じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa


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[今日の写真] オオルリソウ。英名は「Chinese forget-me-not」となっており和名で「シナワスレグサ」とも言うが、これだけ美しい青色をしているのだから「大瑠璃草」と呼ぶことを奨励したい。もっとも『新明解』によれば、実際の瑠璃色は『紫色を帯びた紺色』とされているので、多少不正確な色表現になるかも。ちなみに、かつてインドヒマラヤで見つけたブルーポピーの花がこれとほぼ同じ青色をしていた。



5月28日(日)

【思ったこと】
_00528(日)[一般]二世選手は五輪代表になりやすいか

 5/30朝のNHKニュースで、体操のシドニー五輪代表最終選考を兼ねた体操NHK杯の模様が伝えられていた。すでに決まっている選手を含め、代表の中には塚原、笠松など二世選手が居られるとか。スポーツ界のことは殆ど知らない私であるが、ハンマー投げの室伏選手など他の競技にも二世代表が選ばれていたと記憶している。

 二世と言っても政治家のように親の威光で地盤を引き継ぐわけではない。誰からの保護も受けずに代表の座を勝ち取るわけだから、二世というレッテルをはってその努力の積み重ねを割り引くような風潮をつくってはなるまいと思う。

 ただ、
  1. 親が五輪代表であった場合とそうでない場合で、子どもが同じ競技の選手となる確率はどの程度違うのか。
  2. スポーツ選手において、親が五輪代表であった場合とそうでなかった場合で子どもが代表に選ばれる確率はどの程度違うのか。
といった問題は検討してみる必要があると思う。上記の2種類の確率はいっけん同じように見えてじつは根本的に異なる。

 1.は、子どもの進路選択に及ぼす親の影響を示すものであり、親の背中を見て育った結果なのか、子どもが小さい時からその競技に興味を持たせるような働きかけを行ったためなのか、といった検討が必要。

 いっぽう2.は、子どもがすでにその進路を選択したあとの話。努力量が同じであるにも関わらず「親が五輪代表である」子どものほうが有利であるとすると、そこには何らかの遺伝的要因を考える必要があるかもしれない。もっとも、五輪選手である親が自分の子どもに英才教育を施し、早期の段階から特定の筋力やスキルの発達を促進させたという習得性の要因も考慮にいれる必要があるだろう。もっとも、その場合は、子どもの心身発達にそういう早期教育がどういう影響を与えたのか、功罪両面を検討していく必要がある。

 このほか、上記の確率を考える場合には、
  • スポーツ選手の晩婚化のファクター
  • 高収入のファクター
なども検討に入れる必要がある。

 特に女性選手の場合、第一線で活躍しているとそう簡単には結婚・出産できない外圧がかかる可能性があるからだ。その結果として子どもの数が少なくなれば、その分だけスポーツクラブへの入会に熱心になることも考えられる。また、五輪選手に選ばれれば、テレビへのゲスト出演やCM出演、勤務先での優遇等によって高収入となり、結果的に、子どものスポーツ教育にもたくさんのお金をかけることができるようになるだろう。

 以上の議論とは別に、「二世選手は五輪代表になりやすい」というのは単に錯覚であったという可能性も追求してみる必要がある。同じ五輪代表の中でも、かつて親がオリンピックで活躍した選手はそれだけ注目を集めやすく、事例を誇大視してしまう恐れがあるからだ。プライバシーの問題があるので現実に調べることは難しいけれども、「親が五輪代表であったが、子どもは選手の道を選ばなかった」あるいは「選手の道をめざしたが結局中途で諦めた」という事例がどのぐらいあるのかを把握しない限りは正確な結論を出すことは難しい。
【ちょっと思ったこと】

無神論か有神論かの戦い?

 5/28の朝日新聞によれば、自民党の亀井政調会長は27日に行われた札幌市内での講演で森首相の「神の国』発言を総選挙の争点にしようとしている野党に積極的に反論していく考えを示し、
民主党、共産党は無神論なのか。我々はそうではない。『神の国』を争点にするなら、無神論か有神論かの戦いになる。
と述べたという。まさか、ホンマに「神は存在するか否か」なんていうことが争われるのではあるまいなあ。それと公明党を含んだ連立政権において、有神論を強調するのはかえってマイナスではないかと思うのだが。いずれにせよ、もしこれが争点になるのなら、「無神論を含む多様な宗教観を認め合う社会を作るのか」それとも「特定の宗教を国教とするような単色の宗教観に基づく社会をめざすのか」ということを争点にしてもらいたいものだ。
【今日の畑仕事】

 行きつけの花屋にあった「トマト苗ご自由にお持ち帰りください」苗の植え付け。同じく全品半額で買ったブルーベリーの苗2株を植え付け。夕食後の散歩時にキャベツを収穫。ナメクジの被害甚大。
【スクラップブック】