じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa


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[今日の写真] 今どきの「花スベリヒユ」。大阪花博で人気を博し、以後「ボーチュラカ」とか「花スベリヒユ」の名前で夏の花壇を賑わしている。従来は一重ばかりだったが、品種改良が進んだせいか、写真のような変わり種も1ポット100円前後で売られるようになってきた。




7月15日(土)

【思ったこと】
_00715(土)[一般]小学校は暑すぎる?/狂言の面白さ/「起立、礼」は必要かも

 某筋の紹介により某小学校の6年生の授業参観の機会を得た。息子や娘のクラス以外を参観するのは初めてのことであった。

 廊下から教室を覗いてまず感じたのは、とにかく暑いということ。1/3ぐらいの児童は、団扇や下敷きで仰ぎながら先生の話を聞いていたが、あまり身が入っていないようだった。中には、カッターナイフで団扇に穴を開けている者、机にうつぶせになって眠りかけている者、小さな紙切れにイラストを描いて遊んでいる者も居た。

 岡山では7月初め頃から実質梅雨明け状態となり、連日30度を超える蒸し暑い毎日が続いている。大学の授業の場合は、7月10日からは冷房解禁、それ以前でも30度を超えた場合は使用可能となっているが、その点、冷房の無い小学校の授業はまことに気の毒であった。

 もちろん、私が子どもの頃は、幼稚園、小学校、中学、高校、そのいずれをとってもエアコンなど無いのが当然であった。しかし、先日ラジオで聴いたところによれば、最近では暑さに弱い子どもが増えているらしい。
もともと汗腺の数は、生後の間もない時期にどれだけ汗をかいたかによって決まってくるという。それゆえ涼しい気候の国に住む人は汗腺が少ない。蒸し暑い夏を過ごす日本人は総じて汗腺が多いのだそうだ。ところが、エアコンの普及で、汗をかかずに一夏を過ごす赤ちゃんも増えてきた。そのため汗腺が十分に発達せず、暑さに弱い子どもを作り出しているのではないか
というのがラジオの出演者のご指摘であった。どの程度の統計的根拠があるのかは聞き逃してしまったが、実感としてそういう傾向はあるように思える。

 余談だが、参観した授業では、狂言がビデオで紹介されていた。ビデオを視たあとの児童たちの感想は「昔の言葉ばかりでストーリーがよく分からん」、「今の人なのに昔の言葉をしゃべっている」といったものばかりであまり面白くなさそうだった。先生のほうも、「このあたりに住まいいたす者でござる...」という最初の部分のせりふを言わせた程度で、「これはこういうことです。狂言は能のあいだにやるCMみたいなもので、先生はあまり観たことがありません」と言って、漢字の書き取りのほうに話を移してしまった。せっかく参観させていただいたところで文句を言っては失礼になるが、これでは狂言の面白さは伝わるまい。日本の伝統文化への最初の接点がこれでは興味をいだく子どもは出てこないだろう。

 じつは私自身が狂言を面白いと思ったのは中学の国語の授業であった。当時はビデオはまだ普及しておらず、録音されたせりふだけを聴いた。この先生が強調されたのは、狂言というのは非常に高級な演劇であり、観客が想像力を働かせてみるところに価値があるということ。例えば役者が舞台を回って歩く時、観客は途中の景色を想像しなければならない。屋敷の塀も玄関もふすまもすべて観客が思い描いて初めて現れるものだ。そういう中での、役者どうしの掛け合いに真の面白味があると思うのだが、バーチャルなゲームに熱中している子どもたちに、そういう約束事を伝えずにビデオだけ見せても「何だ、どこが面白いんや」という感想しか出てこないのではないか、という気がした。

 それから、これも余談になるが、最近の小学校では授業の始まりと終わりの時に「起立、礼」の号令をやらないのだろうか。私は教育勅語復活や体験をともなわない道徳教育強化には基本的に反対であるけれども、「起立、礼」、それが嫌なら指体操でも、好きな歌の合唱でもよいから、随伴性環境の切替を示す何らかの弁別刺激(反応を伴うもの)を提示し、授業時間と休み時間の気分を切替させたほうが効果的ではないかと思う。今回参観した授業では、宿題を提出させているあいだになし崩し的に授業が終了し、教室の後ろのほうでは男の子たちが車座になってUNOゲームなど始めていたのがちょっと気になった。
【ちょっと思ったこと】
[今日の写真]
パッケージはどうなる?

 我が家で買った最後の雪印乳業は、結局誰も口をつけず、賞味期限切れで廃棄せざるをえなかった。パッケージの「AHO」の記号にあるとおり、これは広島工場製だ。しかも、今回問題となった低脂肪乳やヨーグルトと異なり成分無調整の純正品であり回収品の再利用による汚染はあり得ない。結局、気分的な問題なのだが、食品ばかりは非合理的な判断を覆しにくいところがある。製造再開時には、おそらくこのパッケージ自体も大幅に変更されるのだろうか。電気製品の欠陥品騒ぎと異なり、食品企業のイメージの回復は相当の年月を要するものと思われる。
【新しく知ったこと】

サザエのトゲ

 7/16朝の「目がテン」によればサザエのトゲは波や潮に流されない役割を果たしている。波の静かな内海にはトゲの無いサザエも棲息している。トゲは、15日周期の小潮の時期に合わせて1本ずつ増える。寿命は8年ぐらいだが、市場に出るのは2年物。
【今日の畑仕事】

多忙につき立ち寄れず。
【スクラップブック】