じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Y.Hasegawa

10月のインデックスへ戻る
最新版へ戻る

10月15日(木)

【思ったこと】
981015(水)[心理]ふたたび血液型性格判断(9):血液型によって日記の書き方に違いがあると言った人の二面性

 まず、前日10/14のクイズの正解から。
  1. Aさん
    能見俊賢氏 (1984). 『学習まんが・ふしぎシリーズ47: 血液型なぞとふしぎ』 小学館 [写真左下]
  2. Bさん
    能見俊賢氏 (1984). 『学習まんが・ふしぎシリーズ47: 血液型なぞとふしぎ』 小学館
  3. Cさん
    血液型人間学研究所・能見俊賢氏監修の「ABO World」内の血液型人間学ってなあにからの引用。但し10/14現在のコンテンツ。
  4. Dさん
    同じく、血液型人間学研究所・能見俊賢氏監修の「ABO World」内の研究室より読者のみな様へからの引用。但し10/14現在のコンテンツ。
  5. Eさん
    能見正比古氏 (1977). 『血液型エッセンス 性格と人間関係の実用百科』 サンケイ出版 [写真右下の中の一冊]
[Image] [Image]  きょうの日記で言いたいことはただひとつだ。いっぽうで「多くの人々に潜在する性格のキメつけと、誤解に満ちた性格用語、人に対する差別意識や先入観を洗い流さないで、勝手に血液型分類で価値評価をしたり、 いい加減な情報を振り回す愚かは、何としても避けたいものです。」(Dさん=能見俊賢氏監修ページ)とか、「この研究は、今スタート地点に立ったばかりです。」(Cさん=能見俊賢氏監修ページ)と言っている人が、「O型は日記を書くのが、わりあいにすきで、いつまでも大切にする。」とか「B型は、日記は思いつきで書いても長つづきしない人が多い。」などと言う(Aさん=能見俊賢氏の著書)。これではたまったものではない。ま、言ってみれば、政治家が、「私は常に清廉潔白を信条とし、公正な社会をめざしています」などと選挙公約に書いて置きながら、実際には特定団体を利するために暗躍しているようなものだろう。こういう二面的な態度がある限り、真の学問として「血液型人間学」なるものが認知されることは決してありえないと思う。

 上に指摘したことについては、能見氏の匿名のファンではなく、ぜひ能見俊賢氏御本人からの直々の反論をいただきたいものである。なお、Eさんつまり御尊父の能見正比古氏については、今回はふれない。ひとくちに「血液型人間学」とか「血液型性格判断」、「血液型-気質相関説」などと言っても、人それぞれ主張内容が違うことは私も承知している。次回(数日後を予定)は、戦前の古川竹二氏の研究についてちょっとふれてみたいと思っている。
【ちょっと思ったこと】
  • 10/16の朝日新聞に、大阪府千里救命救急センターで脳死判定後に実施された臓器摘出をめぐる告発問題が取り上げられていた。これは1991年に起こったことで、今年3月に大阪地検が不起訴、10月15日までに大阪第二検察審査会が「不起訴処分相当」の議決をしたというもの。詳しい経緯はよく分からないが、そもそもなんで不起訴処分決定まで7年もかかるのか。このことを重大視する必要がある。
    最近、交通事故死亡事件での遺族の知る権利が話題になっているけれど、ここでも、刑事事件としての検察の対応はきわめて遅く、数年以上かかることさえあるという。あらゆる問題を含めて、刑事事件に対する検察、さらには裁判の迅速な対応が強く求められる。
  • 同じく10/16の朝日新聞文化欄に、24日から京都で開催される国際フォーラムに関連して「『地球倫理』の確立を」と題するコーディネーター飯坂良明氏の意見が表明されていた。大いに結構なことだとは思うが、「万人が守るべき倫理的コンセンサス」を確立しただけでは世界は変わるまい。「守るべきだ」というアピールではなく、守った場合にどうなるのか、守らなかったらどうなるのか、その具体的結果を明示し、日々の日常行動の中でそれに関連した具体的結果が伴うような行動随伴性システムを形作っていく必要がある。フォーラムの成果に期待しつつ、その後の展開を見守っていきたい。
【新しく知ったこと】
【東京で見たこと、感じたこと(5)トッパンの絵本】
[Image] 昨日掲載した「こどものとも」よりはもう少し年長、たぶん小学校低学年向きの内容だったと思う。上段中央の「青い鳥」の絵は特に強く心に焼き付いている。また、この絵本の最初のほうの「思い出の国」を通じて「霧」の存在を初めて知った。
上段の「さざなみ歴史物語」や下段のイソップの寓話はいずれも絵がリアルすぎて少々怖くなるほど。夢の中にもでてきたくらいだ。私の子どもたちにも見せたことがあるが、やはり怖がってあまり読もうとはしなかった。アンデルセンの絵本の中では、「雪の女王」が最高。ただし、「錫の兵隊」とか「赤い靴」など、子供なりの素朴な勧善懲悪観では何を言いたいのかよく分からないストーリーも多かったように記憶している。
【夕食後の夫婦の散歩】------32日目。妻の歩数で3750歩。----
  • 農学部〜薬学部〜事務局といういつものコース。このところの雨模様続きで、カラカサタケがまた生えていた。
【生活記録】
  • 自然のアルバム(plaza.users内の国内編第2サイト)のページを更新。「98年秋:岡大構内のキノコ」をアップした。
  • 【スクラップブック(翌日朝まで、“ ”部分は原文そのまま。他は長谷川による要約。【 】部分は簡単なコメント。)】
    • NY株式、金利引き下げで史上3番目の上げ幅。
    • 大手コンビニエンスストアチェーン5社の8月中間決算。店舗数の増加で売上高は増加したものの、既存店売り上げの前年同期比は軒並み減少しかげり。[10/16朝日]