じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa


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[今日の写真] 神戸ジェットシャトル(関空→神戸)から見た夕日。




7月22日(土)

【思ったこと】
_00722(土)[一般]ぜいたくサミットよりもエイズ対策と16万人国際ホームステイ大会を

 九州・沖縄サミットが22日に閉幕するという。1975年以来四半世紀の歴史を重ねてきたサミットであるが、その経費はたいへんな額にのぼる。7/23の朝日新聞によれば、今回は一昨年の英国、昨年のドイツそれぞれの100倍にもあたる約800億円が投じられたという。

 サミットについての私の考えは昨年6月21日の日記に記したとおり。その要点は
各国首脳が自国の官邸からテレビを通じて会談したり、いま風にネット掲示板で協議したとしたら、かなりの節約になることは間違いない。そこで余ったお金を国費留学生の枠の拡大にあてたり、民間レベルの交流の援助、あるいは小中学生のホームステイ補助などにあてたほうが、はるかに有効であるようにも思う。
ということにあったのだが、今回の「ぜいたくサミット」を見て、ますますこの考えを確信するようになった。

 7/23の朝日新聞では、22日に1時間20分にわたって開催された昼食会談(ワーキングランチ)では、議長役の森首相が予定されていた議題を持ち出さず、文化やスポーツに関する雑談のみで終了したと伝えられているが、まだまだダイレクトに雑談ができるならよいほうだ。官僚のお膳立て通りにメモを読み上げたり、事前交渉の合意内容だけを形式的に披露するだけだったら800億円は要らない。IT推進をうたうぐらいなのだから、各国首脳こそチャットで会談すればそれで済むはず。アフリカでは国民の1/4がエイズに感染している国もあるというが、800億円をそういった対策や治療法の研究のためにあてたらどれほど多くの人々が助かることだろうか。

 出席した首脳の多くは1〜2年のうちには引退するはず。国際交流は、そういう高齢の方どうしではなく、21世紀をになう若い世代によって親交を深めるほうがはるかに効果的だ。例えば、途上国を含めて、各国の小中学生が相互にホームステイに参加したとする。一人当たり50万円の経費がかかるとして、800億円あれば何と16万人もが無料で招待できることになる。

 今回は20世紀最後のサミットになるというが、サミットの歴史的使命はすでに終わっている。21世紀は、これに代えて、若い世代の交流によって世界平和を確実なものにしてほしいと思う。
【ちょっと思ったこと】

娘のファームステイ見送りのため初めて関空へ

 ニュージーランドのファーム(farm)ステイに参加する娘を関空まで見送りに行ってきた。岡山から関空は、新幹線+はるか乗り継ぎを使えば2時間で行かれる。東京世田谷の自宅から成田空港に行く時間よりもむしろ短いほどだが、運賃が4100円、特急料金が新幹線乗り継ぎで3750円、合わせて片道8000円近くかかってしまう。

 岡山と関空の往復には、ほかに「新幹線回数券利用+JR快速または南海特急」があるが、もうひとつ、神戸から船を利用するという方法がある。娘を送ったあと、この海路を体験してみた。

 船の運賃は、連絡リムジンバス込みで片道2400円。三宮から岡山までの運賃が2520円なので、新快速などを乗り継げば何とか5000円以内で利用できる。接続のタイミングをはかって相生〜岡山間を新幹線に乗れば940円プラスで約30分の短縮。ただし、この海路利用は乗り換えが多い上に、新快速の車内が混雑していて座れない。また新神戸〜岡山間を新幹線利用の場合は、特急料金が自由席で2420円プラスとなるため、上記の「はるか」利用と同じ額になってしまう。荷物が少なく、海の景色を見たい場合に限って利用すべきコースと言えるだろう。

 肝心の娘のツアーのほうだが、ファーム滞在は実質3日程度、全日程8日間ということで、語学力のアップはあまり期待できないが、小6の娘にとっては初めての海外旅行、それも家族から離れての旅行ということになるので、よい思い出ができれば、来年以降の本格的なホームステイの足がかりを作ることができる。安全で楽しい旅行であることを祈りたい。

 それにしてもニュージーランドは遠い。日程表によれば、クライストチャーチ経由オークランドまで16時間もかかるとか。おそらく機上からの景色は海ばかりだろう。同じ地球でも、全行程10時間のうち7割方が砂漠という昨年の私の体験とは違って、水の惑星であることが実感されるに違いない。
【今日の畑仕事】

ミニトマト収穫。水やり。
【スクラップブック】