じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa


5月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る
[今日の写真] ニワゼキショウ。大学構内各所で見られる。こちらの写真のように、白系統の花もあり。あまり派手ではないが、花が終わったあとにできる西瓜風の小さなボールも趣がある。敢えて低いポジションから横向きに撮影してみた。



5月21日(日)

【思ったこと】
_00521(日)[一般]ザリガニと「戦う」子ども

 日曜日の午後、借りている畑【この画面の下のほうに最新の写真あり】を耕していると、小学校低学年の男の子と、それより2〜3歳年上の姉が、敷地に接した側溝の所に遊びに来た。この側溝は昔の用水路の名残でアメリカザリガニがたくさん棲んでいる(ちょうど1年前の5/23の日記の「ちょっと思ったこと」にも子どもがザリガニ釣りに来ていたことが書かれてあった)。

 しかし今日の子どもたちの行為はちょっと残酷に思えた。竹槍で水中に潜んでいるザリガニを突き刺して遊んでいたのである。すばしこいザリガニがでそう簡単につぶされるとは思えないが、30分ほどで4〜5回は喚声を上げていたから多少は「戦果」があったのだろう。

 子どもの遊びというのは結構残酷なところがあるものだ。以前、キャンプに行った時にも、同じような年の子どもが沼地からオタマジャクシをすくい上げて石の上に並べていた。他の子が水に返そうとすると、「オレのゲットしたオタマジャクシに手を出すな!」と怒る。当然のことながら、オタマジャクシは石の上に干上がってしまうが、飽いた子どもたちはそれには目もくれずに立ち去ったことを記憶している。

 振り返ってみると私自身も残酷な遊びをしたことがある。子どもの頃、実家の庭にはブドウ棚があり、今頃になるとたくさんのカナブンがやってくる。そこで棚を揺すってこれを落とす。落ちたカナブンは慌てて起きあがり、しばらく地面を動き回ってから飛び去るのだが、その頭の部分に火のついたマッチをあてて殺した。その後、太平洋戦争の記録映画で、ジャングルの木の上に潜んでいた日本人兵士が撃ち落とされ、もがき苦しんでいる所でとどめをさされるというシーンを見たことがあった。カナブンを殺したことと、この映画のシーンが焼き付いて未だに忘れられない。

 生き物を平気で殺す子どもが将来凶悪な犯罪を起こすかどうかは一概には言えない。中学や高校に入ってからも相変わらず小動物を殺傷するというのは少々問題だが、もっと幼い頃に、生き物を自分の手で殺すという体験を繰り返すなかで、命とは何かということが実感をともなって理解されていくと唱える人もいる。いつぞやラジオでトンボ博物館の人が、「1匹のトンボを殺すという体験は、その1匹の命を奪うことにはなるが、それを通じて命の重みが理解されるのであれば、結果的にたくさんのトンボの命を救うことにもなる」というようなことを言っておられたのを思い出す。実体験無しに観念的に生き物の大切さを教えるだけでは、飼っていたカブトムシが死んだ時に「デパートでカブトムシを修理してもらう」というような発想が出てしまうのである。

 最初の話題に戻るが、この男の子の独り言にはちょっと気になるところもあった。
  • [ザリガニが素早く逃げ去った時]おや、このザリガニ、ワープしたよ。
  • [首尾良く突き刺した時]どうだ、オレの技は。この戦いに勝利したぞ!
といった感じだ。上のオタマジャクシを取った少年もそうだが、「○○を獲る」と言わずに「ゲットする」という表現もよく使われているようだ。小学校低学年であれば、ありがちなことではあるけれど、TVゲームの影響はやはり怖いかも。
【生活記録】
スポーツカー好きの喫茶/巨大な粗大ゴミ?

[写真] [写真]  日曜日の昼は、妻の発案でさいきん若者に人気のある喫茶店で昼食。この店のユニークな所は、テーブルのすぐ横にスポーツカー3台が展示・販売されていること。年式は1970年代で、価格は750〜900万円ぐらいだったと思うが、ホンマに買う人がいるのかどうかは定かではない。この店の1階は、喫茶のほかケーキの製造直売、2階には最近中華料理屋が開店した。ちょっと奇妙な取り合わせであるが、若者たちには人気があるようだ。

 写真右はその店の駐車場から西方向を眺めたところ。建設資材の向こうに箱形の建物があって、あえて皮肉を言えば巨大な粗大ゴミが放置されているかのように見える。この建物、別のアングルから見ると巨大な象の檻のようにも見える。何の建物かなどということは、とても口に出して言えない。公共建築物であるということでご勘弁を。
【今日の畑仕事】

[写真] エンドウ、小松菜、タマネギ、長ネギ。キャベツ薬かけ、グロリオサ植え付け。
【スクラップブック】