じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa


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[今日の写真] オミナエシ。2年前の夏にポット苗を植えたが、その年の秋も翌年の秋も花芽は出なかった。ところが今年になって早々と黄色い花を咲かせた。今どきなぜ咲き始めたのか全く分からない。




6月25日(日)


【思ったこと】
_00625(日)[一般]総選挙雑感/ファジーな投票/2500票の意味

 総選挙の雑感などをいくつか。
  •  昨日の日記で最近の選挙で投票率が低下傾向にあることを述べたが、今回は63%ということで前回の59.65%よりは上昇。とはいえ、戦後2番目に低い率になることは確実で、本当に歯止めがかかったかどうかは疑問だ。
     昨日の日記では「特定の候補・政党へ1票を投じるのではなく、各党の議席配分自体を決定できるような選挙制度」が望ましいのではないかと提唱した。具体的には、例えば一人10票を投じる比例代表制とし、10票のうちA党に4票、B党とC党に3票、というように自分が理想とする議席配分に応じてそれぞれの党名を書く。もちろん自分は絶対この党を、という人は特定党に10票全部を投じてもよいわけだ。
     この提唱は特定政党が多数支配する政権よりも、異なる主張を展開する複数政党間のバランスを適正比率に保つことのほうが理想的な政局運営が実現するのではという考えにもとづくものであったが、見方によっては、ファジーな投票を許容するということにもつながる。
     選挙では、態度を決めかねて棄権する人も多い。「ぼかし言葉」が流行するいまの時代、どれか1つの政党に決めなさいと言われると迷う人も多い。政党側の政策にも似通ったところがあって決定的な判断材料がないし、その政策すら本当に実行されるという保証がない。そういう時に、もし自分が投票した政党が期待はずれの行動をとると認知的不協和が増大する。それならいっそのこと棄権を、という人も多いはずだ。
     ファジーな投票とは、A党とB党のどっちがよいか判断を決めかねている時には、10票の持ち票を5票ずつに分けて投じればよいということ。この種の投票方式は、例えばTVチャンピオンを決定する時の審査にも用いられている。二者択一式に支持政党を決めるのではなく、「各政党を評価する」という選挙制度であると言うこともできる。
     
  •  選挙での議席の変動は当面の政局には大きな影響を与えるものであり、与党が絶対過半数を維持したという点は評価されるべきであろう。しかし、議席の増減は、選挙制度に改変によっても大きな影響を受ける。その意味では各党がどのぐらいの得票率であったかという点にももっと目を向けるべきであろう。

     比例区での得票率[開票率80〜90%時点、以下の数値は確定得票率が判明した時点で修正の予定]を見ると、自民党はいちばん高い四国ブロックでも36%で4割には満たない。このぐらいの率になると、どのように選挙制度をいじっても単独で過半数を得ることは非常に難しい。今後も連合のあり方を模索していくしかあるまい。

     新聞やテレビでも指摘されているように、都市部での自民党の衰退は今後の政局の占う上でも重要だ。手元の資料では、比例区東京ブロックの自民党得票率は19.8%、これに対して民主は29.8%、共産14.7%、自由13.4%、公明13.2%、社民6.4%。これに似た傾向は、南関東や近畿圏にも広がっている。地方出身の代議士が中枢を牛耳る自民党には大都市住民からの要望が反映しにくいということだろうか。

  •  北海道9区では結局、鳩山・民主党代表が13万1500票で、次点の自民党の岩倉氏の12万8975票をおさえて選挙区からの当選を果たしたが、この2500票あまりの差による辛勝は非常に重大な影響を与えると思う。もし鳩山氏が選挙区で落選していると、比例区廃止を唱える民主党の代表としてそのままとどまることはできなかったに違いない。今後の定数削減論議にも影響を与えていたはずだ。
【ちょっと思ったこと】

[今日の写真] 奇怪な寄生植物

 昨年の5月17日の日記で、トマトの苗1本に奇妙な寄生植物があるのを発見したことを記したが、今年もまた、同じ植物がジャガイモの苗などにくっついて除去に手間取っている。農業に詳しい人にも聞いてみたが昨年の段階では種名が分からなかった。今回、図鑑でいろいろと調べたところ、どうやらネナシカズラという名前の植物らしい。

 これがどの程度珍しいのか不明だが、とにかく取り憑かれてしまうと苗が育たなくなる。周辺の別の苗にも次々と絡まりつく。有害レベルはかなり高いように思う。
【今日の畑仕事】

多忙につき何もできず。
【スクラップブック】