【小さな話題】雲の影でも薄明光線?
8月24日の18時30分から18時40分頃、西の空で、夕日に照らされた積乱雲が天空の道路のように黒い影を作っていた【↑の写真参照】。この現象はなんて呼ばれるのかChatGPTに尋ねたところ、以下のような回答をいただいた。
【質問】朝日や夕日に照らされて雲の影が直線道路のように放射状に伸びる現象は何と呼ばれていますか?
ご質問の現象は **「光芒(こうぼう)」** と呼ばれるものの一種で、特に
- **薄明光線(はくめいこうせん / crepuscular rays)**
… 太陽の近くから放射状に伸びて見える光の筋。雲の隙間から差し込む「天使の梯子」として知られます。
- **反薄明光線(はんはくめいこうせん / anticrepuscular rays)**
太陽の反対側の空に、まるで直線道路が集まるように見える光の筋。実際はほぼ平行な光線ですが、遠近法の効果で放射状に収束して見えます。
特にご質問の「直線道路のように放射状に伸びる」イメージは、太陽の反対側に現れることが多いので **「反薄明光線」** を指している可能性が高いです。
◆まとめると:
- 太陽のある方向に見える → 薄明光線(crepuscular rays)
- 太陽の反対側に見える → 反薄明光線(anticrepuscular rays)
ご覧になったのは朝日・夕日の「太陽とは反対側の空」でしたか?
さらに、
●太陽のある方向でした。光のスジではなく、黒い影のスジなので光線とは呼ばれないと思うのですが?
と尋ねたところ、以下のように解説していただいた。
なるほど!とても良いご指摘です。
朝日や夕日のある方向に見えた「黒い影のスジ」は、実際には **雲によって遮られた“影の部分”** なんですね。
この場合の正式な呼び方はやはり **薄明光線(crepuscular rays, 薄明線とも)** の一種です。
光の筋と影の筋は対になって存在し、光が差し込んでいる部分だけでなく、その間に **「雲影(うんえい)」** が放射状の黒いスジとして見えることがあります。
つまり:
- * 光が通っている筋 → 「光のスジ」(薄明光線)
- * 雲に遮られている筋 → 「影のスジ」(雲影, cloud shadows)
でも現象全体をまとめて呼ぶときは「薄明光線」と言うのが一般的です。
◆ポイント:
- 遠近法の効果で、太陽から放射しているように見える。
- 実際はほぼ平行な光線と影。
- 黒いスジだけを強調して言う場合は「雲影」や「シャドウバンド」と表現する場合もある。
ご覧になったのは「光の筋よりも影の筋の方が目立つ」タイプの薄明光線だったと考えられます。
◆ご希望なら、「光の筋」ではなく「影の筋」が強調されるタイプだけを指す専門的な呼び名があるかどうかも調べてみましょうか?
ということでさらに希望したところ、以下の回答をいただいた。
ご希望を受けて、黒い「影のスジ」に注目した専門的な呼び名についてしっかり調べました。結果を以下にご説明します!
- ### 主な結論:やはり「薄明光線(crepuscular rays)」で正しい
- \*\*薄明光線(crepuscular rays)\*\*とは、雲の切れ間などから差し込む太陽光によって生じる、明暗交互の光と影の帯のことです。明るい筋だけでなく、暗い影のスジ(雲の影)もこの現象の一部として含まれます。
- NOAAなどの気象関係の解説では、「明るい光の筋と並ぶ暗い影の帯が交互に現れる」として、明暗両方の視覚的現象を「crepuscular rays」として扱っており、影だけに特化した別名は特に存在しないようです。
- ### 影のスジだけに関する俗称や表現
* 一部の事例では、\*\*「cloud shadows(雲の影)」\*\*と表現されることもありますが、これは「薄明光線」に付随して説明されるもので、独立した正式名称として普及しているわけではありません。
Redditにも同様の記述があり、以下のように説明されています:
“Tyndall Effect + Cloud Shadows = Dark Bands in sky.”
“Shadows off the clouds.”
ただし、いずれも「薄明光線の影部分」を理解しやすく説明している文脈であり、単独で「影のスジだけ」を指す専門用語として定着しているわけではありません。
- ### まとめ:黒い影のスジを指す専門的な呼び方は…
- **正式名称としては存在せず**
- やはり「薄明光線(crepuscular rays)」の一部(影側)として理解されている
- 会話や解説上は「雲の影(cloud shadows)」などと具体的に言及されることはある
- ### 補足:反薄明光線(anticrepuscular rays)との違い
* **反薄明光線**は、太陽とは反対側の空に現れる現象で、影と光の帯が同様に見られ、遠近法で放射状に見えるものの、太陽方向に見える薄明光線とは位置が逆になります。
ご覧になったのが太陽の方向で、影が強調されていた場合、それもやはり「薄明光線」で説明するのが最も適切です。
ということで雲の影が作る黒いスジについては特段の専門用語は存在しないようだ。
- 上掲の解説の中に「シャドウバンド」については皆既日食の直前または直後に見られる縞模様のような影のことを呼ぶ場合があるようだ。
- 『Dark Bands in sky』で検索すると『Alexander's band』がヒットするが、主虹と副虹の2つの虹の間に見られるアレクサンダー帯と呼ばれる暗い空域を呼ぶ場合が多いようだ。
雲の影ではなく太陽の光が作る「薄明光線」として私自身が印象に残っているのはボリビア・アンデスの日の出。但し、いずれも雲の隙間ではなく、アンデスの尖峰の間から洩れる光線が関与している。
あと、海や湖で、日の出や日の入りの時に水面に光の道ができることがあるが、こちらは『光の道』、『サン・ロード(sun road)』、『サン・パス(sun path)』などと呼ばれているようだ。ChatGPTに尋ねたところ、
英語では "sun glitter(サングリッター)" と呼びます。
これは水面のさざ波で反射した太陽光が観測者の方向に集まり、帯状に見える現象のことです。
日本語では明確な学術用語はなく、写真や観光の文脈で「光の道」「天使の道」「サンロード」などの表現がよく使われます。
とのことであった。この現象は水平線のあたりの空が晴れていて波が静かであればたいがい見られる。最近では2024年12月に父母ヶ浜(ちちぶがはま)で見られた。
次回に続く。
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