じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa


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6月16日(金)

【思ったこと】
_00616(金)[一般]私が関わりをもつ4つの庭を一挙公開/ガーデニングの楽しみをもたらす随伴性

 昨日に引き続き写真中心の話題。今日は、私が日頃関わりを持っている4つの庭をご紹介したいと思う。
いずれも、小さな写真をクリックすると別窓に拡大写真が表れます
[写真]  最初の写真は、文学部の西出入り口前にある花壇。画面中央の黄色い花はビロウドモウズイカ(すぐ近くの空き地で野生化している種類よりも花がたくさん付いているのであるいは別種か園芸品種かも)、よく見ると他に、白蝶草やルドベキアが咲いている。この日記で毎日紹介している花の写真の中にはこの花壇で撮影したものが数多く含まれている。

 当然のことながら、ここは私の花壇ではなく国有地だが、環境整備作業などという名目で、時折、処分品のポット苗を花屋から買ってきて植えたり、雑草取りをしている。この花壇のもうひとつの魅力は、半田山が借景になっていることだ。ちなみに、景観上は目障りなコンクリートの煙突はボイラー室。

[写真]  2枚目は、私がいま住んでいるアパート下の花壇。ゴデティア、ファリナセア、ナスタチューム、アイスランドポピーなどが咲いている。こちらも国有地だが、環境整備作業の名目で、同じようにポット苗を植えている。毎月、アパート住人による草取り作業をやっているおかげで、雑草はあまり生えない。

[写真]  3枚目は、私が有料で借りている畑。この日記に記されている「今日の畑仕事」とはここで行う作業のこと。大学とアパートとの間にあるため、昼食をとりに家に戻る時に立ち寄って水まきをしたり、野菜を持ち帰ったりすることができるので便利。夕食後の散歩時に翌日の弁当のおかずのための野菜を採りにいくこともある。

[写真]  4枚目は東京自宅の庭。固定資産税を払っているので間違いなく私の所有する庭である。もっとも、父親の代の時にすでに庭木の配置が決まっているので、今さら位置を変えるわけにはいかない。所有していることと、コントロール可能であることが本質的に異なることの良い例だろう。てなことで上京時にはもっぱら草取りと剪定だけ。4月1日の日記の「ちょっと思ったこと」に記したように、春休みに一家全員で石庭を作ったばかり。余談だが画面右下に700系のぞみの先端部分に似た形の庭石が見えている。これは私が物心ついた頃から庭の一角にあって、犬が眠っているように見えて怖がったこともあった思い出の石でもある。

 園芸が日々の生活に潤いを与えてくれる背景には、大昔の大自然の中での暮らしあるいは長年の農耕生活をへて、自然とのふれあいが限りなく生得性に近い根源的な好子の1つになっているためでもあると思うが、それに加えて、種々の作業(種まき、水やり、植え替えなど)に対して、植物の成長や開花が具体的、適正頻度、適正規模の結果として伴っているためであろうと思う。園芸療法とか、昨今ブームになっているガーデニングも根本にはこの随伴性があるためと考えられる。

 その意味から、上の4つの庭に関わる随伴性の違いを比較してみると
  1. どれだけの手間がかかるか。種まきか、ポット苗を買ってきて植えるのか、庭木の剪定だけで済むのか。
  2. 世話をしなかった時にどういう結果が生じるか。すぐ枯れてしまうのか、殆ど世話は要らないのか。
  3. 結果は、開花にあるのか、野菜などの収穫にあるのか、観葉にあるのか。
  4. それに接する機会は、毎日か、毎週1回程度か、毎月1回程度か
  5. 誰と作業するのか。一人か、家族か、グループか。
  6. その結果(開花や収穫)に対してどういう社会的好子が伴うのか。不特定多数が眺めるのか、家族だけか。
 このところ人気のガーデニングの番組では、種まきは行わず、もっぱら庭の設計とポット苗の植え付けにウェイトが置かれているように思う。私自身は、園芸の醍醐味は種まき段階からの世話にあると思うが、苗を頻繁に取り替えて季節の花を楽しむほうが庭が綺麗であることは間違いない。それと仕事の片手間に楽しむ分には、なかなか種まきからの世話はできないところもある。

 ある年配の教授が、年をとると一年草より庭木に関心が移るものだと言っておられたが、最近その気持ちも分かるようになってきた。一年草は手間がかかる上に、毎年同じことの繰り返し。庭木は少しずつだが成長していく上に、季節感を与えてくれる。それぞれの開花に合わせて昔の思い出がよみがえってくるところがあるのだろう。

 このほか、上の3番目にあるような家庭菜園作業もまた楽しい。「植え付けから管理、収穫」というプロセスは達成感をもたらす。学校教育でもっと取り入れて欲しい部分だと思う。
【ちょっと思ったこと】

【今日の畑仕事】

上京中につき何もできず。
【スクラップブック】