じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] ムスカリと桃の花。花屋さんでは2月頃からすでに開花したムスカリの鉢植えを売っているが、露地植えは今が見頃。後ろのピンクは桃の花。


3月22日(月)

【思ったこと】
990322(月)[一般]おかあさんといっしょ、ポンキッキ、みんなのうた

 ETV40周年を記念した「おかあさんといっしょ」の2時間番組があったので懐かしくなってビデオに録画した。

 いま「懐かしい」と書いたけれど、じつは私自身の幼少時代には未だ放映されていなかった。番組が始まった1959年には私はすでに小学校1年生になっていたから、当時大人気だったと言われる「ブーフーウー」なんぞも全く馴染みがない。幼少時にTVの代わりに楽しんだものは真空管のラジオから流れる番組であり、安西愛子の歌のおばさん、ドンドコドンのお話出てこい、ヤンボウ・ニンボウ・トンボウ、赤胴鈴之助などが記憶に残っている。

 「おかあさんといっしょ」で私が懐かしく感じるのは息子や娘がこれを見ていた頃のこと。息子が生まれた1985年秋から娘が幼稚園に上がった1993年頃までの7〜8年。時間帯から言って子どもたちと一緒に見ることは滅多になかったが、いろいろとビデオ録画したものが残っている。要するに、自分自身への「刷り込み」ではなく、子育ての思い出につながる懐かしさである。

 記念番組が伝えるところによれば、歌のおねえさんの一代目は真理ヨシコさん、うちの息子がよく見るようになったのは15代目の森みゆきさんから16代目の神崎ゆう子さんに交代した直後であり、我が家で録画されたビデオには神崎ゆう子さんだけが登場している。「じゃじゃまる、ぴっころ、ぽろり」の時代であった。余談だが14代目が「しゅうさえこ」さんだとは知らなかった。しゅうさえこさんと言えば、ちょっと前に、題名は忘れたが既婚女性を描いた自作の歌が「みんなのうた」で取り上げられ、家事分担の話題を含めて静かなブームをよんだように記憶している。

 長年にわたって作曲を担当して来られた越部信義さんへのインタビューもあった。越部さんが作曲した歌と言えば、「にこにこ、ぷん」、「さよならマーチ」など。有名どころでは「おもちゃのチャチャチャ」。「おかあさんといっしょ」の中で歌い継がれた歌として越部さんご自身が挙げた1曲は「アイ アイ」だったが、これはご自身ではなく宇野誠一郎さんの作曲によるものだった。謙遜されたのかもしれない。

 子どもたちが「おかあさんといっしょ」を見ていた1985年から1993年頃までは、「ひらけポンキッキ」や「みんなのうた」の歌もよく録画したものだ。書棚には5本ほどビデオが残っており、ちょっとチェックしてみた。

 「ポンキッキ」で思い出に残るのは「はたらくくるま」の歌。個人的に好きな曲は「2100ねん ガチャピンキッド」の歌だ。前半の節まわしが難しいので子どもたちが気軽に歌える曲とは言い難いところもあったが、なかなか元気のでる歌だと思う。

 「みんなのうた」の懐かしい歌もいろいろあった。「ふたりは八十さい」(古ユダヤ民謡、伊藤アキラ訳詞)などは高齢化社会にふさわしい歌だと思う。いま、国歌の法政化問題が議論されているが、日本国憲法の精神を最も活かした歌を国歌にするというなら「うちゅうのうた」(福澤諸作詞・作曲)ではないかと思う。このほかビデオには1961年4月3日に初めて放映された「おお まきばはみどり」と「誰も知らない」も録画されていた。何かの記念番組を録画したものと思う。

 ところで、もとに戻って「おかあさんといっしょ」だが、この番組タイトル、よくよく考えてみると「子育ては女性が行うもの」という旧来の育児観が色濃く反映しているような気がしないでもない。共働きの家庭や何らかの事情で父親だけが子育てに携わっている家庭の子どもたちから見れば、「なぜ、ぼく(わたし)の家は、おかあさんといっしょでないのだろう?」という素朴な疑問が出てくるかもしれない。

 それと、ああいうテレビ番組は、親がいっとき子どもにまとわりつかれずに別の仕事をするために子どもに見せるという有用性もあるように思う。仮に専業主婦の家庭にあっても、子どもが「おかあさんといっしょ」を見ている間に洗濯干しをするとか、ひょっとするとネットの掲示板に書き込むとか、要するに子どもと別の行動をとる時間を確保するというものだ。となると「おかあさんといっしょ」は母親が子どもと一緒に見る番組ではなく、「(おかあさんはいっしょではなく)テレビといっしょ」というのが正しいタイトルということになる。

<3/23追記>上記の、しゅうさえこさんの歌は「きっとしあわせ」だったと思う。こちらにプロフィールがあった。
【生活記録】
【5LDKKG作業】
  • 自家製パズルの整理、絨毯乾し。にわか雪が降ったのでゴムの木、パイナップル等を玄関に取り込む。
【パズルを作る(2):立体ペントミノ】

[Image]  まず、訂正から。昨日の日記で、「テトロミノから直方体を作るパズルが「ジェミニ」というような名前でも市販されていたと思うが定かではない。」と書いたが、これは勘違いだった。念のため『PLAY PUZZLEパズルの百科』(高木茂男、1983年、平凡社)で調べたところ、ジェミニ(GEMINI)はスイスで発売されているもので、元は別宮利昭氏が考案した5×4×4の直方体を作るパズルだそうだ。テトロミノの立体パズルが市販されているかどうかは分からないが、そのうちの平べったいものばかりを2組ずつ選んだ箱詰めパズルだったらば「プラパズル」という名前で売られている。

 さて、テトロミノにふれたついでに、本日は、これより1個多い5個のキューブをつなぎ合わせたペントミノのパズルを紹介させていただく。左上の写真は私の自家製ではなく市販されているものだが、昨日同様、白木立方体を接着剤で張り合わせても容易に作ることができる。

 このパズル、写真のように長方形の箱に詰めることもできるし、5×4×3の直方体を組むこともできる。この直方体パズルのほうは「FACOM」という名前でも市販されているそうだが、メーカーの名前や現在も売られているのかどうかは分からない。ペントミノについては、こちらに詳しい解説があるのでご覧いただきたい。
【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。)】