じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa


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[今日の写真] ペチュニア。ツクバネアサガオともいう。バイオ技術を利用してさまざまな品種が誕生している反面、あまりにも派手すぎるという欠点もある。私の子どもの頃にはあまり見かけなかったので、懐かしさも感じられない。なお、手前の花はヘリオトロープ、右手はアゲラータム。これらも子どもの頃には全く見かけなかった。




7月27日(木)

【思ったこと】
_00727(木)[天文]さそり座で世紀の異変

 星への誘いの雑記帳さんの日記を通じて、さそり座のデルタ星で異変が起こっていることを知った。リンクされていたアストロアーツのニュースを拝見したところによれば、さそり座のデルタ星というのは、さそりの3つのハサミの付け根にあたる星。これが最近増光し、7月20日にはとうとう2等星に達したという。

 アストロアーツのニュースによれば、このように肉眼で見える星の変光が発見されたのは極めて稀なこと。これより明るくなったのは1937年4月にカシオペアのガンマ星(W字の真ん中の星)が1.6等星まで増光して以来63年ぶりの現象だという。まさに世紀の異変と言えよう。アンタレス(0.96等星)を上回るまで増光したら大騒ぎになるかも。

 この異変に最初に気づいたのはアルゼンチンのOteroという人だということだ。大望遠鏡や高性能の装置ではなく、肉眼で観測中に気づいたというのがまことに興味深い。日本の小学生でもその気があれば発見できるチャンスがあったとも言える。

 彗星や新星のように、いままで何も見えなかったエリアに新しい光点が出現することは発見されやすい。いっぽう、すでに見えている星の明るさは、その時の気象状況や月明かりによっても変わるので絶対的には検知できない。他の星との相対比較ということになると組み合わせの数が膨大に増えるし、これまた雲やモヤの影響を受けるので困難。何らかの別の目的で特定の星の相対比較を継続しない限り、そう簡単には発見できないのかもしれない。

 27日の夜、雲の合間からこの星を眺めることができた。言われてみれば幾分明るいようにも見えたが、雲が多くて、他の星との明るさの比較はできなかった。明るさの異変とはいっても月の満ち欠けのような極端なものではないので、その星だけを注視しても実感は出てこない。周囲の星をいくつか選んでそれぞれとの対比較を継続すれば夏休みの宿題としてはもってこいの課題になるのではないかと思う。
【ちょっと思ったこと】

「出世食堂」

 夕食時に久しぶりに「週刊ストーリーランド」を見た。このうち2番目と3番目のストーリーはなかなか興味深い内容だった。

 2番目の話題は、骨董屋の飼い猫の首に100両もの値打ちがある飾り物がつけられているという話。目の利いた客は、骨董屋がその飾り物の値打ちを知らないのだと思い込み、なるべく安く手に入れようとして、猫のほうを譲ってくれと交渉する。結果的に、30両で交渉が成立したとたん、骨董屋は「これは売り物には含まれていない」と言って、飾り物を首から外す。結果的に客は高い値段で猫だけを買わされるという結末。飾り物を店の棚に置いて売ったのでは100両しか儲からないが、このように猫の首につけておけば、猫を欲しがる客(本当は飾り物目当て)が次々と現れることで、何度も儲けを得ることができるという骨董屋の話がまことに教訓的であった。

 3番目の「出世食堂」では、営業に配属されながらちっとも契約が取れない係長が主人公。
リストラの宣告間近のこの男がたまたま入った食堂には400円の「係長定食」から1000円の「社長定食」まで係長、課長、部長、社長という4つのメニューが用意されていた。男は課長定食を注文するが、店の婆さんは係長の客には「係長定食」しか提供できないと妙なことを言う。「係長定食」はコロッケだけの質素な内容ではあったが、今までに経験したことの無いほどの素晴らしい味であった。その味に感動した男は、次にはぜひその上のメニューである「課長定食」がどうしても食べたくなり、その一心で奮起する。その努力が認められ、男はまもなく課長に。さらに、次には「部長定食」、そして「社長定食」を食べたいというだけの理由で仕事に精を出し、とうとう社長に出世してしまう。しかし、そこで出された究極のメニュー「社長定食」はたくあんとみそ汁だけの質素なものだった。しかしそのたくあんから意外な事実が.....
という展開。当初は究極の「付加的強化随伴性」の話として授業ネタに使えるかなあなどと思って見ていたが、最後の展開がなかなか感動的であった。

 「出世食堂」で問われているのは「究極の美味しさ」であったかもしれない。宮本信子主演の「たんぽぽ」という映画は美味しいラーメンを作る話であったが、お母さんが赤ちゃんにお乳を与える場面が一番最後に出てくる。今回のストーリーにもそれと共通するものがあった。
【今日の畑仕事】

 授業、会議のため立ち寄れず。
【スクラップブック】