じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] 白花タンポポ。大学構内の大部分の空き地は、いまの時点では、セイヨウタンポポ、カラスノエンドウ、ホトケノザ等が圧倒的な勢力を誇っているが、何カ所かの地点では、この白花タンポポが細々と群生している。


4月13日(火)

【思ったこと】
990413(火)[生活]朝の渋滞から遠距離通勤の無駄を考える

 学外非常勤講師出講のため、朝8時20分すぎに出発。道路がすいている時であれば20分足らずで到着する所であったが、途中2箇所で大渋滞に巻き込まれ、結局、授業開始時刻の9時に間に合わず5分の遅刻となった。

 この日記に何度か書いているように、私の住んでいるアパートは大学構内のすぐ隣りにあり、研究室までは自転車で急いで行けば5分、ゆっくり歩いても15分で行かれる距離にある。普段、ラッシュや渋滞を経験したことの無い私から見ると、片道45分もかけて通勤するというのは、ひどく時間の無駄であるように思える。

 大都市ではもっと長い時間をかけて通勤されているのが普通ではないかと思う。みんな一緒だと思えば諦めもつくかもしれないが、仮に毎日通勤に2時間を要しているとすると週5日で10時間、1年50週として500時間、40年で2万時間となる。これをふたたび24で割ると一生のうち833日分を丸々通勤に費やしていることになるわけだ。

 本を読むとか、日記を書くとか、何か特別のテーマをもって通勤時間を活用している人はまだ良いだろう。ラッシュに揉まれて何もできない人は気の毒だ。ま、体脂肪率減少のための運動だと割り切って揉まれるというポジティブな見方もできるけれど。

 少し話題が変わるけれど、全国の国立大学に配分される予算は、いちばん多いのが東大、次が京大...、というようにランクされているが、これは、教育研究のための設備、消耗品、定員外職員雇用のための予算であって、正規職員の人件費や諸手当分までは含まれていない。

 各教官・職員一人当たりに支給される通勤手当、住居手当分の平均額を大学別に算出すると、ずいぶん違ったランキングができるのではないかと思う。岡大の場合は、大学構内に隣接して、大学の管財で管轄しているアパートや大蔵省財務事務所で管轄している合同宿舎が多数あり、私の学科でも1/3の教官がそこに住んでいる。この場合、住居手当も通勤手当も一切支給されない。税金の節約に大いに貢献しているはずである。

 国立大学では、財政再建の名のもとに、毎年のように教官、事務官の定員の削減が進んでいるけれども、住居手当と通勤手当分はいったい何人分の俸給に相当するのだろうか。この面からの見直しを進める必要もあるように思うのだが、何か私のほうで勘違いをしているのだろうか。
  • 給与法によれば、交通機関を利用する場合の通勤手当は1カ月分の運賃相当額で、全額支給される限度額は45000円。それを超える場合は1/2が加算され、最高で55000円/
  • 給与法によれば、自らが借り受け家賃を支払い居住している場合の住居手当は最高で27000円。
  • 住居手当を支給することが民間アパート・マンション等の新築を促進し内需拡大をもたらすとは考えにくい。岡大の場合、大学管轄のアパートがあるといっても狭い所が多く、家族4人で住める宿舎は順番待ちとなる。入居を希望するものの選にもれてやむを得ず遠方の民間アパートを借りる人も多い。
  • 遠方からの通勤者が多いことによって国全体で消費するガソリン、電力あるいはそれに伴って生じる二酸化炭素排出にも考慮する必要があると思う。
 ま、いろいろ書いてみたけれど、結局言いたいことは、大学にせよ、民間にせよ、なるべく職場に近いところに職員専用の住宅を確保すれば、個人の生活時間、エネルギー消費、財政再建いずれにも貢献するであろうという素人的な発想。
【ちょっと思ったこと】
  •  夜21時からの「古畑任三郎」の新シリーズを子どもたちが熱中して見ていた。「金田一」、「コナン」、に加えてこの番組まで付き合わされることになりそうだ。この「古畑」はこれまで2、3度見たことがあるけれど、犯人を追いつめる手順は、雰囲気には「刑事コロンボ」と似たところがあるように思った。もっとも妻によればコロンボほど、しつこくないところが魅力なのだそうだ。ま、推理物のネタはネット界にもいくらでもある。裏日記と表日記の連関を探るとか、匿名日記の情景描写から大学名を推理するとか....。とはいえ、仮に推理が当たったとしても、自慢げに公開したりせず、あくまで自分だけでこっそり楽しむのが日記作者に対する礼儀というものであろう。

  •  4/12朝日新聞家庭欄によれば、二酸化炭素をよく吸収し木材パルプに代わる紙原料としても注目されているケナフの種が、種苗会社から市販されており、郵送で種を分けてくれる団体もあるとのこと。少し前のTV番組欄でタイのケナフ何たらという文字を見たことがあったが、現実に、環境問題への貢献度はどのぐらいなのだろうか。記事によれば、ケナフは寒さに弱く国内ではなかなか種ができないというから、二酸化炭素を吸収するというのは1年間のうちでも5月から11月前後の半年間に限られるのではないかと思う。となると、むしろ常緑広葉樹とか藻類、珊瑚類のほうがトータルの吸収量は多いのではないかという気もするのだが。
【生活記録】
  • 日本海に進んだ台風並みの低気圧のため昼過ぎから強風。岡山市では午後0時44分に4月の観測史上最大の瞬間風速32.3mを記録した。
【5LDKKG作業】
  • 夕刻、二十日大根の間引き。妻が塩揉みにしてくれた。この畑での初収穫となる。
【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。)】
  • 定年や介護にまつわる本が続々出版され、専門コーナーを置く書店も[4/12朝日家庭欄]