じぶん更新日記1997年5月6日開設Y.Hasegawa |
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フウセントウワタのふくらむ。園芸書によれば南アフリカ産の多年草もしくは常緑小低木とのことだが、岡山近辺では霜にあたると葉の部分は枯れてしまう。冬越しができるのは2〜3割ではないかと思う。この写真にあるのは2年目の株。 |
【思ったこと】 991005(火)[心理]「行動を怠る」とはどういうことか(その3)褒めるだけでは解決しないこともある 昨日の日記の続き。本日は自律的な行動制御(自分で自分に結果を与える、もしくは行動内在的な結果が伴う)と他律的な行動制御(監督、監査、外部評価等に委ねる)について書く予定であったが。昨日までの日記に関して出石さん(10/5付)が 理想的な行動制御っていうのは好子を与えることらしいんだけれども、この場合の好子ってどんなものなんだろう。まさか、小学生みたいに「ほめる」とか「よくできましたスタンプ」ではあるまい。やっぱり行動がダイレクトにお金にかかわってくるほうが影響が大きいだろう。そうなれば、限られた好子でシステムを構築するのは難しいのではなかろうか。と反応してくださったので、このことについてもう少し詳しく説明させていただきたいと思う。 連載1回目にも記したように一般に行動を適切に生起させるためには、
出石さんが言っておられたのはこのうちの1番目。好子とは、一般には、それが与えられると喜ばれるような結果のことであり、「褒められる」という付加的な随伴性のほか、「(褒められもしないのに一人で)カラオケで歌う」とか「スキーでスピード感を味わう」というように誰からも結果を付加されなくても行動それ自体に「内在」する形で結果が伴う場合もある。スキナーはかつて『罰なき社会』という来日公演の中で、この随伴性が人間の生きがいにとって最も大切であることを強調した。 しかし、出石さんも指摘しておられるように、ただ褒めるだけでは安全管理行動を徹底させることはおそらく不可能。褒めるだけでは、 何もしなくても失うものが無い褒めればいくらかその行動は増えるだろうが、しなくてもペナルティは無い。これではボランティアとしての安全管理行動になってしまう。 同じようなことは安全運転についても言える。いくら無事故無違反者を表彰したところで、暴走行為、飲酒運転、スピード違反などを無くすことは不可能だ。そういう違法行為はそれ自体、別の好子(スピード感、飲酒による快感など)によって強化されており、連載1回目にも述べたように、こういうケースでは「好子消失阻止」(=罰金、免停など)もしくは「嫌子出現阻止」の随伴性を適切に付加しなければ交通安全を保つことはできないわけだ。 そもそも、「好子出現」だけで維持されている行動に「怠る」という言葉はあり得ない。毎晩麻雀で遊んでいる人が体調を崩して数日間それを休んだからといって「きょうは麻雀を怠っている」とは言わない。「怠る」というのは「しなければならない」行動が適切に出現しない時、つまり「好子消失阻止」や「嫌子出現阻止」の随伴性で維持されている行動が適切に生起していない時に使われる記述概念なのだ。 ちなみにWeb日記を真に楽しんで書いている人は、日記を休んでも「執筆を怠った」とは感じない。休んだ時にもし「怠った」と感じる人があれば、何かしら「好子消失阻止」の随伴性がはたらいている証拠である。 ※このほか「褒める」ことと関係して「行動の成果ではなくプロセスを強化することの重要性」についても書こうと思ったが時間が無くなったので次回以降に続く。 |
【ちょっと思ったこと】
小渕首相は5日夜の初閣議で「来る2000年はミレニアムに当たり、サミットも開催されることから、2000円券を発行するにふさわしい」として、来年7月までに2000円札の発行を指示したという。また閣議後の官房長官の談話によれば、この2000円券は恒久的に発行されるとのことだ。 2000円札が発行されると何か便利なことがあるのだろうか。確かに1000円〜4000円までの支払いは
とはいえ、デメリットも数多くあるに違いない。まず自販機などは2000円札を鑑別できる機能を付加しなければならない。支払いの際のミスもそれだけおこりやすくなる恐れもある。 このほか、個人間のお金のやりとりがお釣りのバックを含めてどれほど簡素化できるのか、あるいは、もう1枚紙幣を増やすなら2千円札と3千円札のどっちのほうが合理的かなどといった数学的な問題があるかと思う。どなたか面白い情報がありましたらお知らせください。 |
【本日の畑仕事】
ミニトマト、ピーマン、人参、枝豆を収穫。水やり。 |
【スクラップブック】
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