じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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3月31日(水)

【思ったこと】
990331(水)[生活]夫婦で九州島で一番高い山に登る

[写真] [写真]  朝食後、息子と娘は姪たちと一緒に南阿蘇から「日本のナイアガラ」とか呼ばれる滝を見物に。残った夫婦で久住山に行く予定となったが、朝食後になっても霧が晴れない。代わりに花の綺麗な所か、湯布院の大きな露天風呂にでも行こうかとゴロゴロしていたところ、11時過ぎになって突然晴れてくる。これなら快晴間違い無しということで、車で牧ノ戸峠に。そこから、くつかけ山、西千里浜経由で久住山に向かった。

 火山と言えば北の利尻山や羅臼山から南の霧島や開聞岳、果てはタンザニアのキリマンジャロまで、ずいぶん色々な山に登ってきた私だが、この久住山一帯は、ずっと空白地域のまま残っていた。4年ほど前に子供たちや姪たちと一緒に、いちど同じ牧ノ戸峠から挑戦したことがあったが、この時は濃いガスに覆われて西千里浜付近で引き返す。そのあともなかなか天候に恵まれなかったり、硫黄山噴火による入山規制などで登るチャンスを逃していた。

[写真] [写真]  小学校の頃、先生が各自に地図帳を広げさせて「九州で一番高い山は?」と質問されたことがあった。最初は、阿蘇だとか桜島だ、といった声が聞こえたが、たまたま私が「久住山だと思います」と答えたあとは、皆そうだそうだ、と同調した。ところが先生が満面笑みを浮かべて、いや、もっと地図をよく見てごらんという。しかし結局だれも久住山よりも高い山を見つけることができなかった。先生に言われて初めて鹿児島の南に浮かぶ島に本物の最高峰を見出した時には唖然としたものだった。

 とはいえ、久住山が九州の最高峰ではなく「九州本土」の最高峰であることは確実と思われたわけだが、この話はこれだけでは終わらない。今では、九重山群の最高峰は、中岳の1791m、次が大船山の1787.1m、3番目が主峰の久住山で1786.9mとして知られている。これらの標高が正確に判明するまでには、九州本土の最高峰は(昔から言われていた祖母山を初め)久住山→大船山→中岳というようにいといろ変遷したらしい。

 さて今回は一番楽な牧ノ戸からのコースを選んだつもりだったのだが、あいにく、雪解けの影響などもあって、登山道はドロドロのぬかるみになっていた。山登りでは、一歩でも足を滑らせると崖から転落という道はよくあるものだが、ここではそういう危険は無い代わりに、全身泥まみれになってしまう。

 牧ノ戸を11:30頃出発して、14時過ぎにやっと久住山頂上に。頂上からは南に雄大な阿蘇の根子岳と高岳一帯、北側には硫黄山の噴気口から三俣山、中岳や大船山(写真左下)、ずっと後ろにはカニの爪のような形をした由布岳がくっきりと見えた。

 頂上で弁当を食べたあと、妻がゆっくり下山するあいだに、私だけ、駆け足で中岳に登ることになった。地図上では久住山〜中岳〜久住分かれまで1:45ほどの標準時間となっているところを50分で駆け抜ける。40代後半の私の足もまだ捨てたものではない。中岳に登ったのは、単に1791mの最高地点を踏みたいというだけの目的であったが、途中、硫黄岳の噴気口(写真右下)、御池から久住山の眺め(写真右上)など、久住山頂とはまた違った景色を楽しむことができた。

 帰路は、往路の泥道に嫌気がさしたので、北千里浜からすがもり越を通って長者原へ。北千里浜は硫黄山のゴーと音をたてるもの凄い噴煙、さらには雪解け水の清流など、なかなか見ごたえのある景色が続いた。なお、ピカチュウ歩数計によれば全行程で25000歩(ウェストポーチの中に入れていたのでカウントされない歩数分があったかもしれない)。

※大サイズの写真は期間限定とします。
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【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。)】