じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] 白蝶草。行きつけの花屋のケース売り(ケースに30ポットほど入れて300円で売っているもの)の中に4〜5株あり、鉢植えと露地植えにしておいた。買った当初は「白鳥草」だと思っていたが、咲いた花を写真に撮ってみて初めて「白い蝶のような草」という意味であることに納得した。Gauraとも言う。ピンク色の花もある。


7月23日(金)

【思ったこと】
990723(金)[一般]ハイジャック事件について思ったこと、疑問など

 7/23に起こったハイジャック事件について思ったこと、疑問に思ったこといくつか。
  • この事件の犯人は、ハイジャック防止法違反と殺人未遂(のちに殺人容疑に切替)で逮捕されたというが、機長を刺したり自ら操縦桿を握ったということが事実であれば乗客503人を巻き込んだ墜落事故が起こりうる危険をはらんでいたことになる。この点については何も追及されないのだろうか。

  • 何よりも分からないのは、新聞でもテレビでも“犯人は28歳の男。大学卒業後に1994年に鉄道会社に入社したが96年1月に「自己都合」で退社”とされているだけで、氏名も顔写真も全く報道されていないということ。「レインボーブリッジの下を飛んでみたかった」などという動機が伝えられたとおりであるとすれば妄想癖が無いとは言えないけれど、刑法上の責任が問えない状態であったかどうかは最終的には裁判所が判断すべきことである。通常の刑事事件と異なる報道スタイルをとると、逆にいろいろな憶測を生むことにはならないだろうか。

  • 7/24朝のNHKニュースによれば、犯人の男は事前に運輸省あてに羽田空港のハイジャック防止対策の不備を指摘する手紙を送っていたという。聞き間違いがなければ、羽田を中継点として別の飛行機に乗り継ぐ乗客が別送品を機内に持ち込める可能性のあることが指摘されていたという。日本の空港ではそんなことは無いと思うが、海外のある空港でトランジットとして待合いをしていた時には、トイレを探していて手荷物引き取り所に偶然に出てしまったということがあった。いくら機内持ち込み品だけを厳格に検査しても、待合所内の移動やトランクに入れる荷物のチェックが甘ければ、この種の事件は世界各地の空港で起こりうる恐れがあるように思った(但し私が海外に行ったのは15〜20年近く昔の話)。

  • 事件後に民放のリポーターが乗客に「その時のお気持ちは?」とか「今のお気持ちは?」などとインタビューしていたが、これは全く無意味な質問だと思う。乗客が実際に目撃した事実だけを聞き取ってもらえばよい。その乗客が事後に自発的に体験談を公表するならともかく、「気持ち」についてのインタビューなどは、低レベルの共感、同情、視聴者側の安堵を誘うだけのものであって、再発防止には何の役にも立たない。これは他の事件でも同様。被害者の肉親に「今のお気持ち」など聞くのは言語道断。

  • 現場に居合わせたわけではないので何とも言えないけれど、客室乗務員はナイフを突きつけられた時に無抵抗をとるように指示されているのだろうか。何らかの護身術を身につけていてもよいように思うのだが。結果論になるだろうが、犯人をどうして機長室に入れたのかも分からない。このあたり、危機対処のマニュアルに不備はなかったのか、マニュアルの機械的な遵守を徹底させるあまりに現場の状況な即応した臨機応変の対応が制限されていることはなかったか、それと一般的な事勿れ主義は無かったのか。このあたりも再発防止の決め手になるものと思う。
 余談だが、日本行動分析学会第17回年次大会参加のため、7/28から7/31まで北海道医療大学に出張することになっている。往復は伊丹からの航空機利用としたが、特別割引便の適用状況によっては、羽田からの便を利用する可能性もあった。当面はチェックが厳しいのでかえって安全とも言えるけれど、こんな身近なところに事件に巻き込まれる恐れがあるとは思ってもみなかった。
【ちょっと思ったこと】
  •  7/24の朝日新聞によれば、某国立大医学部の男子学生13人が、一緒に酒を飲んでいた女子学生4人の服をジャンケンゲームの中で無理やり服を脱がせたとして処分を受けたという。処分の内訳は、5人が退学、4人が無期停学、4人が厳重注意処分。

     これ以上詳しい情報が無いので何とも言えないが、処分の対象となった行為はレイプというより過度のセクハラに相当すると判断されたようだ。この種の事件が起こると、しばしば医学生をステレオタイプ化した上での「医学生パッシング」を招きやすい。事件が、大学生一般で起こりうる性質のものであったのか、それとも何か医学生だけに特有の要因が原因に含まれていたのかについては、慎重な判断が必要。「医学生はエリートなので女子大生は心を許しやすい。その馴れ合いがエスカレートして...」などという固定的な見方だけで安易に納得してしまってはいけない。

     余談だが、死刑と無期懲役が天国と地獄と同じぐらいの差があるのと同様、退学と無期停学の間にも大きな違いがある。前にも書いたことがあるが「無期懲役」は終身刑ではなく単に「刑期を定めない」という意味。無期停学というのも必ずしも2年や3年に及ぶ停学というわけではない(但し、停学は休学と違ってその期間の授業料を納付する義務があると聞いたことがある)。

     退学についても、各大学の規定によりマチマチなところがあり、必ずしも永遠に復学できないと定められているわけではない。文字面だけで処分の重さを取り違えないよう留意する必要がある。
【新しく知ったこと】
【生活記録】
【今日の畑仕事】
  • キャベツ、ネギを植えるため、旧ジャガイモ畑を耕す。
【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。)】