じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] 杵築の「勘定場の坂」途中にあった富士山と逆さ富士の敷石。この坂の一段一段の奥行きは、馬や駕篭に合わせてあるという。


4月2日(金)

【思ったこと】
990402(金)[生活]別府から杵築を経由して北九州に戻る

 3泊4日の旅行も今日で終わり。「春に3日の晴れ無し」の言葉どおり朝から雨が降り出した。今回の旅行は出発日が雨から雪、その後の中2日がいずれも快晴となり、うっすら雪化粧した九重山群を満喫できた。最終日に再び雨となるのはその代償で致し方ないところである。

 朝食後、卓球などで時間をつぶした後、義姉の提案で、車2台に分乗して杵築城と武家屋敷を見に行く。杵築(きつき)は国東半島の南端に位置し、坂道の城下町として知られているそうだが、観光情報に疎い私は、町の読み方さえ知らなかった。もっとも、カブトガニの生息地が近くにあるというのは何となく記憶に残っていたけれど。

 杵築城から守江湾を一望したあと、大原邸と磯矢邸を見学。いずれもボランティアのお年寄りが丁寧に解説してくださった。帰りがけに通った「勘定場の坂」の敷石はよく見ると、扇や富士山の形の石(上の写真参照)が埋め込まれており興味深かった。予定では昼食後に、これも義姉の提案により院内の石橋めぐりをする予定だったが、寒冷前線の通過で雨が激しく今回は見合わせた。
【ちょっと思ったこと】
  • 同じ観光地に宿泊しても、そこで何を楽しむかということは人それぞれの好みの違いが大きく反映するものだ。今回は総勢10人で同じ宿に泊まったが、昼間は、遠くまでドライブに行ったり山登りに行くなど、みな好みに応じた行動をとった。
  • 私の場合は、山登りか、その土地の気候風土を活かした建造物(温泉施設とか牧場など)にしか興味が無いので、晴れれば山へ、雨が降れば部屋で本読みという「晴遊雨読」型のレジャーを好む。地元観光産業にとっては、ちっとも金を落とさないありがた迷惑な旅行客だろう。
  • ま、人それぞれの好みがあるのだから、もともとの文化風土と全く無関係な工芸品店でも西洋料理店でも美術館でも美味しいラーメン屋でも、著しく環境を破壊しない限りは何でも結構。人が集まり繁盛するからにはそれなりの存在意義があるということだ。
  • とはいえ、人寄せに意図的に作られ誇張された「言い伝え」、「風俗習慣」、「郷土芸能」、「郷土料理」などは、私はあまり好まない。いまの世の中、北海道でも沖縄でもそんなに違った生活をしているわけでは無かろう。となると、わざとらしさを感じずに心底味わえる旅情というのは、ニヒルな見方をすれば結局のところ自然風物だけになってしまう。
【新しく知ったこと】
【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。)】
  • 建設省は、建設の前倒しのため、高速道路の無料化の時期を12年間先送りして2044年とすることを決めた[4/3NHK朝のニュース]。