じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

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[今日の写真] ツリバナ?。ニシキギ科の低木。図鑑ではマユミを初め、ツリバナ、ヒロハツリバナ、サワダツ、コマユミ...など何種類かがあるが、そのどれにあたるかは同定できなかった。旧将校集会所の庭の隅にて。

昨日から当日朝の日記

11月4日(水)

【思ったこと】
981104(水)[自然]エビとメダカの救出活動を続けるわたし
[Image] [Image]  岡大構内には、旭川から取水され津島近辺の田畑を潤す座主川という用水路がある。この用水路自体は一年中一定量以上の水が流れているのであるが、そこから網の目状に分岐している小さな用水路は稲の刈り取りの時期になると恒常的な取水がうち切られ、カラカラに干上がってしまう。夏のあいだ、この用水路には、ハヤ(たぶん)、メダカ、ハゼなどの魚、カワニナなどの貝、スジエビやヌマエビ、まれにテナガエビなどのエビ類が生息するが、突然の取水打ち切りとともに水たまりに取り残され、放っておけばそのまま干上がって死んでしまう。
 今年も10月の終わりにその時期がやってきた。写真左は取り残された水たまり、覗いてみるとたくさんの魚やエビがひしめいている。写真右は、すでに干上がった場所で、水を求めてさまようスジエビ。このままでは可哀相になり、プラスチックの入れ物ですくってやって一年中水が流れる場所に移してやったりするのだが、とうてい全部を救い出すことは不可能。そういう自己満足であることを知りつつも、今年もまた、救出活動を続けている。

 日曜日(11/1)のTV番組「神々の詩」で「田んぼ・緑の小宇宙 生命輝く稲の七カ月」というのをやっていた。無農薬の田圃には、まず春先に雑草が茂る。水をひくと、それらは水没して枯れ、バクテリアによって分解されて肥料になる。夏場は水温があがって多数のザリガニが死ぬが、これもまた分解されて肥料となっていく。「この田圃では、どのような死も決して無駄になることは無い」というように言っていたのがたいへん印象的であった。
 この用水路で干上がって死んでいく魚やエビたちも何らかのかたちで他の動物に「生」を与えていくのであろうが、そう納得しても、写真右のようなエビを見てしまうと手をさしのべないわけにはいかない。
【ちょっと思ったこと】
  • 11/5の朝6時頃、スペースシャトル乗船中の向井さんと小渕首相の交信の模様が中継されていた。10/3の朝日新聞に「ボキャ貧」(←「ボキャブラリーが貧困」の略)という表現があり、それを読んだための先入観に引きずられたせいもあろうが、全般的に、聞き手をワクワクさせるようなやりとりは無く、義理でいやいや交信させられているというような印象を受けた。
    不況が深刻化する時代にあっては、どんなに学術的に価値のある研究であっても、理論上の意義を唱えただけでは予算獲得にはこぎ着けない。そこで、学術的に意味のある実験以外に、美しい景色を見せたり、素人にもわかりやすいデモ実験をしたり、あるいは今回のように首相との交信をするなど、観客を動員できる見せ場を作ることも必要になってくるのであろう。巨額の予算を必要とする宇宙開発の場合は特にその涙ぐましい努力が感じ取れる。
    国家レベルで行う研究というのは常に納税者の負担を伴うものだから、これは致し方ないところもある。本来、どのような学術研究も究極的にはその成果は納税者に還元されるべきものであろうと思うが(もちろん失敗もあるし、軍事開発が大量虐殺につながる恐れもあるが)、行動分析学が指摘しているように、個々の行動に具体的で確実な結果が伴わないような行動というのはなかなか強化されにくい。10年後、20年後にならないと成果が期待されるような研究は納税者の理解を得られにくいわけだ。そこで、できうる限り見せ場を作って、その年度ごとの行動(開発費用を税金で負担することに同意する行動)を個別的・具体的に強化していく必要がある。今回の交信も、グレンさんの搭乗もそういう意味合いを含んだものとして理解できる。
    もちろん、これ以外にも、「子供に夢を与える」という重要な意義があることは確かだ。夢を与えられなければ次世代から新しい研究者は生まれず、結果的にその研究は衰退してしまう。
    なお、シャトル関連のニュースはこちらから、米国ではご本家のNASACNNから最新の情報を手に入れることができる。
【新しく知ったこと】
  • 20時からのNHK「ためしてガッテン」ではぬか漬けを取り上げていた。最近は巣鴨に集まる年配のご婦人方でもあまりぬか漬けをやりたがらず、鰹節削りと同様、21世紀までに絶滅してしまう日本恐れがある食文化の1つにあげられていた。
    原宿を歩く若者たちにぬか床を見せたところ、「なんだこのクサイのは..」といった感想あり。中には、「カブトムシ」という声も聞こえたが、まさかカブトムシ幼虫の飼育セットと勘違いしているのではあるまいな。
    ぬかの代わりに、パンとビールでもぬか漬け(→パン漬け)ができると知らなかった。
【夕食後の夫婦の散歩】------46日目。私の歩数で3443歩。----
 妻が足が痛くて歩けなかったので、この散歩の開始以来初めて、私一人で歩くことになった。昨日同様、動物実験室のハムに野菜をやりに。薄雲越しに月齢15.1の月。就寝前の体重は64.5kgに。
【生活記録】
【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。【 】部分は簡単なコメント。)】