じぶん更新日記1997年5月6日開設Y.Hasegawa |
4/24の日記で、時計台前にいちめんにタンポポが咲いている写真をご紹介したが、花が咲けばタネができるもの。こんどはいちめん綿毛となった[5/8撮影]。よく見ると、鬱金桜、ツツジ、アメリカ楓も様相が変わっている。 |
【思ったこと】 _00509(火)[一般]バスジャック事件についてもクリティカルな視点が必要(その1) 5月3日午後に西鉄の定期高速バスが乗っ取られ人質が殺傷された事件については、その後もいろいろな事実が明らかにされ、それをめぐっていろいろな見解が出されている。私自身は5月4日の日記でとりあえずの考えを述べたが、他の刑事事件を含め、とにかくクリティカルな視点で多様な必要原因を同定し、改善できる点がどこにあるのかを見極め、再発の防止につなげていくことが大切であると考えている。クリティカルな視点については98年11月20日の日記でとりあげたことがある。今回の事件でも、事件発生に至る必要原因を多面的にとらえ、どの部分が改善可能であるかを細かく見ていかなければならない。例えば、
といった種々の問題を考えていく必要がある。「17歳」ということばかりに目を向けて、特定の過去体験だけで事件が起こったような短絡的な原因推定を行ってはならない。 はからずも5/10の朝日新聞文化欄「eメール時評」で劇作家・演出家の山崎哲氏が「医学・発達モデル」による「説明」を試みておられた。要約すれば
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【思ったこと(2)】 _00506(火)[一般]ディベートを読み解く(8)教育勅語にいいところあった? 5/10の朝日新聞によれば、森喜朗首相は9日、前日の桜内義雄・元衆院議長の講演会総会で「教育勅語はいいところもあった」と発言した意図について、 (いいところ)とは親孝行をしましょうとか、兄弟仲良くしましょう、とかそういうところじゃないかという考えを国会内での記者団の質問に答える形で示したという。もとの8日の発言は 教育勅語の中には非常に悪いところもあったし、とてもいいところもあったはずなので、全部だめだったというのはよくないんじゃないか。普遍の真理みたいなものは続けていかなければならないという内容だったそうだが、これは大方が合意できる 何事においても全否定はいけない。ポジティブな側面に目をむけそれを活かしていかなければならない。という「公理」に基づいて自己の発言に対する支持を得ようとするものかと思う。 しかし、普遍の真理を強調する意図ならば、わざわざ教育勅語を持ち出す必要はない。単に「親孝行はよいことだ。もっと親孝行をしましょう。」と言えば済むこと。 同じ記事にあるように1948年に国会が教育勅語の失効を決議した理由は 根本的理念が主権在君並びに神話的国体観に基づいている事実は、基本的人権を損ない、国際信義に対して疑点を残すものとなるという点にある。わざわざ「教育勅語」を引き合いに出して「いいところもあった」と主張するためには、主権在君並びに神話的国体観に基づくことで初めて長所として表れる部分を的確に指摘すべきであろう。「親孝行」を徹底するためにそういう根本的理念が必要だとお考えであるならば正々堂々と主張されればよい。いっぽう「親孝行」が普遍の真理であるならば、そういう根本的理念とは独立しているので「教育勅語」を持ち出す必要はない。 |
【今日の畑仕事】
サツマイモ植え付け、ゴボウ種まき。 |
【スクラップブック】
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