じぶん更新日記1997年5月6日開設Copyright(C)長谷川芳典 |
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今回のツアーのマップと、オーストラリア来訪歴。 |
【小さな話題】オーストラリア南西部・フラワーハンティング(1) 10月20日から28日まで、オーストラリア南西部のフラワーハンティングのツアーに参加した。オーストラリアは今回で4度目となるが【上掲の画像参照】、東側の地域ばかりだった。パースを含めた西オーストラリア地域は今回が初めてだった。 まず全体的な感想としては、森林や耕作地や牧草地ばかりで、ウルル近辺のような乾燥した荒涼とした大地は全く見られなかったことである。「オーストラリア=乾ききった大地」という固定観念は完全に払拭された。 もう1つ、「フラワーハンティング」型のフラワーウォッチングに参加したのは今回が初めてだった。これまでも、コーカサス山麓、キルギス、モンゴル西部、タスマニアなどで、たくさんの花を見てきたが、これらは個々の花の観察ではなく、お花畑のような風景全体を観賞するものであった。今回はごくありふれた林や潅木帯の中でランを中心とした希少な植物の花を見つける(=ハンティング)というタイプであり、午前と午後に数回ずつ、林内などを歩き回った。 お花畑観賞の場合は、希少種であれありふれた花であれ、とにかく美しい花がいっぱい咲いていることが第一であり、その背後に雪山などがあるとさらに引き立つ【例えば、カムチャツカ、コーカサス、モンゴル西部など】。日本国内で言えば、コスモス畑、ヒマワリ畑、ネモフィラ大花壇などもこれに相当する。 いっぽう今回の場合は、森林全体の風景はありふれていてどこでも同じように見えてしまう。その中から希少種を見つけるというのだからかなりの経験と専門的知識を必要とする。実際、素人&初体験の私は、自力では1つも希少種を見つけることができなかった。ま、個人的には「木を見て森を見ず」よりは「森を見て木を見ず」あるいは「虫の目ではなく、鳥の目で景色全体を眺める」ほうが性に合っているようにも思うが、能動的な観察力・発見力を鍛えたり、何百種類もあるランの名前を即座に思い出すといった行動は認知症予防という点でも大いに期待される。このほか、参加者の中には色々な鳥を見つけていた人もおられた。希少植物はその場でずっと生育しているが、鳥のほうは常に動き回っており、それを見つけて写真に撮るためには経験はもちろん、研ぎ澄まされた感覚も必要になるかと思う。 以下は個別の感想と備忘録。
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