じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] ヨルダン川西岸から見た国境線とヨルダンの山並み(1982年1月撮影)

2月9日(火)

【思ったこと】
【ちょっと思ったこと】
  •  2/10朝のNHKニュースで昨年10月に行われた意識調査(有効回答数3622人、回答率67%)の結果を紹介。「結婚するのは当然」:「必ずしも結婚する必要ない」の回答比率は38:58で、「必要ない」派が前回より7%増加。回答者を男女別にみると、男性が48:49となっているのに対して、女性は30:65。

     TVから聞き取っただけなので詳しいことは分からないが、設問の内容から推測すると、自分や他人を区別せず、一般的に「結婚や子育てをどう思うか」という聞き方をしているように思える。この場合、たとえば「必ずしも結婚する必要ない」を選んだ理由として、自分自身が独身主義であるという人もいれば、「自分は結婚したいが、他の人の結婚観は尊重すべきだ」というように多様な価値観を認める立場から選ぶ人もいるはずで、このデータをもって少子化対策を云々すべきではないだろう。

     住宅購入のばあいには、まず必要性が先に存在し、そのために適した物件を選ぼうとする。就職の場合も同様だ。これに対して結婚のばあいは、まず「結婚すべきだ」という意識が先にあってから相手を選ぶというよりは、先に相手が出現して、交際を重ねていくなかで結婚に至るというプロセスをたどるものである。まさに「議論は常に具体的であれ」の典型と言えよう。
【新しく知ったこと】
  •  2/10朝のNHKニュースで、日本語相談の権威の大野晋氏が登場。「最良」と「最善」、「とても面白い」と「実に面白い」の違いを説明してくださった。
     「最良」とは品物などの質、「最善」は行いに関する表現。なるほどなるほど。「最良の薬を使って最善の治療を施す」とは言えるが「最善の薬を使って最良の治療を施す」とは言えませんなあ。英語ではどちらもbestになってしまうのだろうか。

     なお個人的には、「最善」というのは「どうせダメだが、できる限りのことをする」というネガティブな場面で使われるような印象がある。もともと手段や可能性が無限にある時には「最善」は特定できない。「最善」とは選択肢が限られている中での最上級だから、ネガティブに感じてしまうのかもしれない。

     「とても面白い」は、面白さの程度を表す表現。「実に面白い」は、実際に経験した面白さについての表現だという。こちらのほうも「とても面白いと評判のテーマパークに行ってみたら実に面白かった」とは言えるが、「実に面白いと評判のテーマパークに行ってみたらとても面白かった」というと変な感じがする。
【生活記録】
【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。【 】部分は簡単なコメント。)】
  • 上記と同じNHKの意識調査(有効回答数3622人、回答率67%)で、「子供を持つのが当然」:「必ずしも子供を持つ必要はない」は48:47。女性回答者では42:53と「必要ない」派が過半数を占めたという。