じぶん更新日記1999年5月6日開設Y.Hasegawa |
センダンの実。1年おきに実がたくさんなる。今年はその「おもて年」にあたる。左のオレンジ色の実は渋柿。 |
【思ったこと】 991213(月)[一般]過度の性的描写や暴力シーンは子供に悪い影響を与えるというが... 12/14の朝日新聞によれば、中曽根弘文・文相は13日朝の経済同友会代表幹事らとの懇談の中で「番組や雑誌に含まれる過度の性的描写や、いじめ、暴力などの場面が、子どもたちに悪い影響を与えている」と指摘し、「子供に有害なテレビや雑誌のスポンサーになるのは控えてください」と協力を要請したという。 TVと子供の関係をめぐるこの種の見解はしばしば耳にするが、文部大臣の御発言となればその重みは重大。どういう根拠に基づいて、具体的にどういう性的描写やいじめ、暴力シーンが悪影響を与えていると言っておられるのだろうか。 大人のモデルやアニメの攻撃行動シーンが子供に模倣されることについては、古くはバンジューラたちの実験(1963、1965など)としてよく知られているところであるが、その影響が単に実験室内の遊技場面に限定されるものなのか、現実の日常場面にまで及ぶものなのかは定かではない。 97年7月11日の朝日新聞文化欄で、まんが評論家・村上知彦氏は、神戸の中学生による殺傷事件に関連して
昨日の日記では、我が家の子どもたちが推理サスペンス系の番組を好むことにたまたま触れてみたが、この場合も、「すでに起こった殺人を事実として固定した上で謎解きをする」という展開が、真の解決が得られないファジィな現象への受け止めに影響を与える可能性のほうを問題すべきであり、単純に殺人シーンが良いか悪いかという問題として論じるべきものとは言えない。 このほか、いじめシーンが悪いというならば、「ドラえもん」はどうなるのか。のび太はしょっちゅうジャイアンにいじめられているではないか。さらに言わせて貰えば、童話での暴力シーンや窃盗シーンはあれでよいのかという議論だってある(97年7月12日の日記参照)。表面的・外面的な印象だけから論じるべき問題ではない。 以上、暴力・いじめシーンの影響を中心に述べたが、「過度の性的描写」の影響とは具体的にどういうことを言うのだろうか。まず何が過度なのか。どういう悪影響をもたらすのか。知りたいところである。むしろ、クリントン大統領の話、今回の横山ノック知事の敗訴の話題のほうが青少年に悪影響を与えているかもしれない。 | |
【ちょっと思ったこと】
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【本日の畑仕事】
夕食後の散歩時にチンゲンサイとレタスを収穫。 | |
【スクラップブック】
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