じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] アパート階段横の花。オンシジウム、シクラメン、万両など。

昨日から当日朝の日記

12月28日(月)

【思ったこと】
981228(月)[一般]町内会の役回りと親睦行事参加の任意性について
 和歌山のカレー毒物混入事件に関連して、祭りの会場に遅れてきた容疑者に対して「(容疑者が)町内会の班長としてのつとめを果たしていない」というような雰囲気が生じた、というような報道をTVニュースで聞いた。この事件そのものについてはまだ29日に起訴という段階にあり、私のようなものがあれこれ論じる立場にはないけれど、そこからの連想による一般論として、町内会の班長、組長、幹事といった役回りについては、いろいろと考えることがある。

 私の住むアパートでは、アパート内部の会計、資源ゴミの回収見張り、ゴミ置き場掃除、アパート前の排水路の掃除などに関わる当番のほか、毎年、地元自治会の幹事、班長、組長、子供会世話役、婦人部役員、愛育委員等を選ぶことになっている。こういうものに積極的に立候補する奇特な方はおられないので、クジ引きが原則。クジで「当たった」人は介護とか身重とかのよほどの事情が無い限りは辞退できない。ただし、いったん役をこなした人は、一定期間、次のクジ引きから免除される。我が家の場合は、以前に幹事を引き受けたことがあるので、以後5年間、免除されている(←そういや来年は免除期間満了となり再びクジをひくことになるなあ)。

 以前、幹事を引き受けた時に、妻の代わりに町内会の集まりに出席したことが数回あった。日常生活に関わる種々の問題(ゴミ回収、街灯の設置、防犯対策、福祉関連募金など)のほか、毎年(もしくは2年に一度)の行事として、運動会、盆踊り、秋祭り、親睦旅行などが議題となる。時間は19時から22時過ぎまで。行事の前日や当日は準備と後かたづけで完全に拘束される。

 町内会の親睦行事が活発に行われることについては賛否両論あるようだ。我が家は子どもたちが居るのでどちらかというと楽しませてもらっている部類だが、単身赴任者にとってはかなり義務的にならざるをえないし(一定の免除規定はあるのだが、すべての役回りを免除してしまうと、家族が多く、かつ長く住んでいる家庭だけが大変な負担を強いられることになる)、宗教上の理由から秋祭りへの参加を断る人もいる。

 いずれにせよ、くじ引きで当たって活動するということはもはやボランティアとは言い難いところがある。しかし、その任務をちゃんと遂行しないと、すぐに非難の声があがる。生活環境保持のための必要最低限の仕事ならともかく、本来、希望者だけが自主的に行われるべき親睦行事の準備にまでかり出されることについては、不平の声もあるのではないかと思う。

 役回りに当たらなくても、町内会の行事への参加が半ば強制される地域もあるようだ。以前住んでいた長崎の新興住宅地の場合は、運動会の選手になり手がなく、ある奥さんが私用があるので参加できないと断ったら役員から「あなたは来年に幹事になるんだから、もっと自覚してもらわないと困るわ」などと非難されたとか。昔ながらの伝統行事が当たり前の山村地区ならともかく、もともと共通の根っこを何も持たない団地の住人にとっては、親睦目的の交流が個々人の私生活への干渉や強制として受け止められることにもなりかねない。

 役回りは、個々人の多様な価値観をどこまで尊重するかという問題と、地域コミュニティへの関与を前提とした福祉・教育・防犯体制等の充実という問題との妥協点をどうさぐるかということに行き着くだろう。いくら個人優先と言っても、不幸にして大水害とか大震災にでも見舞われればたちまち援助を受けることになる。かといって、純粋に親睦目的の行事の準備まで半強制的にかり出すことが妥当であるとも思えない。理想的には、秋祭りとか運動会のようなものは、町内会役員とは別に希望者だけで実行委員会を作って町内会は一定の金銭的援助だけにとどめれば良いのだろうが、そうなると地元の長老を除いて、自発的にやろうという人が出てこない。

 大学祭なんぞは、クジ引きで役回りを決めなくたって毎年ちゃんと実行委員会ができるし、打ち上げで感動する学生も多い。新興住宅団地の町内会の祭りが同じように進まないのはどういうところに違いがあるからなのだろうか。
【ちょっと思ったこと】
  • 12/29朝のNHKニュースによれば、中国で政府公認のマージャン大会が盛大に開かれたとか。世の中もずいぶん変わるものだ。面白いのは3つの禁止事項。1つめの「カネを賭けない」は日本と一緒だが、「たばこを吸わない」、「徹夜でやらない」というのはなかなか趣がある。

     マージャンと言えば、学生時代には、授業を真面目に受けている友人を連れ出してメンツをそろえてマージャンをやったことまであった。私が上がった最高の役は、九連宝燈の単騎待ち。やはり徹マンで明け方4時頃にあがったように記憶している。

     ここ十数年は、コンピュータゲームを除いてまったく遊んだことがない。家族が4人なので教えればいつでも家族麻雀が可能なのだが、残念ながら時間的余裕がない。それと、私個人は「短時間に多数の情報をすべて把握して適切な手をうつ」のがひどく苦手であるため、家族でやってもあまり勝ち目はなさそう。家族ではじきにスクラブルゲームを始めたいと思っているが、これもあまり勝ち目はないなあ。

  • 昨日に引き続いて朝6時すぎにNHKで「新・アジア発見」(正式な番組名は不明)というような番組をやっていた。12/29は、黄金の三角地帯で、違法なケシに換えて梅の木の栽培の普及につとめる梅林正直さんの話。梅林さんは大学を定年退官後、タイ政府の援助を受けずにこのボランティア活動を続けているという。なかなかこれだけ思い切ったことはできないものだ。私も健康であれば何か実践的な活動をしてみたいと思っているけれど、あまり自信はない。

     で、この番組によれば、タイ山間部の農村ではこの梅の栽培に大きな期待が寄せられているという話だったが、商品作物としてどのように活用するのか、番組内容だけでは今ひとつよく分からなかった。梅というと、普通は梅干しか梅酒ぐらいで用途が限られる。輸出先も日本ぐらいではなかろうか。名字との一致から梅の木に特別の愛着を持って居られるのか、それともその地域の気候や収穫後の保存性を考慮して、種々の果樹の中から梅がいちばん適していると判断されたのか、このあたりの経緯をもう少し紹介してもらいたかった。
【新しく知ったこと】
【生活記録】
【夕食後の夫婦の散歩】------98日目(妻は92日目)[娘は5日、息子は4日]。ポケット・ピカチューで5523歩----
 妻につきあって娘のピアノの先生の家に。年賀状を出したいが番地と名前(苗字の下の名前)が分からないので、調べに行くのだという。家の前でこっそりと番地を確認。名前のほうは、女性の名前が3名分併記されていたため、どれが先生のお名前なのか判別つかなかった。いかにも日本人らしい年賀状の出し方である。そのあと、大学構内を回る。
【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。【 】部分は簡単なコメント。)】
  • 岡山大学医学部付属病院で10月28日に生体部分肺移植を受けていた女性が28日、2カ月ぶりに退院。[各種報道]