じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] 昨日に引き続きRSKバラ園で撮影した写真。季節感を出すため、ハナミズキの実をバックに入れてみた。


10月27日(水)

【思ったこと】
991027(水)[一般]いまどき大安吉日とは...

 10/27の朝日新聞によれば、政府は26日、一府十二省庁への新中央省庁体制への移行期日を「2001年1月6日」とすることを決めた(国会提出)という。昨年6月に成立した中央省庁基本法で1月1日を目標とされていたものが1月6日となった理由について青木幹雄官房長官は
一連の年始行事が終わるうえ、大安だから
と説明したというが、「大安だから」というのが本質的な理由に含まれているとしたら大問題である。ジョークであったとしても軽率と言わざるをえない。日本政治の根幹に関わる重大行事の日取りに過去の因習がついてまわるようでは困る。

 六曜の問題については過去にもこの日記でとりあげたことがある。98年4月5日の日記に記したことを再掲してみたい。
  • 六曜は、「日に吉凶がついてまわる考えほど分からぬものはない」と鈴木大拙が書いているほか、かつては吉田兼好も、また明治天皇も否定しているほどの迷信である。真珠湾攻撃は、アメリカにとって仏滅、日本にとって大安という時差のタイミングを見計らって行われたが、結局日本は敗戦。また、近年のデータによれば、アメリカで新婚旅行の途中に航空機事故で死んだ日本人カップルは全員、大安の日に出発していたそうである。
  • きょうは明石海峡大橋の開通式があった。もしやと思って、一太郎のFullBandで調べてみたら、案の定、きょうは「大安吉日」であった。もちろん当事者に聞けば「偶然の一致」として一蹴されてしまうかもしれない。少しでも通行料金を稼ぐつもりなら昨日4/4の土曜日開通でもよかったはずだが、「あいにく」昨日は「仏滅」であった。ちなみに、4/4といえば、日記猿人界では盛大な「立花オフミ」が開催されたという。「仏滅」にも動じない立花さんは、さすが日記界の巨人だ。
  • gooで検索したところ、このページに「六曜」についての解説があった。Topをたどると、何と神社オンラインネットワーク連盟のホームページの一部であった。「中国においては、時刻の吉凶占いに用いられていましたが、日本に伝来してからは、日の吉凶を判断する方法として用いられるようになりました。しかし、これはいわば俗信ですので、実際の吉凶とはあまり関係がありません。」というのが神社・神道の公式見解のようだ。
  • バーチャル寺院は仏滅について“「今では「仏も滅びる」とはなかなか物騒な表現ですが、仏教の教えは時空を超えた教えであります、日頃からご信心深き皆さまとは無縁な用語です”と説いている。このページには、“「仏滅」の日は『大凶日で何事もわるし。此の日病にかかれば長びく』(神霊館発行暦より引用)。”という引用がある。どうやら、 『神霊館発行暦』が六曜流布の大元になっているのかもしれない。ほかに友引に葬式をしないのはなぜ?というQ&Aも用意されている。納得納得。
  • アジアアフリカ言語文化研の予定表には、何故か六曜が明示されている。ちょっと異様な感じだ。
【ちょっと思ったこと】
  •  テレビニュースなどの報道によれば、政府は次の臨時国会に、「無差別大量殺人行為を行った団体の規制に関する法律案」(仮称)を提出するという。
     「無差別大量殺人」という言葉を聞いて私がすぐに頭に浮かぶのは、ナチス、中国侵略、原爆投下など。オ○ム真○教が将来にわたって危険をもたらす恐れがあるので規制しようというならば、同じ理念で、過去の戦争における残虐行為の正当化を吹聴している団体の活動を規制したほうがよっぽど世界平和に貢献できるようにも思える。もちろん、実際の法案では、破壊活動防止法(破防法)の「政治目的殺人」に相当する「無差別大量殺人」と限定されているということなので、戦争での大量虐殺は不問、一国内での政府転覆を目的とした殺人行為だけが問題にされるのだろうが、何が悪で何が善か、いまの世の中はすべての悪の消滅にちゃんと取り組んでいるのだろうか、などと思ってみたりする。
     いずれにせよ、破壊行為や殺人行為がある思想に基づいて行われる限りにおいては法律で取り締まることには限界がある。オ○ムの思想そのものについて、自由な場の中での徹底批判が行われない限りは、似たような思想をもつ別の新興組織によって同種の事件が今後とも発生する危険性を回避することはできないだろう。
【本日の畑仕事】
雨のため立ち寄れず。
【スクラップブック】