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10月31日(土）
- 10/29の朝日新聞によれば、10/28の17時半から18時頃にかけ、“関東地方から新潟、島根県などの広い範囲で、「北西の空に光る物体が落ちた」との目撃情報が相次いだ。”そうだ。
この日記で何度か取り上げているように、いまのご時世ではイリジウム衛星がマイナス7〜8等星の閃光を放つことも珍しくないので、直ちに隕石の落下には結びつけにくい。但し1つのイリジウム衛星の閃光が地上に届く範囲は数十キロ程度の範囲に限られるので、もし、上の閃光が同一の物体に依るものであった場合にはイリジウム以外の可能性が高い。
もっとも、これだけ多くのイリジウムが飛んでいると、別々の番号のイリジウム衛星が同じ時間帯に各所で閃光を放つという可能性も出てくる。警察、海上保安庁、運輸省としても、イリジウムについての正確な情報把握と提供を行っていく必要があるように思った。
※三島さんの掲示板によれば、10/28の18:13頃には、東京でマイナス6.6等級の閃光を放つイリジウム50号が北東方向45度の高さで北方向に移動することが予報されている。
- 10/31の朝日新聞によれば防衛庁は10/30、北朝鮮が8/31に発射した「デポドン」について最終報告書をまとめ、閣議後の閣僚懇談会に報告したという。その内容は、まず事実関係として、「固体燃料を使用した何らかの物体が分離したが、短時間飛んだだけで軌道に乗せるために必要な速度には達しなかった」と認めた上で、「理論的には、今回の発射と同様の飛び方で軌道上に物体を投入できる可能性が全くないわけではないが、その物体が有意な人工衛星としての機能を持つことは考えにくく、現実的な意味合いとしては、弾道ミサイルの発射そのものである可能性が高いと見られる。」という分析結果を示すものとなっている。
北朝鮮が打ち上げたものが人工衛星であったからといってそれで安心という訳にはいかないが、論評や解釈をする以前の問題として、防衛庁による事実の把握ははなはだ歯切れが悪く、心許ない内容になっている。たとえば、報告書の中では「小規模な物体に通信や地球観測の機能、同物体を確認・追跡することができる有意な機能をもつ人工衛星が搭載されていた可能性は低い。」とされているけれど、そうでない人工衛星である可能性まで低いと言えるのか、なぜ弾道ミサイルの発射の可能性が高いと言えるのか、報告書要旨を拝見した限りでは納得することができなかった。
政府は30日、2002年度をめどに開発総費用1500億円程度の規模で情報衛星4基を打ち上げる構想をまとめたというが、果たしてそれによってどれだけ正確な事実認定ができるのか、はなはだ心許ない。もし、日本の情報衛星打ち上げ後にデポドンが発射されていたら、今回と比べてどれだけ正確な事実認定ができるのか、少なくとも比較資料を示してもらいたいところだ。
※情報衛星関連の最新情報や開設者のコメントがS.MASTUさんのページに掲載されている。大いに参考になる。
- 10/31の朝日新聞によれば、日本漢字能力検定協会が、今年の世相を表す漢字一字を募集しているそうだ。こちらからも応募できるという。12/9締め切りで12/12に発表。昨年は「倒」が選ばれたという。私もいろいろ考えてみたが、あんまり明るい文字は浮かばない。「暗」、「末」、「毒」、「落」、「滞」、といったところか。やや明るい文字ならば「援」かなあ。
- 朝顔の花が夕方まで萎まなくなっているのを発見。もう秋だなあ。
妻が近所に借りた物を返しに行ったのでそれにつきあう。木星のすぐ近くに半月。
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新幹線の出発時刻まで少々時間的余裕があったので、丸の内線の国会議事堂前で下車、国会から桜田門、この二重橋前、東京駅まで歩いた。
二重橋前に夕刻に来たのは初めて。この場所で思い出に残るのは1964年の10月、国立競技場に点火される前の聖火を見物にやってきた時のことであった。競技場と違って間近に眺めることができ、感激もひとしおであった。
当時私はまだ6年生であったが、同じように聖火を見物にやってきた若い夫婦が、生まれてきた娘に「聖子」という名前をつけたなどというエピソードを複数聞いたことがある。