じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] 辛夷の花。中学の国語の教科書に堀辰雄の木曽路・大和路の話の一部が掲載されており、初めて辛夷の花のことを知った。実際の花を見たことが無いままにその文章を読んだのでヒマラヤに咲く青いケシの花のごとく神秘的な花のように思っていた。


3月24日(水)

【思ったこと】
990324(水)[一般]振替、振込、送金...

 年度末恒例の学会費の支払いと、倉庫がわりに借り始めた貸家の家賃支払いのため、昼休みに銀行と郵便局まわりをした。

 まず、中○銀行・法○院支店に。ここには家主さんの普通預金口座が開設されている。窓口で手数料が一番安くてしかも時間がとられない送金方法を尋ねてみたところ、自分の口座からの自動送金サービスを利用すれば毎月10円の手数料で済み、残高さえ気をつけておけばいちいち銀行まで足を運ぶ必要も無いという。但し、このサービスを受けるには同じ支店に自分の口座が開設されていることが必要だという。私の場合、他の引き落としの関係から、中○銀行の口座は本店に作ってあったので、新規に作り直し。オンラインで結ばれている現在、どの支店間でも同じ手数料で送金できるシステムにしたほうが銀行としても作業の簡素化につながると思うのだが、このあたりのしくみはよく分からない。ただ、いずれにせよ、毎月10円の手数料だけで自動的に支払いをしてくれるというのは有り難いことだ。低金利のもとで、銀行普通預金口座の利子などは殆どゼロに等しいが、いろいろな振替サービスが充実すれば結果的に預金残高も増えることになるだろう。

 次に郵便局で各種学会費の支払いをする。ふつう、この時期になると、いろんな学会から次年度の会費を納入するための「郵便振替の払込取扱票」が送られてくるが、これを使って送金すると1件につき100円程度の料金を余計にとられることになる。1件ならともかく、7つも8つも学会に入っていると払込料金だけで昼飯一食分が消えてしまう。

 そこで私の場合は、オーバードクター当時の貧しかった時から一貫して、住居地に自分の郵便振替口座を開設し、そこから各学会の口座に振り替える形で送金をしている。この場合は1件につき 金額にかかわらず15円となっている。学会によっては払込取扱票に会員番号を打ち込み、「払込には必ずこの用紙を使用してください」などと断り書きをつけてくる所もある。この場合はケースバイケースで対応している。たまに「料金受取人払」の用紙を送ってくるところもあるが、この時はもちろんその用紙を利用する。

 払込が終わったところで、局員さんから「先生、給料の振り込みはどうされていますか?」と尋ねられた。「ああ、ちゃんと郵便貯金口座を利用しているよ。ええと、確か、毎月25円ずつ手数料をとられていたぞ。銀行口座ならタダなのに..」と周りに聞こえるような大きな声で答えたところ、苦笑された。ヤビヘビでしたなあ。金利が高く、郵便貯金と銀行預金との金利差が目立つ時だったら25円の手数料に見合う利息がつくけれど、現行ではよほど給料が高くない限りは銀行より郵便局のほうがわずかとはいえ手数料分だけ「損」をする。もっとも、郵便貯金口座振込ならば、全国どこでも無手数料で引き出せるので、旅行先で急にお金が必要になったときなどは遙かに便利。鞍替えするわけにはいかない。
【生活記録】
【5LDKKG作業】
  • 昼休みにキッチンの絨毯を敷き直す。南側にある駐車場の持ち主の奥さんが草取りをしていたので、立ち話。周辺の住宅造成の歴史から園芸談義まで。
【パズルを作る(4):タングラム】

[Image] [Image]  「タングラムは4000年以上前に中国のタンが創案した」などと紹介されることがあるが、『PLAY PUZZLEパズルの百科』(高木茂男、1983年、平凡社)によれば、これはサム・ロイドが作り上げた神話であるそうだ。とはいえ歴史は古く、19世紀初めにヨーロッパで知られるようになった以前から中国では「七功図」として知られていたらしい。江戸時代の写本もある。

 オリジナルのタングラムは正方形を左上のように分割したもの。これを組み合わせて動物などの形を作って遊ぶ。赤いプラスチック板が幼児向け雑誌の付録についていたこともあるが、工作用品売場から直角二等辺三角形の木片を買ってきてボンドで張り合わせて簡単に作ることもできる。
[Image] [Image]  正方形の分割片からいろいろな形を作る遊びは他にもいろいろ知られている。有名なところでは、右上の「ピタゴラス」。『Creative puzzles of the world.』(ISBN0-8109-0765-8、ペーパーバックは0-8109-2152- 9)によれば、「ピタゴラス」のオリジナルのメーカーは、F.A.Richter and Company。国内では、芦ヶ原伸之氏監修のもとにさまざまな木製パズルを作っている匹見産業(島根県)から発売されていたと思う。左下は(たぶん)私のオリジナルの分割(あまりいろんな図形は作れないが、正方形に戻す組み合わせは複数通りある)。

 右側は「くもん 木のパズル タングラム」。名称は同じだが、分割の仕方がオリジナルのタングラムとは異なり、台形が2つ入っている。公文のパズルには、厚紙を切り抜いた絵付きの台紙がつけられており、幼児でも楽しめる内容になっている。

※<3/25追記>
  • タングラムについての詳しい解説がこちらにあり。
  • くもんのタングラムと同じ切り方がこちらに紹介されていた。「清少納言知恵の板」と呼ばれているところから、くもんが独自に開発したものでは無さそうだ。
  • くもん出版のHPはこちらで良いと思うのだが、タングラムの取扱案内は無かった。今でも市販されているのだろうか。
  • 匹見産業のHPはこちらこのカタログの中にはピタゴラスは無かった。「ユークリッド」と混同していたかもしれない。
【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。)】