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じぶん更新日記

1997年5月6日開設
Copyright(C)長谷川芳典



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 【2025年10月】オーストラリア南西部・フラワーハンティング(6)
 パース着陸の少し前、眼下に同じ形・大きさの雲が一面に広がっているのが見えた。ネットで検索したところ、『高積雲』と思われる。

2025年12月03日(水)



【連載】3か月でマスターする古代文明(7)シリーズ9回目まで視聴

 10月1日からNHK Eテレで表記の番組が放送されている。全12回のシリーズになっており、12月2日の時点では
  • (1)衝撃!最古の巨大遺跡 見直される“文明の始まり”
  • (2)メソポタミア 都市は“最終手段”だった?
  • (3)ヒッタイト “鉄の帝国”のヒミツ
  • (4)エジプト ピラミッドと黄金が王国を変えた
  • (5)インダス 王も武器もない文明
  • (6)中国 黄河・長江さらに...“交雑”が生んだ王朝
  • (7)中央アジア シルクロードの原点を探る
  • (8)ギリシャ ネットワークが育んだ“民主政”
  • (9)オセアニア 海を渡った人類と謎の巨石
という9回分が放送されており、残りは、
  • (10)マヤ 統一なき王国の謎
  • (11)ナスカ 地上絵・文字なき文明の道しるべ
  • (12)「アンデス2 初めに神殿ありき」【←非公式】
となっている。これまでの9回は欠かさず視聴している

 11月8日の日記に記したように、私はもともと世界史が大嫌いで大学入試の社会科科目は【日本史も地理も倫社も全部嫌いだったが一番点数が稼ぎやすいという消去法で】日本史を選択。ということもあって世界史の知識は殆ど身についていない。

 今回このシリーズに興味を持ったのは、2023年11月にモヘンジョダロを訪れたためであり、放送でそのドローン映像が繰り返し流されていたことで懐かしさを感じたためであった。
 とはいえ、モヘンジョダロ見学は私にとってはツアーのおまけのようなものであり、主目的はパキスタン南西部の泥火山奇岩を見物することであった。
 なお、モヘンジョダロの遺跡の映像では日干しレンガが整然と積み重ねられた街並みなどが紹介されているが、私が現地で目撃した限りでは、それらの塀や壁は殆どが今の時代になってから新たに塗り固めた新しいレンガで「再現」されたものである。もともとのレンガは風化しないよう、新しいレンガが包むような形で保存されているという。ま、あのような街並みが4000年以上、あのような形でそっくり残っていたとは考えにくい【エジプトのピラミッドなら石でできているのでそのまま残るかもしれないが】。

 第8回の放送ではクレタ島のクノッソス宮殿が放送されていたが、こちらはコンクリートまで使われていてさらにウソっぽい。もっとも、こちらに記されているように、
一部にコンクリートを使うなどその復元方法には現在は批判もされるが、同時代の発掘者たちが出土物を持ち去ってしまう傾向(結果として盗掘)にあったことも考慮されねばならない。
というように復元方法をやむなしとする指摘もある。

 このシリーズは、「最近の新たな発見によって従来の常識が覆された」という内容が多く盛り込まれており、視聴者は「えっ! そうだったのか!?」と驚き、新たな知識を得ることで「じぶん更新」が獲得される仕組みになっている。
 これまでのところで「常識が覆された」エピソードとしては例えば、
  1. 「四大文明」は間違い。
  2. 農耕が始まる前にも都市があった。
  3. 都市や国家は必ずしも王様を必要としていない。
などがあった。しかし、そもそも、私たち一般人が形成する考古学の常識というのは、当時の考古学者によって唱えられ、それが学校教育に盛り込まれ、テストで点をとるために「四大文明を挙げなさい」とか「文明が誕生するためにはなぜ農耕が必要なのか説明しなさい」という質問で正解となるように教え込まれたからに他ならない。

 かつてはこれが正解だと教えていて、今頃になってから「常識が覆された」などと立場を翻されたのでは学ぶ側はたまったものではない。これは日本史で最近になって訂正された「いい国(1192年)作った源頼朝」といった年代暗記についても同様。ま、それを言い出したらニュートン力学もユークリッド幾何学もすべて「絶対的に正しいわけではない」という条件つきで教えなければならなくなるが【←厳密に言えば、歴史学で「常識を覆す」ことと、数学や物理学での「拡張」は分けて考える必要があるが】。

 不定期ながら次回に続く。