じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] ウコン桜色づく。この桜は、蕾から開花の頃は黄緑がかった色をしており開花が進むと一部がピンク色に染まってくるのが特徴。いまが見頃です。


4月24日(土)

【思ったこと】
990424(土)[自然]もう一つの地味な春 [銀杏] [銀杏]  この季節、岡山大学構内ではさまざまな春の花が咲いている。樹木では上にも写真を掲げた鬱金桜のほか、藤、菊桜、八重桜、ハナミズキ、それにツツジ類など。草花は挙げればキリがない。

 花ばかりでなく新緑もたいへん美しい。南北通りや農学部東西通りの銀杏並木、欅など。

 こういう春の景色というのは、どうしても派手なものばかりに目を奪われてしまいがちである。デジカメで写真を撮りだして2年目になるけれど、昨年の春などはもっぱら派手な花や新緑ばかりを撮っていた。今年になって、昨年と同じ花の写真を撮るのにも飽きてくると、あまり目立たない地味な花にも目を向けられるようになってきた。

 左右の写真は銀杏の雄花(左)と雌花(右)。それぞれ別々の木に「咲いて」いた。
[櫂の木] [櫂の木]  赤や黄色の紅葉が美しいことで知られる櫂の木も、地味ながら風変わりの花を咲かせていた。左がその写真。叩くと大量の花粉が出てくる。細い葉が伸び出している別の木もあった。なお右側は、昨年11月22日に撮影した同じ木の紅葉風景。

 多少教訓めいた話になってしまうけれど、我々が春として受け止めている景色は、客観的な春そのものではない。我々の感覚器官に依存して目立つように感じられる部分、あるいは経験によって注意が向けられるようになった部分だけが選択的に春として受け止められているにすぎない。ま、同じことは対人関係、もっと複雑な社会現象すべてについても言えることではあるんだが...。
【新しく知ったこと】
  • 4/24夜の「どうぶつ奇想天外!」のなかで、魚の中に赤身の魚と白身の魚があるのは何故かという話題をとりあげていた。まず、形を比べてみると、白身の魚は形も色もマチマチであるのに対して、赤身の魚は流線型で色も銀色っぽいものに限られている。白身の典型はヒラメ、赤身の典型はマグロということになる。

     で、赤身の正体は血液に含まれるミオグロビン(ヘモグロビンのようなものか)ということが分かったが、そこから先の話が興味深かった。ヒラメのような魚の筋肉には瞬発性の高い速筋繊維が、マグロのような瞬発力は無いが持続性にすぐれた魚の筋肉には遅筋繊維が多く含まれているのだが、この比率は哺乳類でもマチマチであり、クイズとして出された4種類の動物のなかで速筋繊維が多いのはモルモット、馬のサラブレッド、チーター、犬の順であった。

     人間の場合、速筋繊維と遅筋繊維の比率にはかなりの個体差があるらしい。いっぱんに短距離選手は前者が、マラソン選手は後者の比率が高いが、基本的には遺伝的に決まっており、小学校の徒競走の速さだけで適性を判断するのは危険であるという。簡単な鑑別法は無いものだろうか。

     ちゃんと聞いていなかったせいか、最初の赤身・白身の話題と、あとから出てきた速筋繊維・遅筋繊維の比率話題との関連がよく分からなかった。マラソン選手に赤ら顔の人が多く短距離選手に色白の人が多いということもあるまい。あれって本当に関連のある話だったんだろうか。
【生活記録】
【5LDKKG作業】
【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。)】