じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] 新緑の季節となった。時計台前もご覧の通り。


4月30日(金)

【思ったこと】
990430(金)[一般]静穏権というか嫌騒権というか

 選挙カーの騒音が一段落したものの、相変わらず町中は騒がしい。今日は上空の飛行機から「運動公園で春の植木まつり好評開催中!」などという宣伝を流していた。いくら園芸好きの私でも空からやかましく声をかけられたのでは腹が立つ。誰が行ってやるもんか。

 もう一つ、新年度に入ってやかましく感じるのが、大学構内や周辺でのエンジン音だ。バイクの場合と四輪車の場合があるけれど、いったいどういうつもりであんなに大きな音を立てるのだろうか。あれで格好いいとでも思っているのだろうか。研究・教育の妨害者、破壊者としてもっと厳しく取り締まるとともに、騒音を出している現場を見つけたらみんなでその車を囲んで糾弾するぐらいの学内世論の盛り上げが必要ではないかと思っている。

 前にも書いたことがあるけれど、視覚刺激と聴覚刺激の一番の違いは受容者側がそれを選択的に排除できるかどうかということにある。視覚刺激の場合、それがイヤであるならば目をつぶったり他の方を向くことで受容を拒否することができる。いっぽう聴覚刺激の場合、耳たぶを押さえれば多少は大きさは軽減されるとしても完全に無音化することはできない。要するに音を出すということは、周囲の人間の環境世界を強圧的に変えてしまう効果をもたらすわけだ。

 聴覚刺激は、その一方で、警戒信号として有益な働きをする。緊急事態が発生した時、聴覚刺激で警報を発すれば、どういう行動をしている人でもそれに注意を向けるようになる。言論の自由との絡みもあるだろうが、町中での拡声器使用は必要最小限の警報に限るものとし、それ以外の宣伝利用をすべて禁止し、車やバイクで故意に騒音を発した場合も即没収というぐらいの厳しい規制措置をとってもよいのではないかと思ってみたりする。

 余談だが、先日の統一地方選挙に関して、神田さんの4/22の日記に、公職選挙法141条へのリンクがあったのを見落としていた。長時間の会議があって日記読みができなかった日に書かれたものであった。少しヒマができて初めて気づいたのだが、神田さんご指摘のように、第141条の3のところに
何人も、第141条(自動車、船舶及び拡声機の使用)の規定により選挙運動のために使用される自動車の上においては、選挙運動をすることができない。ただし、停止した自動車の上において選挙運動のための演説をすること及び第140条の2第1項(連呼行為の禁止)ただし書の規定により自動車の上において選挙運動のための連呼行為をすることは、この限りでない。
と書かれてあることが分かる。つまり走行中の選挙カーは、候補者の名前を連呼することはできるが、政策宣伝をしてはイケナイということらしい。なんでコナイな不合理な規定を作ったのだろうか。どの政党も改正に動き出さないのはどういうわけなんだろうか。
 もうひとつ、この法律の140条の2に
前項ただし書の規定により選挙運動のための連呼行為をする者は、学校(学校教育法第1条に規定する学校をいう。以下同じ。)及び病院、診療所その他の療養施設の周辺においては、静穏を保持するように努めなければならない。
という規定があることが分かった。これを厳格に守れば、私の研究室には連呼は一切聞こえて来ないはずなんだが...。もっとも法律上「静穏を保持するように努めなければならない。」というのは拘束力をもつ規定なのだろうか。「努めなければならない」というのは禁止事項ではないから「はいはい、努めましたよ」と答えればそれっきりではないのか。
【新しく知ったこと】
  •  夕刻のNHKの気象情報によれば4/30には満月。4月は2回目の満月になったそうだ。念のため天文年鑑で調べてみたところ、1回目は4月1日の7時49分、そして2回目が4月30日の23時55分。2回目のほうはわずか5分違いで翌月にずれ込むところだった。

     余談だが、満月というのは太陽〜地球の反対側に月が達した瞬間(正確には月と太陽の黄経の差が90度になる瞬間で「望」ともいう)のことを言う。また新月(「朔」)は黄経の差が0度になる瞬間のことだ。

     いっぽう月齢というのは、直近の朔から当日の中央標準時12時までに経過した時間を日単位で表したもの。定義上、朔の瞬間は月齢0.0となるが満月は必ずしも月齢15とは一致しない。例えば4月30日の満月は月齢約14.4、8月27日の満月は月齢約15.5となっている。仲秋の名月は旧暦8月15日の月のことを言うがこれも満月とは一致しない。今年の場合は9月24日が仲秋の名月であり、満月は翌25日の19時51分。

     この日記でも何度か書いたことがあるけれど、月齢を知る簡便な方法として、
    その月の数(但し1月から3月は代わりに2、4、2)、その日の数、その年に特有の数を足し合わせ、30より多いときは30を引く
    という計算法がある。今年に特有の数は11なので、4月30日の月齢は、「4(月)+30(日)+11(今年の数)-30=15」となって月齢15であると概算できる(正確には21時時点で月齢14.3)。皆既日食が起こる8月11日は、「8(月)+11(日)+11(今年の数)-30=0」となってとうぜん月齢0となる。その年に特有の数は、毎年約11ずつ増える。満天の星空を眺めるには月明かりは不用。キャンプの計画を立てる時など参考にするとよいだろう。
【ちょっと思ったこと】
【生活記録】
  • 月、火星、スピカが左からこの順に一直線上に並んでいるのを見る。昨日は正三角形を描いていたので月の動きがよく分かる。
【5LDKKG作業】
  • 昼に水撒き。
【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。)】