_00501)7581+3306619+2800.8749790.148
2000年5月(_00601)7941+3606928+3090.87210340.149
2000年6月(_00701)8323+3827240+3120.87010790.149
2000年7月(_00801)8670+3477532+2920.86911130.148


 7月の月間得票で31票以上(1日1票以上)の得票があった日記は698(先月6月に1日1票以上得票があったのは628)。投票活動はやや活発化しているようにも思える。しかし、月間得票について、4月、5月、6月、7月の4カ月間において、1日あたりn票を獲得した日記の総数の推移を記すと、
  • 1日平均10票以上獲得:144→140→152→137
  • 20票以上:58→68→68→58
  • 30票以上:29→32→36→29
  • 40票以上:17→17→23→17
  • 50票以上:11→13→12→12
となっており、たくさんの得票を集めた日記数はむしろ減少気味となっている。「書かれる日記」が増加している割には「投票される日記」は必ずしも増えていないところが興味深い。それと、女性作者の日記の「上位」傾向は一貫して続いているようだ。
【ちょっと思ったこと】


ふたつの島

 みのもんたさんの「今日は何の日」によれば、8月1日は暑寒別天売焼尻国定公園が制定された日。空から見れば双子の島のように見える天売島と焼尻島であるが、ニシン漁でたくさんの人が住むようになってから違いが出てきたという。いずれの島でもニシンから油をとる時に大量の薪を必要としていたのであるが
  • 焼尻島には秋田県の山間部出身の人たちが多く移り住んだ。山林の大切さと活用法に熟知していたので島の樹木が保護された。
  • 天売島には山形県庄内平野の農民が多く移り住んだため、樹木を次々と伐採し丸はげにしてしまった。これによって島の水源が涸れたり、土砂が海に流出して魚に悪影響を与えた。
となったそうだ。このことで思い出すのが、『ふたつの島』(シュタイナー文、ミュラー絵、大島かおり訳、ほるぷ出版)という絵本。絵がリアルに描かれていたこともあって、息子が幼い頃にたいへん気に入っていた本の1つであった。絵本と天売・焼尻ではストーリー自体は全く違うし、山形県出身の人たちには少々申し訳ない気もするけれど、生活スタイルあるいは自然との共生を考える上で、ともに共通するテーマを扱っているように思えた。
【今日の畑仕事】

ミニトマトと長ネギを収穫。雑草取り。水撒き。
【スクラップブック】